記者発表!/座長 

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《福岡編》
1991年9月「怪誕身毒丸(かいたんしんとくまる)」以来、20年のご無沙汰でした。もうね、全然変わってないの。あのまんま、能楽殿は鎮座ましましておりました。公演した当時、この建物は解体されると聞いていた。きっともう二度と立つ事もないだろう、と思っていた能舞台に、20年の歳月を経て帰って来られるなんて!

DVC00351.jpg青山播磨を演じる那河岸屋と共に、午前9時羽田発のANAにて福岡空港へ。空港へは今公演を共催して下さっている株式会社ピクニックの、今村さんと柿添さんが出迎えてくれました。取材の合間には、20年前も今回も、企画を立ち上げてくれた同じくピクニックの堀さんがいらして、20年前は何もかも手探りで若いからガムシャラだったね、とお互いに思い出に浸る事しきり。


この能舞台には、いつもの地謡座の背後に、欄干付きの桟敷席のような、珍しい「貴人口」という場所があり、20年前、ここに女流義太夫竹本朝重氏(一昨年に亡くなられました)と三味線鶴澤津賀寿氏に並んで頂き、生演奏で「怪誕身毒丸」を上演しました。そして、今回も杵屋邦寿社中の皆さんにずらり並んで頂き、生演奏で「番町皿屋敷」を上演致します!

手際良く取材スケジュールをこなせて、折角だからと那河岸屋と博多名物もつ鍋を!しかし午後3時頃からやってるのかしら?やってました、やってました!博多駅内「おおやま亭」。夜に設定した帰便の時刻まで、ゆっくりたっぷり堪能しました。福岡空港までは博多から地下鉄で2駅(博多~東日恵~福岡空港)なんですが、酔っ払いの親父二人、終始上機嫌でした。

《名古屋編》
劇団絡みでお世話になったのは、2003年中日劇場での「OINARI」以来かしら?宮本信子丈主演で、脚本が中島かずき氏、花組丸抱えで、一ヶ月名古屋グルメ三昧でブクブクに太って帰京しました(爆)!本公演として、東海テレビ「テレピアホール」へ伺うのも福岡同様20年振りです。

DVC00353.jpgこちらへは一人で参りました。名古屋駅から地下鉄東山線で2駅「栄駅(名古屋~伏見~栄)」下車。大きな目印は「愛知県芸術劇場」この巨大な施設のビル数件右隣にあります「テレピア」!思えば、その芸術劇場も、当時はおそらく建築中(翌1992年オープン)だったと思う。


「テレピア」2階にホールがあります。ビルの角を曲がると直ぐに東海テレビ本社ピル。つまりテレビ局の事業部が企画し、併設しているホールで幕が開く公演なのです。そしてその担当が臼井さん。一昨年阿佐ヶ谷スパイタース公演で名古屋へお邪魔した際、お目に掛かり(阿佐スパも東海テレビさんの企画でした)、「花組さんは20年前テレピアにいらしてますよね!」という話題(臼井嬢はまだお若いので、当時は勿論関わっていませんでした)から、今回の花組ヌーベル初名古屋公演が実現したのでした。

一時、演劇の地方公演も随分下火になりましたが、地元の皆様方があのブームを再来させたいと頑張って下さっています。日本全体が意気消沈している今こそ、娯楽の中心だった芝居見物を盛り上げたいと思います。高円寺同様、福岡も名古屋も大勢様ご来場頂きますようお願い致します。