河野菅子/座長

| 修正

こうのすがこ。新派版では大した役ではありません。カットされた役と一まとめにされたり、ともかく、主役「お蔦」が活躍しない「後編」は、戯曲上付け足しレベルな目に会ってますんで、登場人物(後編の、所謂「静岡」チーム)も追って知るべしな扱いです。

しかし、原作では、主人公早瀬主税の恋人お蔦以上に存在感がある、行動的で奔放な女性として描かれています。12年前の初演では僕が演じたのですが、彼女の発言一つ一つ、乗り易いというか、気持ちのアヤが手に取るように判り、少し怖いぐらいでした。