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磯村のつぶやき
バックナンバー(2008.1〜4)

 4月24日
 「どうしても海老フライの日」


 仕方ないではないか。
 そういう日ってあるじゃないか。
 ただ単に「フライもん」では無く「海老フライ」じゃないと駄目な日。

 「海老フライの日」は同時に「タルタルの日」でもあるわけで。
 「タルタル」が無ければ「海老フライ」でなくてもいいわけで。
 「本日の奉仕品 海老フライ7本298円」
 サービスとして付いている「タルタル」は使い切りサイズである。
 しかしながら、私にとっては海老フライ1本分にしかならない。
 残りの6本は砂を噛む思いで食さなければならない。

 でも「お客様の声」に投書する勇気も無い・・・
(2008.4.25)


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 今、我が家の冷蔵庫には「茗荷」が一つ、ラップにくるまって静かに自分の出番を待っている。
 前日、2つで158円の片割れとして我が家にやってきた。
 相方は前日の内に「今年初の冷や奴の薬味」として重要な仕事を終えた。
 地味な脇役。
 しかしながら「どうしてもここは君がいないと」と思わせる物を持っている。
 「なるべく、彼を活かしたい」
 そう思った私は「少し早いが・・・」と思いながら「今年初のざるそば」で彼を使う事にした。
 「彼合わせ」で「二八そば78円」と「ざるそばのつゆ198円」を購入。
 「二八そば」は自分を知っているらしく、一食で使い切れる量で参加。
 しかしながら「ざるそばのつゆ」は、とてもじゃないが一度では使い切れない。
 にも関わらず「保存料を使用しておりませんので開封後はお早めにお召し上がり下さい」と、下手に出ながら上から目線である。
 「厄介な事になったな・・・」
 よし、彼女を活かす為に、明日はお惣菜コーナーで「天ぷら盛り合わせ」を買って・・・でもお惣菜には使い切りの「天つゆ」が付いてるしな・・・

 飲むか、いっそのこと・・・
(2008.4.23)


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 「石を投げれば役者に当たる」この時代。
 星の数、塵芥の数ほど役者が存在するこの時代。
 己を保つのは中々の精神修業である。
 「とにかく、続ける」
 辞めたが最後、過去の体験を過大評価しながらゆっくりと消滅して行く・・・

 過去の苦労自慢、現在の心境、針の穴の将来、酔って、吠えて、自己暗示。
 ええがな、元々俺は小さい男。
 アガキながら続ければ。
 「誰かが観てるはず」
 御贔屓様に戴いたお酒を眺めながら、紙パックの焼酎で泥酔。

 明日も酒屋もラーメン屋も開いている。
(2008.4.22)


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 「・・・ちゃま。・・・て下さい。・・・坊っちゃま、起きて下さいまし、せっかくのスープが冷めてしまいますよ、早く顔を洗って下さいましな・・・」
 相変わらず世話焼きなバアやだな・・・
 「分かったよ、ふぅ・・・・お早う」
 ほんの少し、昨日の酒が能を揺らす。
 昨夜は少々羽目を外してしまった様だ。
 大学院で同じ研究をしていた盟友がお見合いの末ゴールイン。
 「おれの生涯は韮に捧げる」と断言していたあいつが、あんな可愛い嫁さんをゲットするなんて、ふっ・・・素敵な裏切り者め・・・
 「バアや、あいつは?」
 「朝早く、お帰りになりました」
 「そうか、悪い事したな」
 「いえいえ、喜んでいらっしゃいましたよ」
 「良かった・・・バアや、ミルクティーを入れてくれ」
 「・・・」
 「で、今日の俺の予定は?」
 「無えよ。有るわけ無えだろ!」

 とりあえず、歯ブラシに「ニュークリニカ」を乗せてる事から始めてみよう・・・
(2008.4.21)


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 もう「やってらんないわ・・・」

 そう「・・・そうかなあ」

 もう「そうよ、勝手過ぎるわよ」

 そう「?たまに会いたいって言ってるだけじゃない」

 もう「それが、勝手なのよ!いわゆる都合のいい・・・ってやつでしょ!」

 そう「・・・でも、どうしてもお前しかって時があってさぁ」

 もう「知らないっ。本当に勝手ね、でも、嬉しいわ。正直、私も貴方にギュウって抱きしめて欲しい時、あるの・・・」

 そう「上手いね、牛だけに、ギュウって!」


 


 祭は終わった。

 さて、徐々に病んで行ってみよ・・・
(2008.4.19)


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 幌張馬車プロデュース「木田さん〜人生の立ち位置」に御来場下さった皆様、有り難うございました。
 楽しんで戴けましたでしょうか?・・・
(2008.4.17)


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 「演劇界」とは
 「役者を続ける」とは・・・

 4月14日
 本日「
新宿梁山泊」旗揚げメンバーの女優さん、毎日一緒に100人前の食事を作っていた幹部の男優さんが来て下さった。
 共に韓国で地獄を見た「仲間」・・・
 俺が辞める時に、引き止めて下さった方々。
 「辞めるのはいい、ただ、一度も芝居をしないまま辞めて欲しくない・・・」
 限界だった俺はその言葉も受け付けず辞めてしまった。

 終演後、挨拶しに劇場の外に出ると、二人共、目を真っ赤にして涙ぐんではる。
 「お前の芝居をしてる姿、初めてだな。立派になったね・・・」

 男34歳、泣きました。
 ええやろ、たまには・・・
(2008.4.15)


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 「木田さん」無事に初日を終える事が出来ました。
 ご来場下さった御贔屓の皆様、又、掲示板に投稿して下さった御贔屓の皆様、有り難うございました。
 明日からの芝居に最大限に活かして参ります。
 未だに掲示板に投稿出来ないアナログ人間をお許し下さい。
 つぶやき続けますのでお許しを。

 本日、初日の緊張と、座長を始め、先輩方の御来場と言う事で、本番中、手の震えが止まりませんでした。
 役者失格ですわ。
 しかしながら、最大の試練は越えたと前向きにベクトルを変えて、リラックスして千秋楽迄乗り切るべし。

 長髪先輩「お前、ちゃんと喋ってたよ」

 顎に染みた・・・
(2008.4.11)


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 4月9日 ゲネプロ
 本番を明日に控え、本日ゲネプロであった。
 只でさえ緊張感高まる「幌張馬車」に突然のお客様が。
 本番を観る暇が無いとの事で、ゲネを観に「
西村雅彦」さん御来場。
 作家の池田さんと懇意であるとの事で。

 本番前にいい緊張感戴きました。感謝。

 さて、いよいよやな。
(2008.4.10)


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 いつまでも過去の出来事を振り返る悪い癖のあるしゃくれ。
 何処までも小さい事を気にするしゃくれ・・・
 8年前の韓国、既に劇団を退団していて、「キャスト」としてオファーがあって「映画」に参加していた近童弍吉さん。
 過酷なスケジュールの中、当然俺の名前など覚える暇も無く、今思い興せば、酒の席を2、3度御一緒したが、恐れ多く、小心者の俺は話し掛ける事が出来無かった。
 撮影を終えると帰国してしまった弍吉さん・・・
 2008年3月
 弍吉さん「磯村くんさあ・・・」
 2008年4月
 弍吉さん「磯やんさあ」
 「磯やん」と呼ばれるまで8年・・・
 小心者の喜びは、こんなところに落ちているもんです。

 Dすけは「大ちゃん」と呼ばれるまで数日。
 どうやら年月ではなく「人間性」の問題であるらしい。
(2008.4.9)


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 何年やっていても、本番間近になって漸く気が付く、高揚感とお客様に観て戴ける有り難さ。
 せやせや、この為にやってんねん。
 己の硬いギアチェンジ。

 ご来場下さるお客様へ。
 「
かもめ座」非常に小さな小屋でございます。
 お手洗い、和式のみとなっております。
 大変御不便お掛け致しますが、御了承の程宜しくお願い致します。
 「劇場」では無く「芝居小屋」としての密な空間を共有出来れば幸いです。

 親兄弟、親戚、友人、ホームステイの・・・ご来場の程を。
(2008.4.8)


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 いわゆる「華」の無い役者は「実」でそれをカバーしなければならない。
 一応「華」と書いてみたが「華」なのか「花」なのか「鼻」なのかそれすら理解して無い役者は尚更である。
 今回はとてもいい経験をしていると痛感していると共に、我が座長が如何に役者に対して親切な演出をしているかと痛感している。
 甘えん坊だよ俺は・・・

 「実」を自分で見つけるのは大変である。
 今回の公演が終わった後、我が脳味噌に皺が一本増えている事を切に願う・・・
 親兄弟、親戚、友人、声掛けられたスカウトマン、話した事無いご近所さん、お誘い合わせの上のご来場、お待ち申し上げておりますわいなぁ・・・
(2008.4.7)


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 小屋入り後、初の本衣装付き、照明、音響入りの通し稽古・・・
 当然様々なハプニング続出。
 すさまじい通し稽古であった。
 ただ一つ、痛切に感じた事があった。
 「くだらない己のこだわりは捨てなければ」
 自分の芝居にこだわると、様々なバランスが崩れると実感した事あり、演出家に言われて気付いた事あり、共演者に言われて気付いた事あり・・・
 「読み合わせの時にウケたから」
 「立ち稽古初日にウケたから」
 「気がすまない」
 「やった気がしない」
 「自分が目立たない」
 俺は小さい男やな・・・
 捨てましょう、くだらない事は。
 楽しむのは、気分が良くなるのはお客様の仕事です・・・

 親兄弟、親戚、友人、信号待ちの他人様、お誘い合わせの上のご来場、お待ち申し上げておりまする。
(2008.4.6)


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 「旧、師弟コンビ」の図。
 
 現在の師匠は潤ちゃんである。
 「
梁山泊」時代の師匠は写真の男、松岡哲永氏であった。


 初めて「梁山泊」の稽古場に行った時、その異様な威圧感に押し潰されそうになっていた。
 座員達の手で、古いマンションの地下倉庫を改造して造り上げた稽古場。
 「状況劇場」「新宿梁山泊」の妖しさに満ち溢れた公演ポスターが壁中に額に入って飾られてあり、地下倉庫特有の黴の匂いが鼻をくすぐる・・・
 「ひょっとしたら気違い集団かもしれない」と思わせる強烈な芝居をする先輩方が、「全体集合」と呼ばれるミーティングの為に、続々と稽古場へ・・・
 直立不動の俺「お家に帰りたい・・・」
 後数人いた俺の同期と身体が震える思いで立っていると
 師匠「自分、タバコ吸うの?遠慮せんと吸うてええねんで」
 俺「えっ、ああ、はい・・・」
 初めて話し掛けて下さった。
 気持ちが一気に楽になった。
 しかしながらその数分後、素敵な出来事が。
 我々新人達に、看板俳優のコビヤマ洋一さんが「この中でバイトやってる奴いるか?」と。
 俺を始め、数人が手を上げた。
 おもむろに机の上に電話を置いたコビヤマさん。
 「今ここから、辞めるって電話しろ」
 新人達「・・・はい」
 そこから俺の、一生忘れる事の出来ない一年間が始まったのである。
 師匠、松岡哲永と共に・・・


 「木田さん」小屋入り致しました。
 親戚、友人、見知らぬ方々お誘いの上のご来場、お待ち申し上げております。
(2008.4.5)


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 本日、今回の作品を書き下ろして下さった、池田真一さんが稽古場に御来場。
 この公演をプロデュース、俺を誘って戴いた元「
新宿梁山泊」俳優、松岡哲永さんとは友人、御自身も俳優であり、原川さん、潤ちゃんとは一緒に芝居をした事があるとの事。
 世間は狭い・・・
 松岡さんに紹介して戴き御挨拶申し上げた。
 しゃくれ「初めまして、花組芝居に所属しております、磯村です」
 池田さん「あぁ、つぶやきでお馴染みの・・・奇妙な、センス、持ってますね・・・」
 しゃくれ「あの・・・はい・・・」

 今の時期、全てを前向きに持って行こう。

 通し稽古を観て下さった、作者。
 実体験を元に、役のキャラクターや状況設定は、リアルに書いたとの事。
 辛辣な意見を言って下さり、役者の疑問に真摯に答えて下さった。
 課題も増えたが、何より役者が楽になった。
 この日の事を大切に。
 数日後、泣けど叫べど幕は開く・・・
(2008.4.3)


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 30代も半ば。
 上司のご機嫌でもなく、部下の失態でもなく、職場の人間関係でもなく、妻の近所付き合いでもなく、子供の進路でもなく、ローンの支払いでもなく・・・
 「己の演技」で悩んでいる。
 全てを捨てて、逃げて尚且己の事で悩んでいる。
 絶対に社会生活には復帰出来ない。

 何でやねん。
 しっかりしてくれ俺。
(2008.4.2)


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 とある「木田さん」稽古休み最終日午前11:30。
 俺はいつもの様に「禁断の博多ラーメン屋」へ・・・
 俺はいつもの様に「博多ラーメン、半ライス」の食券をパートのおば様へ渡す。
 俺はいつもの様にカウンターに腰を下ろし水をちびちび。
 「らしゃいませー」
 新しいお客さんが来店。
 当然俺はいつもの様に気にしない。
 その新しいお客さんは俺の右隣に腰を下ろした。
 ちらっと見てみる・・・
 年の頃なら30前後、中肉中背。
 リーゼントに皮ジャン、チェーンを愛するタイプ。
 恐らく左腰のチェーンは、ジーパンのポケットの財布と繋がっているのであろう・・・
 「お待たせしました、セットになりまーす」我が朝昼食到着。
 今日は休み。
 ニンニクおろしをたっぷし入れて、半笑いで一口目をすする。
 禁断の味が能までをくすぐる。
 半ライスに極辛高菜を乗せて頬ばる。
 髪の毛が逆立つ。
 「うめー・・・」
 「お待たせしました、博多ラーメンでーす」
 隣の皮ジャンさんに食事が届く。
 箸を割り、一口目をすする。
 そしていきなり「すいません替え玉!」
 俺「えっ!?」
 ・・・続けて熱々のラーメンをフーフーせず、一気に完食した皮ジャンさん。
 「お待たせしました、替え玉です」
 再びすすり始める皮ジャンさん。
 恐らく噛んでない様である。
 「ごっそさん」
 早々に席を立った皮ジャンさん。
 我が人生で初めて遭遇した「麺の達人食べる側バージョン」
 今日も今日とて新しい体験。
 半笑いを心の中で倍増しながら食事を楽しんだ。
 「木田さん」に全く活かされないネタを仕入れたままお家に帰った。

 さて、明日から毎日9時間稽古である。
 有難くもあり、己の弱さとの戦いでもある・・・
(2008.3.31)


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 書いている場合ではない。
 しかしあえて。
 本日の稽古終了後、近童弍吉さんから
 「やばいよ、この時期に、この状態・・・」
 初日まで時間が無い。
 にも関わらず一つとして完成する兆しが無いと・・・
 頭に血が登った。
 読み込み不足、稽古不足、コミュニケーション不足、センス不足・・・

 とりあえずクールダウンする為に書いてみた。
 落ち着こう。
 冷静に・・・
(2008.3.30)


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 特に誰かに読んで貰いたい訳でもなく、己を戒める為に書いてしまう。
 「芝居」とは。
 「役者」とは・・・

 台本の字面を信じて、第一印象だけで芝居を固めてしまう悪い癖のある俺。
 「読み込む」作業を恐れ、面倒と思ってしまう俺。
 ふざけた場面をふざけてやってしまう俺。
 浅い。
 Dすけ「磯村さん、あれじゃあ学芸会だよ」
 俺の芝居にストレートに駄目出しをするこの男に、初めて血管が切れそうになった。
 不味い、ホンマに。
 大事な、貴重な本音。
 役者が笑わそうとしてはいけない。
 狙ってはいけない。
 狙っても出来ない役者は特に・・・


 軽い話の芝居。
 役者には何より重い・・・
(2008.3.29)


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 不味いぜ・・・
 稽古も中盤戦のこの時期にやって来る「飽き」と言う名の病。
 自分で自分に飽きて来る、新鮮さが無くなって来る、おもろいアイデアも出て来ない、集中力が欠けて来る、台詞が抜ける、共演者に迷惑掛ける・・・
 いい事が全く無い。
 早くこの時期を抜け出さねば・・・

 「怒る」と言う事を全くしない演出家。

 俺の最大の敵は己の弱さである。
(2008.3.27)


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 「お疲れ様でした!」
 今日も今日とて真っ先に稽古場を後にして、飲みに行こうとする演出家。
 どうしようも無い人である。
 最近ご無沙汰していたのでお付き合いする事にする。
 馴染みの焼き鳥屋で弍吉さんを始めDすけ達と8人で・・・
 飲みも中場、ふと、
 演出家「実はさぁ、俺、今日誕生日なんだよなぁ」
 知ってたけど忘れてた人、今日初めて知った人、それぞれがそれぞれにそれぞれのリアクション。
 そして
 「乾杯!!」
 演出家「俺、そろそろ帰るわ、嫁がお祝いしてくれるって言ってたから」
 なんやと・・・
 何処まで勝手なオッサ・・・演出家やねん。

 もしそのお祝いの席にケーキがあったら、生クリームじゃなくて、バタークリームで翌日の昼過ぎまで胃もたれすればいいのに。

 御歳58才ですと・・・いい加減、自分の身体の事考えなあかんで・・・
 おめでとうございます。
(2008.3.26)


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 稽古終了後、真っ直ぐ帰宅。
 郵便受けにご馳走が届いていた。
 今夜は台本でも無く、「SMAP×SMAP」でも無く、このご馳走を眺めながら飲んでみっか。
 「お届けするのは信頼の味です」か・・・


 「お届けするのは信頼の演技で・・・」
 乾杯!明日も稽古じゃ!!
(2008.3.25)


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 稽古終了後、毎日必ず飲みに行く演出家。
 とある休憩中・・・
 演出家「イソさあ、最近さあ、俺と飲みに行ってくれる奴がさあ、どんどん減って来てるんだけど・・・」
 花組「そりゃ、当たり前ですよ」
 演出家「嫌われちゃってるのかなあ」
 嫌、それは違うやろ・・・
 台詞も覚えないとあかんし、あんた自信が役者に課題与えてるし、大変やねんで。

 しかしながら俺と同じ人種の様である。
 飲兵衛の寂しん坊。
 明日、付き合います・・・
(2008.3.23)


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 「新宿梁山泊」時代、韓国での映画撮影の時に、日傘を差して背後から付いて回った以外、全く接点の無かった元「新宿梁山泊」看板俳優、近童弍吉さん。
 今回同じ板の上に立つ。
 よもや想像すらしなかった事である・・・
 日傘を差しながら何度も反芻した言葉
 「今に見てろよ・・・」
 まさかこの様な形で共演するとは。

 人生って、コスメティックルネッサ・・・ドラマティックバイオ・・・まあ、ええか。
 数年ぶりの再会。
 弍吉さん「ずいぶん、太ったね」
 覚えていて下さった。
 しかしながら「太ったね」か・・・
 嬉しい悲鳴、嫌、悲しい狂喜かしら・・・
(2008.3.21)


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 3月19日「駄目出し」

 Dすけ「磯村さんさあ、最近のつぶやき、面白く無いよ」
 磯村さん「そぉ・・・」

 Dすけ「病んでないからかなぁ・・・」
 磯村さん「・・・」


 共演女優に「生理的に受け付け無い」とか言われればいいのに。
(2008.3.20)


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 「木田さん」
 約一週間の「読み合わせ稽古」を終えて、いよいよ「立ち稽古」である。
 ここまでのペースは「花組芝居」と同じ感じだった。
 「
新宿梁山泊」は「読み合わせ稽古」は一日だけらしい。
 恐ろしい・・・

 しかし、「花組」も「梁山泊」もやらない「立ち稽古」を今回の役者達は体験をさせて戴いた。
 立ち稽古初日、演出家は演出をせず、頭から最後まで一気に役者に演じさせる・・・
 勿論「台本」は持つ。
 しかし、いっぱいいっぱいである。
 少なくとも俺は・・・

 しかし、読み合わせを一週間やったからか、何となく「イメージ」は頭の中にあるので、何となくは「芝居」は出来る・・・
 新しい経験であった。

 翌日Dすけに前日の動きの確認をしてみた。
 「何やったか、あんまり覚えて無いんだけど・・・」
 さすがにこの男でも・・・か・・・

 刺激的だぜ、飲兵衛親父!!
(2008.3.19)


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 「花組芝居」は昼稽古である。
 稽古が終わると、飲みに行く日以外は帰りにスーパーでお酒と、その瞬間に食べたいと感じた物を買って上機嫌で帰宅する。
 「木田さん」は夜稽古である。
 早く家に帰りたいから、その日の晩御飯は稽古に行く前に、下手すると午前中に買っておいたりする。
 でも、昼間の身体と、夜の、特に稽古が終わった後の身体は別物だったりする。
 「メンチカツ」が食べたくても、家に有る物は「お母さんの味、切り干し大根 298円」だったりする。
 午前中の俺は、どうやら守りに入っているらしい・・・

 30代も半ばにしてこんな事を言っている私。
 拓っくん、りょん、ミハエル、丸ちゃん、谷やん、そしてDすけよ、すまない。
 何の参考にもならなくて・・・
(2008.3.17)


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 人間と言うもんは分かりやすいもんや。
 前日は演出家、役者で「休み前日大宴会」焼酎ボトルを2本完飲。
 演出家は酒の飲めるチームでは無いと機嫌が悪いらしい。
 幸いにも今回のチームは酒好きばかりなのでなかなかのご機嫌な様子である。
 見た目は気難しい芸術家タイプであり、新劇畑の人で稽古中は厳しい所もあるが、飲むと、ただのおもろいオッチャンである。
 素敵な出会い。
 大事にしたい・・・


 本日「木田さん」ホームページが出来ました。
 
http://pojangmacha.web.fc2.com/

 寝る前にでもご覧頂けると・・・
(2008.3.16)


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 「木田さん」稽古場にて

 小林君「磯村さんさぁ、
昨日のつぶやきさぁ、何か感じ悪いよ。せめてさぁ、KばやしDすけ(花組芝居)にするとかさぁ・・・」
 磯村さん「そお?」
 意外とガラスのハートの持ち主なこの男前。
 ・・・この男前はまだ俺の屈折した愛情表現方法を理解出来ないらしい。
 出来ないか、普通は・・・

 因みに今回お世話になっている演出家さんは、俺の事をたまに「ともちゃん」と呼びはる。
 初体験・・・
(2008.3.14)


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 「花組芝居」以外で「芝居」をした事が無いと言っても過言では無い私。
 この年齢になって久しぶりに経験する「初めて」と言う出来事。
 新鮮な感覚の毎日を過ごしている。
 稽古初日、人見知りの塊の私は「読み合わせ」の際、久しぶりに手が震えているのを自覚した。
 しかし、初日飲み会で全ての不安は払拭された。
 「何やねん、みんな、ええやつやないの・・・」
 次の日からみんな「愉快な仲間達」である。
 演出家は「愉快な飲兵衛親父」である。
 小林大介(花組芝居)はあくまでも後輩である。
 それ以上でも以下でも無いのである。
 しかしながら、相変わらず俺に上から物を言うのである・・・
 心の拠り所が「実家」では無いと身に染みた私。
 「芝居」を頼りに日々を過ごす事にしよう・・・

 皆様、「木田さん」への御来場、宜しくお願い致します・・・
(2008.3.13)


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 「フルサトハトオクニアリテオモフモノ・・・」

 7年ぶりの帰京。
 様々な思いを胸に・・・
 しかしながら、テレビドラマの様なものとは程遠く・・・
 一番会いたかった姪っ子、姉は来ておらず、年老いた父親、母親が特に感動も無く向かえてくれた。
 口数少なく、新聞ばかり読む父親と、何故か最近売れているタレント、役者の学歴の事、何十回も聞いた近所の噂話をする母親と、最近病気がちな両親に合わせた夕食を済ませる。
 風呂を済ませ、三人でコタツに入り、テレビを見る。
 無口な父親。
 喋る母親
 「あっ、智彦、この〇〇さんな、テレビでこんな事してるけど、〇〇大学出てんねんで、ホンマは賢いんやで・・・」
 母ちゃん、悪かった、中退して・・・
 俺の最近の事、役者としての話は一つもしなかった。
 早々に床に着く両親。
 眠れ無い俺は鞄に忍ばせていたウイスキーを静かに。

 翌日早々と家を出る。
 ここに俺の居場所は無い。

 駅まで送ってくれた父親。
 「健康保険、年金だけは払えよ」

 何故か握手して別れた・・・


 明日から「木田さん」稽古開始だ!!!
(2008.3.9)


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 とある駅前スーパーにて。
 「甘塩たらこ3切れ298円」
 約36秒迷った末、却下。
 「今月の店長おすすめ品、北海道産キタアカリ使用、ロースハム入りポテトサラダ200g198円」
 カゴへ。
 「タイムサービス、おかめ納豆旨味3P88円」
 わお!いいぢゃない、購入。
 「ひな祭り海鮮チラシ寿司458円」
 素通り。
 「毎週日曜日は冷凍食品4割引、味の素エビピラフ24・・・・」

 一刻も早く芝居の稽古をしたいもんである。
 俺はスーパーで一喜一憂する為に「安定した社会生活」を捨てた訳では無い・・・
(2008.3.3)


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 いわゆる「転勤族」であった我が父親。
 俺は幼稚園生から小学校2年生まで横浜で過ごした。
 まだ我が顎がしゃくれる前、可愛らしい顔をしていた頃である。
 まだ一日が長く、発見、ドキドキの頃である。
 週末にはよく「中華街」や「山下公園」に連れて来て貰っていた。
 楽しかった、キラキラしていた・・・

 2月27日
 俺は実家に帰るより素敵な時間を過ごしたのかもしれない・・・


(2008.3.1)


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 あかんなぁ俺・・・
 最近毒吐き、懐古、反省ばっかりやなぁ・・・
 せめてええ夢でも見よっ・・・
 そういえば最近「サイクリング」してないな・・・、
 桂さんに「今度横浜行きましょうよ!」って、何ヶ月か前言うたなぁ、
 まぁええか、
 とりあえずええ夢見よっ、
 寝るか・・・
(2008.2.27)


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 「お詫びと訂正」
 
前回御報告致しました幌張馬車プロデュース「木田さん」
 チラシの名前順は年功序列となりました。
 皆様様には多大な御迷惑をお掛け致しました事をお詫び申し上げます。

 只、「人生の立ち位置」に関しては・・・

 あくまでも人生の話ですので・・・また
(2008.2.26)


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 世の中で一番お洒落なのは「黒いロングコート」だと信じ切っていた中学3年の冬、親父の書斎に呼ばれた。
 「智彦、将来何になりたいんや?」
 進路相談。
 「警察官・・・刑事」
 進路相談。
 「舘ひろしか?」
 進路相談。
 「嫌・・・」
 進路相談。
 「テレビ・・・やぞ、あれは」

 受験生の皆様、先輩は今、舞台で夢を売ってます。
(2008.2.24)


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 解からない・・・
 何故
ジブリ作品はDVDより「金曜ロードショー」で観る方が良いのか・・・金曜日だからか?

 「耳をすませば」
 心のメンソレータム。
 俺は「月島雫」になりたい・・・
(2008.2.23)


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 数年ぶりの・・・
 息子「もしもし」
 母親「どないしたんや・・・」
 息子「あのさ・・・」
 アイドリングからエンジンスタート。
 母親「何やねんな、あ、せやせや、あんた覚えとるか、千葉に住んどる親戚のおばちゃんおったやろ、おばちゃんな、こないだ入院しはってな、あんたホンマに・・・」
 2年ぶりの電話の質ではない。
 10分間喋りっぱなし。
 息子「うん、あのな」
 母親「それからな、大変やねん、お姉ちゃんが孫連れて遊びに来るやろ、ほしたらな、あれやこれや・・・」
 7分間喋りっぱなし。
 息子「うん、実はな」
 母親「せや智彦、お父さん入院するねん、言うても日帰りやけどな、せや、大阪の〇〇さんの息子さん、東京のなんやらさん言う人の劇団に入りはったんやて、あんたも覚えとるやろ、大阪で頑張ってはったんやけどな、東京の劇団でなんとかどうちゃら・・・」
 息子「へぇ、そうなん・・・」
 力業で、3月に帰る事をインプットさせ、ナチュラルに祖母の死を知らされた・・・
 享年96歳、だったと。
 危なかった。
 このまま連絡しないと両親の死も知らないままになりそうな「我が家系の人間性」
 婆ちゃん死んだ時くらい連絡してくれ・・・

 我が母親の格言
 「あんたさえ元気やったらええねん」

 愛してるよ。
(2008.2.22)


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 とある平日午前11:30。
 私はいつもの様に「長浜ラーメン屋」の暖簾をくぐった・・・嫌、些か緊張していたのかも知れない。
 何故なら私は今日、この店と勝負をしにやって来たのだから・・・
 「勝負」
 ただ事では無い。
 まだ浅い期間ではあるが、この店の常連として通っていた私。
 猛烈な欲求が私自身を襲った。
 「この店のチャーハンの味を盗む」
 ♪見ーつめてキャッツアイ!!
 ・・・悟られてはならない。
 私は平静を装いながら券売機に千円を投入。
 「ラーメン、チャーハンセット750円」のボタンを押し、お釣りレバーを引く。
 「チャリンチャリンチャリンチャリン」
 百円玉二枚、五十円玉二枚、計三百円・・・この時点で今日の私は勝っていたのだ・・・
 食券をおばさまへ、いつもの儀式である。
 ただ違うのは、いつもの「ラーメン製作所前」ではなく「チャーハン製作所前」のカウンターに腰を下ろした事である。
 「バレないだろうか?」
 ・・・特に問題は無さそうだ。
 「セット一丁〜!」
 おばさまの声を聴き、厨房内が動き始めた。
 ラーメンは私が勝手に店主であると決めた親父さんが担当である。
 問題のチャーハンは、この店に数人いらっしゃる、異国の青年が担当である様だ。
 まだタイムカードを押したばかりであろう、やる気の欠片も無い青年。
 ガス台に中華鍋を乗せ、火力全開!!
 専用カップに卵を割り入れ割り箸でカシャカシャと・・・依然やる気を感じられ無い。
 このやる気の無さが味の決め手であるかも知れない。
 嫌、違うな。
 煙を上げ始めた中華鍋にたっぷしの植物油。
 カンパツ入れず卵を投入。
 漸くやる気が出てきたのか、青年の動きが早くなって来た。
 次に青年は丼に山盛りの冷や飯のラップを外して一人前のご飯を感で投入。
 「チャーハンは冷や飯に限ると人の言ふ」確かこんな詩があったな。
 嫌、無いな。
 お玉の背で冷や飯を潰しながら鍋を動かす。
 「やるじゃねえか・・・」
 半笑いの私。
 続けて青年は、恐らくラーメン用チャーシューの端っこのみじん切り、恐らく葱ラーメン用の葱のみじん切りを素手で掴み鍋へ。
 再び激しく鍋を動かす。
 腰が入っている。
 「やる気より慣れ」である。
 さぁ、いよいよ私の中に緊張感が走る。
 「味付け」である。
 青年はまず銀色の調味料入れを逆さにして数回鍋の上で振った。
 恐らく「塩」であろう、続けて「胡椒」と書かれた入れ物から「胡椒」、そしてもう一度、最初の入れ物とは置き場所の違う銀色の調味料入れを逆さにして数回鍋の上で振り入れた・・・
 「・・・何だ!?今何を入れた!?」
 喉元まで言葉が出掛るのを飲み込む。
 心なしか青年に誇らしげな感じ。
 「アンタニハワカラナイヨ」
 嫌、「味の素」やろ。
 続けて醤油をざっと一回し。
 醤油の色を全体に馴染ませる様に数回鍋を振る。
 踊るチャーハン。
 お玉に詰め込んで皿へ・・・
 「お待たせしましたーセットになりまーす」

 その日の夜、我が家の「商品開発テストキッチン」にて、厳かに再現を試みた・・・
 「お疲れ様、青年」
 寸分違わず、再現に成功。
 あの店でチャーハンを食す必要が無くなった・・・
 しかしながら、喜びと共にある種の虚しさを禁じ得ない。
 チャーハンは人に作って致だいて食するもんである。
 やはりあの店は「禁じられたラーメン屋」なのである・・・
          北大路魯山人著「無駄な努力」より
(2008.2.18)


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 都内、某居酒屋にて
 「今まではさぁ、俺『唐派』だったんだけどさぁ、最近何か『野田』が気になってんだよね。唐の『特権的肉体論』に心酔してたんだけどさ、もうそろそろ次かなって。不思議と『野田』の考え方と似てるんだよなぁ俺。悔しいのはさ、俺の考えてる事、先に『野田』がやっちゃうんだなーこれが、負けてらんねーっつうかさ・・・基本、演劇ってリアリズムなんだけどね、これはさ、新劇が今迄の歴史の中で・・・」

 嗚呼、神よ、14年前の私に制裁を・・・
 そして一言助言を

 「語る前に稽古しろ、悔い改めよ」と・・・
(2008.2.16)


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 ♪「愛してるよぉ〜フォ〜エ〜ブア〜」
 今日の108曲目はゲストの磯村智彦さんの42枚目のアルバムより「酔い覚めの水2008バージョン」でした・・・
 DJ「素敵な曲ですよねぇ」
 磯村「そうですか?」
 DJ「ええ、磯村さんの内面、心の中が・・・浮き彫りな感じで」
 磯村「サンキュー、ありがとう」
 DJ「この曲を書こうと思われたきっかけは?」
 磯村「二日酔い」
 DJ「はっ?・・・」
 磯村「もう、酒は辞める・・・」


 我が座長演出「恋はコメディー」拝見。
 相変わらず、ええ腕してます。
 俺はこの人に演出してもろうとる。
 自分で自分が許せない。
 精進。

 拝見後、座長と横道さんとDすけと居酒屋へ。
 次の日に今年初めての休肝日を設ける程飲んだ。


 DJ「では、今日最後の曲の紹介を・・・」
 磯村「オーケー、では今日最後の曲、俺の新曲です、聞いて下さい『バレンタインデーキッス』人生は理性で す・・・」


 明日も晴れますように
(2008.2.15)


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 「新宿駅」
 熊川君とプリンシパルの座を争いながら、日々の生活の為に「新宿」でアルバイトをしていた10年前・・・
 毎朝バイト前に駅構内の「立ち食い蕎麦屋」に寄るのが日課であった・・・
 東口、西口、南口、それぞれにこだわりのある店。
 日によって使い分けていた。
 現在の「新宿駅」それらの店は姿を消してしまった。
 悲しいもんだ。
 この思いを熊川君に伝えたいのたが、どうしても連絡が取れない。
(2008.2.12)


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 んもうっ!「たっぷし」なのよっ!!
 私「たっぷし」が大好きなんです。
 調味料に関してなんですけど。
 気が済まないんです「たっぷし」ぢゃぁないとっ。

 納豆に醤油たっぷし、納豆の粘りが負ける程たっぷし。
 お刺身にワサビと醤油たっぷし、新鮮な素材の旨味をワサビと醤油で台無しにして口へ。
 コロッケにソースたっぷし、ジャガ、コーン、カニクリーム、全ての味はソースで殺して口へ。
 あたりめ、エイヒレ、キャベツの千切り、マヨネーズで素材を視界から消してから口へ。

 馬鹿なのは「味覚」だけであると信じたい。
(2008.2.10)


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 今年二度目の雪降りしきる昼下がり・・・
 俺はいつもの様に「禁じられた遊びの長浜ラーメン屋」の暖簾をくぐった・・・
 午前11時半。
 ランチタイム前、店主らしき親父さん、アルバイトらしき異国の青年、パートらしきおばさま。
 背中を丸めて静かにラーメンをすする、とある会社の作業着を纏った青年一人・・・
 ひっそりとした店内。
 俺はいつもの様に「ラーメン」「半ライス」の食券をおばさまへ。
 上着を脱ぎ、セルフサービスの水を注ぎ、カウンターに腰を下ろす。
 二日酔いに染み渡る冷たい水、チビチビ飲んでいると
 「お待たせしました〜」の声と共に、ラーメンと半ライス到着。
 「・・・?・・・」
 目の前にあるのは、どう見ても「特製チャーシュー麺」である。
 丼の表面はチャーシューのみ。
 麺が見えない。
 「どういう事だ・・・」
 ふと顔を上げ、オープンキッチンを観る。
 そこに親父さんの姿はない。
 ホールを観る。
 異国の人、おばさまの姿はない。
 静かに麺をすする青年のみ。
 ・・・今年最大の苦悩
 「そうか・・・俺は常連なんだ、まぁ言われてみれば毎日通ってた時もあるし、ここの味大好きだし。でもなぁ、俺なぁ、ここのチャーシューだけは、苦手なんだよなぁー。つか、脂がさぁ、固まってるしなぁ、でもなぁ、親父さんがなぁ、せっかくなあ・・・」
 完食。
 午前中の体内、チャーシュー祭り。
 辛い。
 何かの用事を済ませて再びオープンキッチンに現れた親父さんに向かって「ごちそうさまでした!」その表情には役者として「親父さん、また来るよ、サービスしてくれたのね、でも僕、チャーシューあまり好きぢゃないんだけ・・・ありがとう!」を込めてみた。
 無口な常連客しゃくれ。
 次からどないしたらええんやろか・・・
(2008.2.9)


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 幌張馬車(ポジャンマッチャ)プロデュース「木田さん」
 劇場:ART THEATER かもめ座
  杉並区阿佐ヶ谷南3−5−2 牧野ビルB1
 4月10日(木)〜4月15日(火)
 キャスト:小林大介(花組芝居)、近童弐吉(ワンダープロ)、大久保正通、磯村智彦(花組芝居)、野澤いっぺい、田村まどか(SPACE U)、島野温枝(東京タンバリン)、東虎之丞、川崎誠一郎、茂 本れい、松岡哲永

 4月10日(木) 19:00
 4月11日(金) 19:00
 4月12日(土) 14:00 18:00
 4月13日(日) 14:00 18:00
 4月14日(月) 19:00
 4月15日(火) 19:00

 チケット 前売3000円 当日3200円
 前売開始 2月23日(チケットぴあ)


 何故?
 何故、この様なキャスティング。
 何故テッペンにDすけの名が・・・
 どうやら「人生の立ち位置」は生まれた時から決まっているらしい。
 詳しくは明日の朝刊で。
 嫌、気が向いたら書くか・・・
(2008.2.7)


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 疑問山積み日本列島・・・社保庁、餃子、お相撲さん、元「唐組」劇団員。
 庶民の力でどうにかならんか?どうにかならんか・・・
 一人暮らしの切実な疑問。

 「ご飯の冷凍は、炊きたてか、冷めてからか」

 情報は乱れるばかり・・・
(2008.2.6)


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 ♪「じ〜か〜ん〜はぁ〜なっがぁれっるぅ恐ろしい速さでぇ〜」
 恐ろしい。
 最近子供の頃の夢をよく見る。
 鮮やかな記憶。
 初恋のハーフの女の子、初恋、嫌、親友の男の子。
 何かの暗示か?
 気にするまい・・・この先の時間も「恐ろしい速さ」だと言う事だけは解っている。
 なるべくなら、鮮やかな記憶を残したい・・・
 ♪「窓から飛び降りるわ!!」

 俺は無理や・・・
 払っています、国民年金。
(2008.2.4)


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 あの「・・・さ、ありがとう」
 うん「・・・」
 あの「つか、ごめんな」
 うん「・・・」
 あの「・・・あの時からかな、付き合い始めたのって、俺が、実家を出た時・・・」
 うん「・・・」
 あの「ずっと黙ってるんだな」
 うん「・・・」
 あの「冷たいんだよな、基本、さ」
 うん「・・・」
 あの「・・・でも、最高に暖かい時も・・・」
 うん「・・・」
 あの「昔はさぁ、君の全てを受け入れてたよな」
 うん「・・・」
 あの「でもさ、最近、正直さぁ・・・キツイって思う事も・・・」
 うん「・・・」
 あの「・・・すまない!わかれてくれ!!」
 うん「分かったから早やくしてくれや、溶けてまうやないかボケ」


 
(2008.2.3)


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 青年は若かった、若い故に青かった。
 俳優養成所に入所して2年が経過、全てが新鮮であり、楽しかった。
 既に俳優になっている気がしていた。
 稽古場発表会で主役をやったりしていた。
 怖い物など無かった。

 声楽の授業中・・・
 青年「♪ララララ、ララララ、ラ〜」
 教師「I村君、音がずれてるよ!ピアノに合わせなさい!」
 青年「嫌、ピアノを俺に合わせて下さいよ」

 翌年、青年は生徒ではなくなった。
 その時初めて青年は「世の中」「常識」「己」を知り、混沌とした20代を生きて行く事となった・・・
           ヘッセ「バーミヤン」より抜粋
(2008.1.29)


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 子供の頃、日曜日の朝・・・
 平日は朝早く、僕ちゃんの目覚める前に会社へ行ってしまう父親が、10時頃まで布団の中でラヂオを聞きながら新聞を読んでいる。嬉しい僕ちゃんは自分の布団から父親の布団に潜り込む。
 抱きしめてくれる父親。
 今日はこれから一日中遊んで貰うんだ、冬はやっぱり凧上げだ、お正月は終わったけれど、やっぱし僕は凧上げが大好きだ・・・

 34歳、ふと目覚める。
 当然隣に父親なぞおらん。
 でも、父親と同じ布団の匂い・・・
 そやねんなぁ、当然やねんな男って奴は・・・
(2008.1.28)


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 自他共に、嫌、俺自身のみ認める「サー」の称号。
 「スーパーのサー」

 世田谷の「スーパー」に関してはかなり詳しい。
 座長は「歌舞伎」に詳しい。
 しゃくれは「スーパー」に詳しい。
 いいんですこれで・・・
 とあるスーパーのレジスターのおばさま、「
市川春猿」にうりふたつなお方・・・
 会計の際、ついつい所作を観てしまう。
 ベテランである。
 家庭を背負っていらっしゃるのであろう。
 このまま世田谷の人々の為に、家庭の為に職人の技と、素敵な接客をお願い致します・・・

 1月25日 冷凍食品「ほしいぶんだけシリーズ」をまとめ買いした昼下がり
(2008.1.26)


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 この冬初めての雪の日・・・
 この冬初めての肉豆腐・・・
 焼き豆腐、豚バラ肉、長葱を十年お付き合いしてる冬の恋人である土鍋へ・・・
 「よし、煮えるまでの時間を無駄無く!!」風呂へ・・・
 今宵は贅沢三昧の夜、ユニットバスの湯船は「奥秩父の湯」である。
 ええがな、気にせんでええがな、たまには奥秩父でも、お湯溜める為に湯船はあるねん。
 「多分奥秩父のお湯」に浸かっていると、何やら香ばしい香りが・・・
 「煮えとるな・・・ププッ」
 それにしても香ばしい。
 「・・・ひょっとし・・・」
 コタツの上が肉豆腐になっていた。
 別に量が増えていた訳ではない・・・

 今夜も箸一膳。
 器一つ。
 静かに雪は積もってゆく。
(2008.1.25)


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 人間、一つの事を長く続けるのは大変な苦労ですね。
 深く、長く、たまには浮気も必要ですが・・・
 花組芝居に参加して約4年。
 劇団「
新宿梁山泊」時代の先輩から「一緒に芝居する?」と声を掛けて戴だいた・・・
 何事も成し得なく、スタッフワークの要領、韓国で日本人の味覚を満足させる方法、先輩の怒りを静めるには土下座のみ、寝る暇あれば釘を打て・・・腹が立ったら裏へ呼べ、テレビドラマに出て来そうな劇団。
 約十年在籍し、退団、俺の花組での醜態を観続けてくれた先輩から声を掛けて戴いた。
 断る理由が無い。
 始めての自主公演。
 崩壊しても構わない。
 俺には「花組芝居」がある。

 34歳、「初めてのおつか・・・お芝居」
 低いレベル。
 かまへんがな、充実させるぜ!
(2008.1.23)


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 凹む・・・
 大好きでほぼ毎日被ってた帽子紛失・・・
 新橋演舞場公演「和宮様御留」の際、潤ちゃんの付き人を務める為に毎日銀座に通っていた時に「銀座に通うならお洒落になるべし」と張り切って購入した愛着の塊・・・
 安くも高くも特徴もない、思い出たっぷしの帽子。
 洗濯機不可ゆえ丁寧に手洗いし、洗濯挟みの跡が付かないように丁寧に干し、慈しんでいた可愛い帽子・・・
 寝癖を抑え、稽古中のうっとうしい前髪を支え、俺の絶壁頭をカバーし続けてくれた君。
 すまない・・・
 誰か、素敵な人に拾って貰っている事を祈る・・・
(2008.1.18)


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 「一日〜一善!!」
 あぁ笹川会長よ・・・
 「一日〜一膳!!」
 あぁ俺の食欲よ・・・
 不味いぜ俺の食欲君。
 旨いぜご飯が。

 座長曰く「この世で動いてはいけないものその一」白米。
 丼一杯の白米。
 白米に「味の素」と「塩」をパラリ。
 おかずいりまへん。
 味噌汁か水で充分です。
 水で充分です。
 おかずいりまへん。
 これをおかずに飯が食えます。
 おかずいりまへん。

 でも、友達は欲しいです・・・
(2008.1.17)


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 14年ぶりに新劇養成所時代の同期と「同窓会件新年会」
 20数名いた同期、今や帰京、結婚、就職、消息不明、死去等々、ヤクザ稼業を続けているのは3名・・・
 演劇、同期、仲間この上ない財産である。

 今日も寝る前にラーメンを食す。
 明日も頑張ってみるか。
(2008.1.15)


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 「人体実験 懲りない30代 早朝松屋編」
 次の日の朝、当たり前に目覚めるのは奇跡的な事である。
 指の先までアルコール、極寒、布団の重みで身体が動いてくれない。
 「勘弁してくれ・・・」
 前夜の己に恨み事。
 しかしこのまま1日過ごす訳にはいかない。
 布団をはねのけ起床。
 この世に生を受けた赤子が泣く気持ちや。
 「腹減ったな・・・」
 とりあえず歯磨き、洗顔をすましてみる。
 我が家に食べる物などない。
 いや、ある。あるけどない。
 朝からさきいかは無理や。
 しゃあない、朝の7時から開いてる店、俺の20代の身体を造ってくれた老舗「松屋」へ・・・
 「カレーかぁ・・・」
 一番最初に目に入ったメニューにしてみる。
 「ポークカレー味噌汁付き」
 カレーに味噌汁て・・・なんでやねん。
 でも飲む。卑しいから飲む。
 「うめ・・・」
 喉元過ぎても旨さ忘れず。
 飲み干す。
 さて、カレーや。
 一口目。
 「うん・・・うめー」
 ごちそうさまー。
 全細胞が拒否しているのを客観的に理解する。
 この世の終わりな顔のアルバイト店員と最高にテンションの低いホストなお客さんに別れを告げず静かに店を後にした・・・

 まだ薄暗い早朝の町を我が家へ向かう。
 「大丈夫、今日も朝日は昇るさ・・・」
(2008.1.12)


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 2008「初ゆきか」図。


 1月9日
 座長を筆頭に花組役者連で
サンシャイン劇場にて「夢のひと」を拝見させて戴いた・・・わかぎ先生脚本、マキノノゾミ氏演出。
 端くれではあるが演劇人のしゃくれ、芝居を観て初めて不覚にも泣いてしもうた。
 素敵にずるいお芝居なりけり・・・

 終演後、初日打ち上げに参加させて戴く。
 久しぶりのザッツ芸能界飲み会・・・
 当然の如くにこやかにいろんな方々と挨拶を交わす座長、師匠、メタボリッキー先輩・・・
 微妙な立場のDすけ、Kすけ、しゃくれ。
 師匠「いそ、静かになっちゃったな・・・」
 師匠、毎度すんません、あたしゃ芸能界には向いてまへんねん。
 すがるようにアルコールを身体に入れ、座長と師匠と先輩後輩と楽しく飲んだ。
 俺はやはり花組な男、嫌、反社交的な男である・・・
(2008.1.11)


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 1月6日
 堀越涼の本拠地
 
柿食う客「サバンナの掟」拝見・・・
 流石本拠地、堀越さん、「倍」動いてはったわ。
 新年早々えらいもん観てしもた。
 単語の一つ一つが突き刺さる。
 休んでいる暇がない。
 今の演劇、若い演劇、少々刺激が強すぎた・・・
 しかしながら、この芝居を観て、今年の目標が定まった。

 「自分の思っている3割増で動く」

 倍はいけない。
 無理はいけない。
 おれは24歳では無い・・・
(2008.1.7)


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 おい「・・・」
 はい「・・・」
 同時「明けまして・・・」
 おい「何だよ」
 はい「おめ・・・でとうってねっ」
 おい「・・・おうっ」
 はい「予定通り?」
 おい「何が?」
 はい「今年も一人って事が」
 おい「キツイね、相変わらず」
 はい「何言ってんの。こう見えても優しい、柔らかいで通ってんのよ!」
 おい「いいねお前さんは」
 はい「何が?何がいいの?」
 おい「おい、落ち着いてくれよ」
 はい「それで?」
 おい「あのさ・・・」
 はい「?」
 おい「・・・」
 はい「何?」
 おい「しいな」
 はい「しいな?」
 おい「しいな」
 おいしいなお前は・・・


 明けましておめでとうございます。
 今年も♪お暇なら〜来てよね〜私寂しいの〜

 歩くγGTP
(2008.1.2)


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