かんそうの最近のブログ記事

蜘蛛の巣

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以前是屋がやった「オリバー・カステロー」を花王おさむ氏がお勤め。思い違いと嘘が、蜘蛛の巣のように人々を絡め取る物語。演出の大谷亮介氏が、翻訳劇特有のしつこい文体を、すっきりさせたせいで、とても心地良い展開で物語が進むが、アガサが仕組んだ仕掛けが余りに込み入っているので、そのスピードの為か、一つ一つを把握するのが大変。稽古場で拝見させてもらった、緊密な印象が、やはり大きな空間では薄まったようにも感じる。しかし、芸達者揃いの舞台の量感は確か。我らがルリ子さんは、翻弄される主人公を、知的で可愛いキャラクターで描いて魅力的!拙が演出した「恋はコメディ」で、ストレートプレイデビューした石井一孝さん、更に演技が安定したようで嬉しい。

198さん

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今、俺それで悩んでます。「したい」と「されたい」のギャップ差を感じてるんですよ…。話変わって「CHUJI」。WAKI組の当り狂言で、再演を重ねた成果。中身とエンタテインメントのやり取りが小気味いい。元弥(ご免なさい、表記は旧字です)氏魅力一杯。再演なのに当て書きに見えます。「クニサダチュウジ」偽伝の面白さを、キレイにまとめた構成で、大衆演劇風小劇場の最右翼でしょうね。ヌーベル組総見で、天邪鬼屋と痛飲しました。

広い宇宙の中で

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「劇団スイセイ・ミュージカル」初見です。「BASARA」で初共演した親戚!森田浩平氏出演。彼の兄順平氏、浩平氏の息子兄弟、親族一同観劇と相成りました。演出作曲、特に一幕目の音楽センス、場面構成のスピーディーさ、諸々最新ブロードウェイテイストなのに、二幕目クライマックスはベタベタ日本人好みで、客席は泣く!泣く!こんな現場があったのか、とビックリ!見た目は確かにチープですが、たっふり感は味わえる(主演旺なつき戈の演技歌唱力諸々、その存在は不可欠!)ので、軽いステップで巡業中心の興行体制も頷けます。終演後、お気に入り「マレーチャン」で快食!
【追伸】出目金魚さん、かよさん、大車輪屋のCF。何の因果か、わたくし社長、放映中に未だ遭遇してません。悔しい~!

ぬばたまの淵

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WAKI組さんもそうですが、こういう時代劇はもう一つのジャンルなんですね。「陰陽道」が政府の公的機関に当り前に取り入れられていた時代というのは、「闇」が人間の心の中にしか存在しなくなった現代から見ると、随分興味をそそられる。しかし、スピーディで際々な殺陣には驚いた。モリエール、建て直す前の舞台知ってる人って、少ないだろうな。元キャバレーか何かでね、バルコニーのような場所が、確か楽屋だったような気がする。

ソラミミ「アービーロード」

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傑作!

ショート7/Bプログラム

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20090502230933.jpg先ず主宰の谷賢一氏が丁寧に作っているらしい。昨今の流行、劇団だがプロデュース公演だか、境のない舞台の典型?3作品とも谷氏のカラーで、???な設定でも浪漫な感じ。水郷屋には、実践的な意見を。前衛な空間で、20代ながら大人な劇を作ろうとしている。「羅生門」、黒澤の画面が都度々々思い浮かぶ。おでん食って、インド料理で締め!

ベゴニアとしあわせ

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等身大の芝居はディテールが大切だと痛感。会話の一つ一つ、動きの一つ一つ…難しい。マンション取り潰し、由美の結婚、まり子の独立、を以てこのシリーズは完結。大森氏の方言は、広島生まれ育ちの弟(鳴流屋!)も舌をまいたと聞きます。ま、大森氏広島生まれらしいのですが、誕生直後に上京、方言を話さないご両親に育てられたとの事。胎内で学習していたのか!?耳がいいんでしょうね。ロバ君とは真逆の静かな芝居をした伊予屋。あのほんわかさは絶品だね。フォアグラの前菜…。随分以前、超高級フレンチをゴチになった時、フォアグラとトリュフが幾枚も重なった究極(この二品は相性がいいのだそうだ)の前菜を食った。きっともう二度と食べられまい。美味かった…。

十一変化

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那河岸屋ライフワークの日本舞踊修業途中経過拝見。こちらのお稽古場は、清恵先生の大方針でごまかしのない爽やかな「おさらい会」なので、いつも気持ちいい。那河岸屋ここ暫くの苦労の成果、常磐津「駕屋(かごや)」。忠臣蔵十一段をパロディにした十一変化の六段目部分だそうで、お軽を連れ去る駕籠屋を主人公にしたというもので、そいつの弁当を盗んだ犬(池原祐子さん好演!)と絡むという洒落た作品。そう言えば「道行旅路の花聟」も元来パロディ作品だったものが、余りの人気で本家に昇格したのです。舞踊の世界にはほとんど足を踏み入れていないので、歌舞伎一辺倒の俺には大変珍しい逸品。2006年の夏に、三津五郎戈が歌舞伎座で踊っている。この時は、わかぎ氏作・演出「たのきゅう」目当てだったので、「駕屋」は未見。大和屋さんは、息杖の件は首抜きの浴衣を脱いで、赤縮緬の下帯オンリーで踊っている。体の線がモロ見えなんで、余程自身がないと…。那河岸屋、手の込んだ振りの数々に大健闘!風俗舞踊らしい柔らか味が欲しいが、これは追々でしょう。先ずは骨格から!という、清恵先生の教え通りに育っているようで、彼への信頼度も高いとのこと。那河岸屋さん、お次はな~に?おっと、ベゴニア楽しみッス!

可児市文化創造センター

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20090424213629.jpg「見に来ない?」珍しく地方の劇場視察に誘われる。住所でいうと、岐阜県可児市下恵土3433-139。とんでもないものが丘の上に…。「主劇場」はオペラも出来る。「小劇場」は、東京で言えば中劇場規模。贅沢な裏の設備、市民に開放されている、音楽スタジオ(大小合せて4つ)、美術ギャラリー、演劇稽古場(大小)、パーティルーム(150人程度)、映画館(100席)、和室(24畳!)、大道具制作室、家一軒用の建材が製作出来る程の機材のある木工作業室、etc.しかも市立なんで使用料は二束三文!実際、平日の昼下がり、随分な市民が出入りしている。外見が華奢なのに、これだけの設備を内包しているのは、とにかく敷地の広さなのかな?いや~、まいった…。写真は、紹介冊子にある「小劇場」の頁。 追伸。一階のレストランが低価格で馬鹿ウマ!ご馳走して頂いたコースが1200円らしいのだけど、前菜(ソースが美味かった)~スープ(グリーンピース?が濃厚)~メイン(野菜と魚とホワイトソースが重なってる。パンorライス付き)~飲み物とデザート(季節のイチゴがゼリー寄せに)。プチフランス料理で、この値段とは…。5月30日の夜は、ディナーと共にベリーダンスを見る企画があるようです。他のテーブルには、地元主婦のグループが幾つか。野外、芝生の広場には親子連れがピクニック。根ざしてるね。

マイ・フェア・レディ

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20090422193342.jpg歌と演技に充実の主役陣、歌唱力重視のアンサンブル、いいんだけどなあ…。『翻訳劇』しかも、「英語」文化の根幹に関る内容。「コクニー訛り」~「キングスイングリッシュ」。この違いを主題とする内容なんで、翻訳面で根本的な無理がある中、随分健闘していると思う。同時に、映画版、そしてジュリー・アンドリュース含め初演版のレコードを散々聞いて来た身としては、音曲と言語がどれ程密接かを思い知る。「エイ」を「アイ」と発音してしまう訛り(イギリス系のオーストラリア人もその傾向があるらしい)。「day=デイ」が「ダイ」になる。つまり「スペインの雨は主に広野に降る」は、「ザ・ライン・イン・スパイン・スタイズ・マインリ・イン・ザ・プライン」を「ザ・レイン・イン・スペイン・ステイズ・メインリ・イン・ザ・プレイン」と直す歌なのです。日本語版で「広野に降る」を「イロノにウル」としていたのは、コクニー訛りが「H」を落とす癖を踏襲してますが…。初演版のドゥーリトル親父を演じたスタンレー・ハロウェイの歌は、超コクニー訛りで先ず英語に聞えない。でも、年月を掛けて、4時間弱の芝居を3時間ちょいに縮めた功績は素晴らしい。「放浪記」も、潤色・演出の三木のり平氏が、5時間を3時間に縮めたそうな。終演後、石井氏流れで、浅丘ルリ子さん主演「蜘蛛の巣」の稽古を拝見。ベテラン揃いの現場が羨ましい。写真はその後入ったドイツビアレストラン「ゲルマニア」。連日生演奏のドイツ音楽で、日本で数組しかない、カウベルの形をした、ドイツ版ハンドベル!
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