うみ/西瓜糖

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戦争という極限の状況が、人々の業を丸裸にする。海辺のベトベト、砂のザラリ、蛙の鮮血、汗etc.これらのイメージが、人物達のササクレをより刺激する。

場面が淀んで来ると、いい間で新しい局面が投下される小気味良さ(作=秋之桜子)。幕切れの合唱曲が良いね、祐子さん、丁寧な演出振りは、出演者から聞きましたよ。「語り」術の極致を見せてくれた美代子様、凛とした淑やかさはお手の物!

その他適材適所の妙は、西瓜糖十八番で、20代から70代、それぞれ本物の世代が演じる厚味。

正義とか、潔白とか、言えば言う程、醜くなり、開き直った悪が潔く見える。人間て、だから魅力的なのかも知れない、と思えるのは、お人柄が温かく優しいキャストとスタッフ揃いだからだろう。

「桐一葉」八人衆で、終演後飲み会まで割り込んでしまいました。だって楽しかったんだもん!


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