2016年7月アーカイブ

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フォークソングは「物語」を伴うという構造から、ライブと芝居を合体した、画期的な公演の7回目に、自由治屋(ふりいじや=押田健史)が呼ばれました。

閉園する遊園地に、思い出たっぷりな人々それぞれの人生模様が絡み合ったオムニバスドラマと、それに寄り添った歌が生演奏される。驚くべきは、客席の5割以上を占める男性が、物語毎、演奏毎、にすすり泣くという、興味深い現象!このハマり具合がともかく独特。

オッシーは、1シーンながら、「恐怖時代」終えてからの短い稽古日数で臨んだので、「親分」としてはハラハラしたが、破綻なく、哀しきスリ役を勤めていて、ホッとした。花組に飛び込んで来た座員の演技は、いいパーセント、僕の責任だしね。

偶然、同回を見ていた那河岸屋(なにがしや=小林大介)は、俳協演劇研究所出身で、「オンボロ~」上演劇場=TACCS1179があるビル(俳協の持ちビル)の階上で日々の訓練を受け、卒業公演はまさにTACCS1179であり、そしてその打上げ場所の「鳥ふじ」(踏切隔てて直ぐの居酒屋!那河岸屋「懐かしい~!)にて、そんな思い出話と、オッシー交えて「オンボロ~」の感想やら。

驚く程原文通り!(構成演出=西沢栄治くん)なのだが、「地獄(私娼)」「鉄漿(かね=お歯黒)」など、判り難い単語を避けたり、一方、ラスト対峙する伊右衛門とお岩の会話に、夢の場の台詞を挿入したり、短くする際の取捨も含め、行き届いた脚本になっている。

椿組野外劇では珍しく、舞台(花道も)一面がキレイな板張りで、しかもスライディングの大仕掛けを使い、隠亡堀の本水大スペクタクル!只の水槽でない所がミソで、ご見物も喝采!

逞しく渋い山本亨氏が、伊右衛門の気弱さを随所に見せている。松本紀保さん、超短縮版ながら、浪宅での芝居がとても丁寧。

昨年来から四谷様流行りと聞くが、「四谷怪談」というものには、ニセ物もホン物もないのかも知れない。

場内の殆どが缶ビール片手に団扇ヒラヒラ。掛け声やら歓声拍手やら。冷房のない、昔日の芝居見物ってこんなかな?そんな中、白粉塗って鬘や重い衣裳をつけて熱演していた、往時の役者達に思いを馳せた。

先ず15周年お目出度うございます。

1978年に開場したサンシャイン劇場。歌舞伎でこけら落し(勘三郎・松緑・梅幸「四季三葉草」、歌右衛門「京鹿子娘道成寺」)を行い、珍しい双子(小型の盆が並列にある)の回り舞台を備えている(使われているのかしら?)。

メジャー志向が強いエンターテインメント系の小劇団はここを目指すらしい。

初大劇場の初日、おそらく幕内はバタバタだったのではないか、と思うが、舞台は目立った問題もなく、鹿さんの集大成を見せて貰った。

幕開きに、目指せ!「新感線」面目躍如の重低音「ズドーン!」。けれど劇中音楽の方向性が、鹿の「土俗」カラーを強めている。

以前拝見した「百千万(ももちま)・2008改訂版)」で驚嘆したハチャメチャさは薄まったけれど、その分、万人が抵抗感なく浸れる「マイルド鹿殺し」が随分定着し厚みも増したように思う。

劇団は進化すべし、は我々花組芝居のモットーでもあるが、たま~に原点回帰する必要もない事はないと思うが…。

田仁屋(たにや=谷山知宏)は何度目の出演だろう。今回は中核に近いお役を頂き、嬉しい限りである。楽日まで頑張ってちょ!

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