第六回杵屋勝四郎リサイタル/紀尾井小ホール

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刺激的なライブだった。「笑」がテーマの、いつもより娯楽性の高い内容。しかも極めて演劇的で、アイデアマン勝四郎氏の自由闊達さが満載!

「たぬき」。宴会の余興用に、二代目杵屋勝三郎(「船弁慶」も作曲)が作曲したという異色の作品。明治から昭和初期まで活躍した、立花橘之助(8歳で真打になった女音曲師)が得意にしていた。これを豪華な布陣(唄3人の内には、実験浄瑠璃劇「毛皮のマリー」で、〽スタファーノ~!と、ウイットに富んだ美声を聞かせてくれた杵屋勝彦さんが!?)で、これ又お賑やかにお囃子たっぷり!最前列で、熱心に聞き入る金髪の白人女性が嬉しかった。又、映像で愛之助丈、生で笑三郎丈がサプライズ出演で、大盛り上がり。

ゲスト柳家さん喬氏の「幾代餅」が、とても語り口に品があって、紀尾井町の演奏会にはピッタリ。

トリは、辛口演劇評論家だった安藤鶴夫が作詞した「あたま山」。同名の落語から創作したもので、今企画の白眉!本職ゲストの力を借り、大喜利「笑点」風な演出も加わり、唄三味線囃子、皆さんノリノリ!

それぞれの出し物でのめり込めて、すっかり浮世を忘れる事で出来、近頃にない楽しい時間を過ごせた。客席に居合わせた「おーにょ」と四谷駅前で、興奮して飲み過ぎた…。


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