2015年アーカイブ

{{assign var="epp" value=20}}

沢山の皆様にご来場頂き、心より御礼を申し上げる。有難うございました。


初稿が出来上がったのが3月28日。第1回目の音楽打合せが4月3日。10月23日、稽古用に義太夫と下座を仮録音。そして11月2日に稽古開始、5日から早々に立ち稽古を始めてから驚いた。何かが憑いたようにイメージが湧き、並べ揃えた素材達が、見る見る互いに掛け算を繰り広げ、どんどん自分の手元から離れて行く感触があった。あれは、何だったんだろう。


女形の道を後押ししてくれた寺山修司さん、今回のキッカケを作ってくれた、義弟の森崎(寺山)偏陸さん、距離はあったが、付かず離れずで突っ走って来た、同世代の笹目浩之君(テラヤマワールド)。そして、寺山さんにバックアップして貰っていた頃を知るスタッフ、花組芝居常連のクリエーター達、制作陣。更に舞台を華やかに彩ってくれる役者の面々。関わったあらゆる人々が、有るっ丈の力を振り絞り、魔法を掛けてくれたんだと確信している。


DSC_0001 (77) - コピー.JPG


こんな奴も協力してくれた。僕の初節句に頂戴した鯉のぼり。黒い真鯉は大き過ぎて、小柄な緋鯉の、50年の眠りを覚まさせ、舞台でドッタンバッタンと跳ね回って貰った。ご苦労様、このままの形で暫く居て下さい。

鼻をすする音が次第に増えて行く。ここらの件から、人々の涙腺を刺激するのだな。ああ今夜も、物事を斜めに見勝ちで、冷徹な自分は、目の前の人情に共感せず、ストレス解消に効能抜群な「涙を流す」事なく帰宅するのか…。と、いよいよ玄と巴の別れのシーンに差し掛かる。思わず鼻の奥がツーン!自分の感受性も捨てたもんじゃないな。ホッとして終演後の乾杯に臨んだ次第である。

そして第20回公演おめでとうございます!第14回「いんまいらいふ」の日替り出演で、寝ている(という設定の)四大海氏を困らして楽しかったな~。

伊予屋のこういう役、いい具合の白髪と共に、定番になりつつあるかな。斎藤佑介君、儲け役にちゃんと応えている。皆さん、適材適所の心地良さで、TARAKO嬢の目の冴え、今更ながら。

モデル/西瓜糖

| コメント(0) | 修正

人を想い描く事。画家はそれを作品にする。「軽井沢」という設定がニクい。日本が大変容を遂げつつあるのに、さ程実感が伴わない、でも近い、という絶妙な距離。

林に囲まれ、雪で隔離された閉鎖空間で、もがく人、逃げ込む人、居続ける人。

いつもながら、見る側に勝手な妄想を描かせる、桜子嬢の中間色な戯曲。大事件を匂わせる銃声が、な~んだチャンチャンには腰が砕けた(笑)。

戯曲の構造を生かした転換アイディアの妙、祐子さんの選曲好きだなア。

西欧カブレな自己主張の強い装置でなく、劇場のありのままを究極活かす、石井強司氏(美術)のさり気ないセンスが矢張り抜群。

「~ですのよ」「~かしらん」日本語!日本語!いいなア~!これをちゃんと言いこなせるのは、技術もさる事ながら、役との距離感が明確だからと思う。これ、杉村春子さんからの伝統かな。

奥山嬢が、まさに歩くコカ・コーラ瓶!

那河岸屋は、当初漏れ聞いていた役割と異なるキャラクターなのだが、どうも忘れ去るべき目線で見てしまうので、随分とうがった解釈をする僕を、彼は呆れて居た(苦笑)。だって、立ち去る後ろ姿が「森のクマさん」なんだもの。「それは地です」うん、だよね。

| コメント(0) | 修正

DSC_0001 (68).JPGカリフラワーとブロッコリーのそれです。細かく切って蒸します。最近ハマってます。


蒸し野菜と焼き魚、そして雑穀の方が多い飯。昼食の定番にしてもう長いです。


朝食も十割蕎麦と決めてます。


でも夜、外食して飲んじまうと、便通は緩みます。反省して自宅飲みをしますが、二、三日で我慢出来なくなります。元の黙阿弥です。

川村氏の作品を久し振りに拝見した。

次々変容する舞台だった。

ダークで硬質なチラシのイメージ通り、重低音(定番)の効果音で開幕するのだが、作者が仕掛けたカラクリに、登場人物が絡め取られて行き始めると、何やらメルヘンなムードが漂い出し、最後は時空を越えた冒険活劇になる辺り、往年の小劇場演劇が思い起こされた。

人物名がカタカナなのに、原稿用紙は縦書き。明らかに日本を思わせる件があるが、演技とビジュアルは翻訳劇風。ここらが「とある国」という事なのだろう。思い切って、全編「ルパン三世」タッチに仕上げたら、愉快かも知れない。

3世代に渡る俳優陣の分厚さよ。堀越君については、もう本人に言ったんで、ここでは(微笑)。そう言えば、「淡仙女」で僕はドラマ・ドクターしてたな。

花組芝居っぽいというネット上の感想を知り、こりゃ見ざるを得ないと、一切予備知識無しの状態で演舞場へ。

同伴したオッシー(押田健史、現在花組芝居研修中)に「どんな話?」「海賊達が宝物を求めて冒険する物語、と思えば良いです」お互い大雑把過ぎ(苦笑)!

どうしても避けて通れない背景説明が殆どの第一幕に続く、第二幕が何と言っても白眉だな。先代譲りの本水&宙乗りが効果的に挿入され、特に劇場内が一体化する、大きな鯨が泳ぐ中、サーフィンで客席上を斜め横断する宙乗り、しかも主題歌大合唱という件は、手放しで興奮した。浮遊する鯨がともかくデカかった。

第三幕は大立ち回りが見せ場。大長編を収める為に、幕切れまでがたっぷりなのは、色んな絡みがあるのであろう。

歌舞伎コスチュームをまとった原画キャラクターが覗く定式幕(上下開閉だか…)が秀逸。ニューカマーランドのオカマ達の中に、矢絣メイド(2008年「怪談牡丹燈籠」で登場させた)が居たのに驚いていたら、終幕、勢揃いした海兵の衣裳が、殆ど「泉鏡花の天守物語(2000年)」の討手の武士達と極似で、再び「おおッ!」白ひげ団、時政(盛綱陣屋)と知盛(大物浦)を合体させた白ひげを始め、手下の衣裳デザインがパンク歌舞伎で抜群!

福士誠治さん、浅野和之氏(イワンコフで「夢の遊眠社」芝居が見られるとは思わなかった)、井之上チャル君、など、梨園外の俳優が交じり、一方梨園チームにも、歌舞伎味の濃淡の差があるのを見ると、「身体」という事を考えさせられる。特に、洋装に関してノウハウの皆無な歌舞伎女形の難しさ。また、ルフィとエースの愁嘆で、様式演技とナチュラル演技のアナクロ状態に唖然とした。二代目左團次が編み出した新歌舞伎の台詞術以降、現代語では、矢張り新劇系に軍配が上がると言う事か…。


DSC_0007 (7) - コピー.JPG


坂東巳之助君が大活躍してると思ったら、ロビーでお母様の寿ひずるさんに遭遇。結局、出演の市瀬秀和君(左端。クザンのワイヤーアクション、カッコ良かった)も交え、ワイワイ飲んでしまったとさ。

ラブ☆ガチャ2。/茶柱日和

| コメント(0) | 修正

5年前演出した「精霊流し」に出演して頂いたみっちょん(芳本美代子嬢)が、脚色・構成・演出、言わば責任公演に田仁屋(たにや=谷山知宏)が呼ばれました。

ラブコメディのオムニバス(7本)で、配役を変え、その都度微妙に書き替えて再演を重ねている作品群らしい。

中でも「ミラクルCHANGE!」が良かった。ひょんな事で父娘の中身が入れ替わてしまい、訪れた婚約者とのドタバタやり取りの内に、お互いの内面を知り和解するという話が、荒唐無稽な設定を使い、ちゃんと人間ドラマになっているのが巧み。娘と婚約者が入れ替わる、おまけ的なラストがらしい。

谷やん出演の「サイクル」、前回は複数でギアを演じ分けた趣向を、谷山一人に背負わせるという、田仁屋にとっては又とない挑戦で、彼も良く応えている。身体が効くから、変わり目が鮮やか。

で、終演後の飲みでは、谷やんの大いなる課題を議論。そう、俺の課題でもあるね…。

煙草モウモウの電気屋の詰め所が舞台。殆ど無害な製品を吸うとは言え、駄目なお客様へはマスクを配る気遣い。

二つの三角関係が泥試合をするのが、物語の中心なのだけれど、何ともホンワカな気分で帰れるのは、全編宮崎弁という耳に心地良い効果と共に、作・演出、松本哲也君の持ち味でもあろう。

10人の出演者全てが活き活きと会話する様子が素晴らしい。いいお顔触れである。

瓜生君の硬質な芝居を始めて見たような気がする。秋之桜子ならぬ山像かおり嬢が、ちゃんとお母さんに見える。そう言えば、彼女の舞台初見が、喪服着た漫画のようなオバちゃんだった。

起承転結の、転と結の間が少し長く感じるが、兎も角、密度の濃い舞台で、最近の松本君の快進撃が納得させられる。

昨年「Lenz」で共演し、以来、交流のある生津(きづ)君が、自らの書下ろしで一人芝居!一年ちょいの付き合いでは、物静かな印象があったのだが、こんなバイタリティをお持ちとは!?

狒々神に翻弄される無宿人のお話。出身地に伝わる伝説をモチーフにしているようだ。

バタ臭い顔と、贅肉がなく多少毛深い身体(下帯に、女物の黒留袖を引っ掛けただけのコスチューム)が、役に相応しく、しかも生津君本人の愛敬が加わり、こそ泥なにの好感が持てるという不思議。

物語本編と、語り(客席への話し掛けも含め)と、切り替えが巧妙で良い。

驚いたのは、思い付いたように、演奏するクラシツクギターが本格的!只の無頼漢が急にダンディに見えちゃうのも心憎い。

こういう企画は大変だろうが、ライフワークのように続けて欲しいと思う。

心中天の網島/木ノ下歌舞伎

| コメント(0) | 修正

眩しい照明の中、のっけからメロディ的には長閑な歌曲。「そんなことしちゃったら良くないよ そんなことしちゃったら神様に怒られる」実は心中批判である。「天網恢恢」と「網島」とを掛けた近松がタイトルに込めたテーマを、平易な文と平易なメロディで主張する。

現行大歌舞伎では、近松後に芝居っぽくアレンジされた戯曲が、都合良くいいとこ取りになっているそうな。

原文の件に、創作も含めた現代語の件が、随所に入って来て、或るテンポ感を生み出している。

原文の件の方が、実感があるという発見が、大近松の身上だね。「弥陀の利剣とグッと刺され、引き据えても伸び上がり、七転八倒」「なり瓢箪、風に揺らるる如くにて、次第に絶ゆる呼吸の道」原文通りの断末魔!結構でした。

しかし木ノ下君は果敢だ。今度、様式と身体、なんてテーマで話がしたな。

博多三昧

| コメント(0) | 修正

DSC_0014 (2) - コピー.JPG 商業演劇との関わりは、2008年に「恋はコメディ」を演出して以来無かったので、G2氏からお話を頂いた時は嬉しかった。しかも女形一役というのも、外部ではなかなか少なく、又、遠ざかっていたので、立てると思っていなかった、名高き「博多座」の檜を踏めるというのも、テンションを上げるには充分。


 「商業演劇」も時代の流れで、往年とは様変わりをしていて、所謂、大スター歌手が座頭で、一部がお芝居、二部がショー、という形式は、昨今極めて珍しくなっている。


DSC_0006(4) - コピー.JPG 大正時代なので丸髷に、松の小紋着に、葡萄を金で織り込んだ帯。博多座の緞帳も古風な葡萄の唐草なのは偶然か…。僭越ながら、二代目英太郎丈を念頭に置いたが、どうもすると、身体の使い方が、大成駒をイメージしてしまうのは、幼児の頃の刷り込みの恐ろしさよ。


 早拵えした、葡萄地に、フラフラと揺れたような大柄な立涌(?)の着付けは、反物から仕立て貰った。どちらも、女将という立場なので、襟の出し方をいつもと変えてみた。
 一人女形という効果に関しては、絡みの多かった西岡徳馬氏から色々意見を頂き、結果、いい塩梅だったのではないだろうか(手前味噌)。


 何より博多弁の微妙さには、地元所縁でない出演者は一同閉口…。「和宮様御留」で京訛りに苦労した経験が、幾らか役立ったらしく、地元「山笠(やま)のぼせ」の兄さんから、完璧!というお墨付きを頂戴した。


 「ショーの方も色々考えていてね」第二部の構成・演出も勤めるG2氏のつぶやきが、ドキドキのタネだったが、後ろでちょっと踊るくらいに考えていた。まさか、西岡氏、岡本君、由美子ちゃん、と一緒とは言え、石川さゆり嬢と歌い、名曲「津軽海峡冬景色」の曲紹介までする事になるとは!


1443417928342 - コピー.jpg ついこの間、数十年振りに再会した、大学同期「二橋(ふたはし)康浩」君と共演出来たのも驚いた。再会したキッカケも、今年始め、同じく博多座製作3月公演「めんたいぴりり」出演の為、久し振りに上京(稽古は東京)しているというので集まった、日芸OB会だった。それから直ぐにこの企画!


DSC_0006 (11) - コピー.JPG もつ鍋、ラーメン(小倉よりアッサリ)、海が近いからか魚介が美味い!名物「ゴマサバ」は、入る店にメニューがあれば、必ずオーダーした。店毎の個性が楽しかった、「虫に気を付けろ」とは言われたけど…。


 そうそう他にも、共演の福永大剛君(地元で活動。毎年博多座に立つが、今年は既に三回目!)のご贔屓様が、熟成肉のステーキをご馳走して下さった。


DSC_0004(6) - コピー.JPG


 博多座芦塚社長のご好意で料亭「嵯峨野」で、ミシュラン三ツ星の味も堪能した。招かれた博多券番(「券」の字を使うのは珍しい)の芸妓さん達、数を減らし、置屋もなくなり、全員が自前で座敷に出るといい、芸妓を呼ぶに相応しいその座敷も5軒止まりという状況だが、皆一生懸命にお仕事している。
 左から、地方はベテラン美恵子姐さん、立ち方の桜子さん、梅香さん、和可奈さん。


DSC_0016 (3).JPG 未だ研修生の身だが、出演しながら(魚屋と、踊れるというので、G2氏がショーのバックダンサーに採用)付き人も兼ねてくれた、オッシー事、押田健史(12月「毛皮のマリー」で入座披露)は、飲み歩きの達人で、夜の中州近辺を徘徊して、色んな店を見付けて来ていた。


 常に笑顔が嬉しく、ともかくバイタリティの塊、石川さゆり嬢、愛すべき先輩西岡徳馬氏、何かと心遣いが有難い岡本健一君、マイペース姉さん高橋由美子ちゃん、その他、書き出すとキリがない共演者の皆様、博多座制作陣各位、頼もしきスタッフの面々様、本当にお世話になりました。


 そして、東京をはじめ、各地からわざわざお越し頂いたご贔屓様、友人の皆さま。有難うございました。何か色~んな事を書き落としているような気がするが、ここらで筆を置きます、イヤ、Enterキーを押し終いします、では。

ちょいと

| コメント(0) | 修正

災害(終戦)のドサクサで空き巣働いた奴(国)ら…。

博多グルメ

| コメント(0) | 修正

DSC_0009 (3).JPG有難い事に、ちょくちょく東京から友人達が泊まり掛けでいらして下さる。折角だからと、地元出身の共演者の皆さんに情報を得ながら、博多の味を日々堪能しています。


フグとゴマサバが食いたい!教えて貰った、瓦町通りの「英二楼」。残念ながらゴノサバは山だったが、フグはたっぷり、そして海鮮の大皿!小料理と提灯にあり、フグが売りだが、店主も若くムードはカジュアル。北島三郎氏がご贔屓になさっているとか。


DSC_0017.JPG


劇場近くでサッパリしたものが食いたい!今度は行き当たりバッタリで飛び込んだ「ほてい屋」。今風な創作和食てな印象。鯨うね(加工すると鯨ベーコンになります)のネギしゃぶ。店の名物らしい。


DSC_0018 (2).JPG地元の方に案内されて訪れた天神の「ねぎや」。庶民的で、お客を呼ばんかな!なアピールはなく、和洋雑多なメニューだが、博多で食いたいと思う物が、一通り揃っている。いけすもあり、イカの活作りが売り。今だに生きている頭と足は、後で唐揚げにしてくれる。パリパリなのにフワトロで超美味。


明日は中日。もっと食い尽くすぞ~!

第二部トークコーナーで、僕の発言に対するお客様のブーイングを受け、もつ鍋と明太子を堪能して来た。


DSC_0003 (18).JPG


DSC_0001 (59).JPG連夜満席になるらしい所を、開店時刻午後5時から2時間だけ割り込ませて貰った、もつ鍋専門店「おおやま本店」!


グルメ系ネット情報で紹介される金額って、幾分控えめだと思っていたが、4人で散々飲み食いして、ズバリな上りで驚いた(もつ鍋一人前1190円也、もつが全てマルチョウ系)。


お勧め味噌味の甘さに、ピッタリな辛口白ワインが絶妙。一緒に頼んだ明太子も、漬け汁に秘密があるのか、甘めな仕上がりで、飲み物を邪魔にしない。(結局、もつ鍋メインで、明太子は付け足しでした/苦笑)


今だ研修生たる(12月本公演、実験浄瑠璃劇「毛皮のマリー」にて入座披露の予定)押田健史こと、オッシーは役に合わせて角刈り中!

伴の字@博多

| コメント(0) | 修正

やっと博多ライフのペースが掴めて来た。


脚本のG2氏が、たまたま立ち寄った店の店主の博多っ子振りに感じ入り、初稿台本の方言添削を願ったという、その店「伴の字」へ皆で!


DSC_0001(16).JPGさぞや男臭い、博多らしい惣菜を饗するかと思いきや、少しレトロな内装に、メニューは洋食がメイン(画像はチーズ・ハンバーグ、美味か~!)。が、切り盛りするご夫婦は、矢張りチャキチャキ(という表現で良いものか?)な博多っ子で、ご主人に至っては、若い頃随分ブイブイ言わせていたようで、印象は「博多ヤンキー」。


世代は僕に近いのだが、お祖父様がバリバリの博多弁だったそうで、古い言葉も記憶していると言う。その喧嘩っ早さは江戸の子のそれと良く似ている。彼らが「山笠」の文化を支えているのである。


因みに店名の「伴」は、3年前に亡くなった、愛犬のレトリバー「伴二郎」からのネーミングだそうだ。


名物「ゴマサバ」は注文受けてから捌き、小骨を抜いてた。いい加減な店のゴマサバは、虫を見落としたりするから、注意する必要があるらしい。

焼き鳥にほん晴れ

| コメント(0) | 修正

DSC_0001(15).JPG博多座から徒歩3分位かしら。


元は屋台だったそうだ。業界でも話題だが、何より地元代表、日芸同期「二橋康浩(在学当時の愛称はミキちゃんだった)」が何よりのご推薦!こりゃお墨付きと言っていい。


DSC_0002(6).JPG博多の仕来り?では、焼き鳥屋で最初に頼むのは「豚バラ」、そして鳥皮…。


他のメニューも何せ安いのよ。豆腐ステーキは山芋に隠れて本体が見えず、卵焼きはフワフワと出汁?にどっぷり浸っている。


常連らしき若人が、全てラクビー選手並みの体型。ミキちゃんの証言では、皆「山笠」に出張る祭り男達らしい。


DSC_0005(4).JPG


DSC_0006(2).JPGお花を頂戴しています。楽屋が華やかで嬉しい。


第一部の芝居は兎も角、第二部でも日替わりだが、ド緊張なお役目もあり、博多ライフが落ち着くまで時間を要しそう。


初めての博多弁、接続部分や言葉尻が、フッと判らなくなる恐怖が…。


DSC_0003(9).JPG毎ステージ前に、台詞を確認している。


微妙な音遣いが必要だが、京訛りで厄介な平坦読みは経験済みなんで役に立つ。いい意味で慣れを戒める事に繋がる。


滅多にない、女優さん達と打ち交じっての女形で、肉体的にも緊張を強いられ、言わば心身一体、健康的な俳優生活を送れている(笑)。

博多入り

| コメント(0) | 修正

久し振りの地方一か月公演。しかも和物の女形役なんで、メイク道具やら諸々大荷物!楽屋備品に関しては、歴代の座員付き人連が、その都度集めてくれた品々が一箱に収めてある。以前中日劇場「OINARI」でホテル住まいして、激太りした大失敗の反省で、ウィークリーマンションでの自炊生活を選択。その準備も何やかや。


DSC_0002(7).JPG


海外旅行並みの手荷物を預け、夕刻にリハーサル室での稽古が無ければ…と、ほろ酔いの空の旅を断念し、その時間を埋めに展望台へ。ピカチューの飛行機可愛い!


博多空港って住宅街の只中にあるんだね、怖~い!


DSC_0003(10).JPG確認稽古の前に腹拵え、博多座前の商店街にて「バークレー」のハンカレー(ハンバーグカレー)を。


ご当地では有名なのかしら?店内の白壁に有名人のサインがチラホラ。中に「中村隼人」とあった。柔らかいハンバーグに、色んな具材が溶け交じったカレーか庶民的な味で、老若男女に受けるのは確か。


DSC_0004(5).JPG無事稽古も終わり、宿近くの「いけす料理 第8八千代丸」で、見よ!生きた鮑!レモン掛けると、本当に嫌々をする所を、ゴメン!と頬張る。コリコリの歯応えが、辛口の白ワインとぴったり!


博多最初の夜は呑気に過ぎて行くのであった。

ジュリー・テイモア

| コメント(0) | 修正

御存じだろうか?かの「ライオンキング」を演出した御仁である。彼女が昨年、ブルックリンの新しい劇場で発表した舞台「夏の夜の夢」を映像化した作品、特別試写会にて拝見した(11月13日よりTOHOシネマズ日本橋でロードショー)。

実はジュリーさんご本人が来日していて、試写後、観客とQ&Aするという!

(この後、ちょっとネタバレしますが、知ってても素晴らしさは減じないと、僕は思います)

さて、その作品。三方を客席に囲まれた素舞台の真ん中に簡素なベッド。ここから何もかもが始まる。一部最新テクノロジーが使われているが、空間変化の9割が手作業というのは、「ライオンキング」で見せた超アナログの延長線。しかも、あの豪華さとは真逆でシンプルだから、触発されるイメージの深さが半端ない。

パック役のキャサリン・ハンターが、女でなく男でなく、老人のようでガキ!という超絶な存在で圧巻!オーベロン&ティターニア、シーシアス&ヒポリタ、の2組が黒白逆でセクシー。その他、豊かな演出以上に色濃い出演者が凄い。Q&Aでも、キャサリン(パック役)と子供達のワークショップに1年、主要メンバーとも稽古に3ヶ月掛けたという環境が何より羨ましい。

ベッド→宝箱という違いはあるが、1992年に出演した、ペーター・ストルマーレ氏演出の「夏~」が思い出された。彼も彼女(Q&Aで明かしていた)も、「羽根生やして可愛らしい妖精」は大嫌いだった。

ともかく!ともかく!今秋、必見な映画です!

緑が丘駅

| コメント(0) | 修正

DSC_0002 (29).JPG


2~6歳まで最寄り駅だった。隣駅「自由が丘」へ出向いた序でに、古巣への道を辿った。通っていた奥沢幼稚園は、当時の木造ではないが健在。閑静だが、真新しい住宅街を、通学路を思い出しつつ帰ってみる。


僕が住んでいた頃は露出していた九品仏川は地中に埋められ、オシャレな自由ケ丘駅辺りから、長閑な遊歩道になっている。車が落ちてクラクションが鳴り続けて大騒ぎだった昔が嘘のよう…。


そして「元」我が家。実は10年程前にも訪れ、勿論持ち主は変わっているのに、そのまんまの顔をしてしっかり建っていて驚愕したが、今は果たして…。


何がそうさせるのであろう。ご近所は全て新築なのに、「元」加納家は、多少老いたとは言え、現在の持ち主の息遣いを包んだまま、静かに残っていた。


生まれは兵庫県の武庫之荘である。2歳になる前に家族は上京した。未熟児だった為か、やっと歩き出した頃だった。セピア色の写真を見ると、お隣の親友や飼い犬と楽しそう。


が、一切の記憶がない…。幼いながら転勤はショックだったのか、重荷だったのか、思い出を完全に消去してしまった。だから僕の人生の記憶は、ここ緑が丘の「元」加納家から始まっている。


それが、50年経た今も当時のままで見る事が出来る。こんなに嬉しい事はない。有難う…。


DSC_0001 (56).JPG

博多座

| コメント(0) | 修正

「あそこはいいよ!」1999年の開場以来、行った事のある関係者から、散々聞かされて来た。劇場内は元より、周辺の環境も評価が高い。ここの所、商業演劇から遠ざかっていたので、まさかの「石川さゆり特別公演」へのお誘いで、念願叶う!


博多弁もどうにかコナレて来たが、咄嗟の際に捨て台詞が言えないのが困りもの…。


明日は休みという理由が無くても飲んでるのだが、改めて折角だからと稽古後に寄った「ぶら里」。


DSC_0001 (55).JPG名の通りブラリと入ったら、これが大当たり。店内は明らかに六十以上の男女で賑わっていた。初老のご夫婦らしいお二人が切り盛りし、メニューも渋いので、あ、そういう店ね、と定めたイメージが、出て来た品々で覆った。


豪快に盛られた見た目に反して味が超繊細で美味!少しも「小」でない「小鯵南蛮(左)」と「そばサラダ(右)」etc.。


最近日本酒は翌日残るんで避けていたが、日本食の美味さに、ままよ、と辛口の燗酒をグイグイ!だが、野菜たっぷりでウメェ~ッ!肴の数々だったからか、今朝はすっきりお目覚め。サ、久し振りに劇作家になりましょう。

{{capture assign="count"}}215{{/capture}} {{if $count > $epp}} {{if $smarty.request.offset > 0}} « < 前の{{$epp}}件 {{else}} « < 前の{{$epp}}件 {{/if}} | {{math equation="(x-1)/y+1" x=$count y=$epp assign="numloop"}}{{section name=npage loop=$numloop}} {{if $smarty.request.offset+1 < ($smarty.section.npage.index+1)*$epp && $smarty.request.offset+1 > $smarty.section.npage.index*$epp }} {{$smarty.section.npage.index+1}}{{/if}}{{/section}}/{{math equation="floor((x-1)/y+1)" x=$count y=$epp}}page | {{if $smarty.request.offset < $count-$epp}} 次の{{$epp}}件 > » {{else}} 次の{{$epp}}件 > » {{/if}} {{/if}}