杵屋勝四郎リサイタル/紀尾井小ホール

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初潜入「紀尾井ホール」。外観から内部、この高級感は何だ!今回足を踏み入れた小ホールは邦楽用。洋楽用のホールは、ウィーンの楽友協会(シューボックス型)を模しているそうだ。

勝四郎氏は崇光と名乗っていらした頃から、僕が演出した花組芝居(かぶき座の怪人、ゴクネコ)や帝国劇場(西鶴一代女)、新橋演舞場(花たち女たち)、東宝芸能(OINARI)なとで楽曲を提供して頂いている。僕の生前葬で披露した舞踊「天花和魂(ゆきのにこたま)」も、勝四郎氏の作曲。

最近は、歌舞伎座で大物舞踊の立唄を、次々勤めておられる。来月は染五郎丈初役の弁慶(勧進帳)の立て!演奏の合間に染五郎君からのビデオレターが流された。

「三代目杵屋正治郎の世界」が副題。幕末から明治に掛けて活躍した方で、土蜘、鏡獅子、紅葉狩、の作曲で有名。で、本日の目玉「土蜘」。幕開き幕切れの片シャギリこそないが、唄方の皆さんが台詞も分担なさっていてタップリ!

台風19号の接近で、これも目玉だったらしい勝四郎氏のトークが端折られたのが残念だったが、満員の客席と共に豊かな気分を味わえた。


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