2014年8月アーカイブ

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炎立つ/シアターコクーン

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ほむら(炎)=火群ら。かつての大河ドラマの原作そうな。


戦争からの復興と平和、そして又戦争…。人間が人間である限り続く、栄枯盛衰の連鎖。今は、これに自然の猛威が加わっている。その「今」と余りにもリンクした舞台で、演出栗山民也氏の思いが溢れていた。


ギリシャ悲劇を思わせる、コロスや神本体が登場するのが、舞台劇らしい。特に「アラハバキ(古代信仰の荒人神)」が巫女を通してのお告げでなく、俳優が演じるのがミソか。その分、巫女カサラ(新妻聖子嬢の歌声が超人間的!)の役割が変わる。


DVC00336 (11).JPG宇宙と対峙して、壮大な台詞を自在に操れる平幹二朗氏は、そのアラハバキに打って付け!又、三田和代さんの存在感も双璧。現代語の朗詠術では、筆頭格の二人と共演し、三宅健君(お顔が随分精悍になっていた)は良い勉強になるんじゃないかしら。


片岡愛之助丈の耐え抜くヒーローが色っぽい。類型にハマる歌舞伎役者特有の演技が、苦悩する我々「人間」の右代表然となり、この作品世界では必要なのかも知れない。


ラブちゃんは、土曜の昼夜を勤めた後、24時間TV生出演~東京千穐楽と、寝ずのお勤め!パワフルだね。「これ、ほんまに白粉さっぱり落ちますよ」CFご出演のメイク落としを頂戴した。

寿命

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DVC00339 (8) - コピー.JPGドズズンッ!自宅の老桜が突然折れた、本当に突然…。


まだ青々と茂っていたのに(画像は小枝を落とした後)、例年通り花も咲いたのに…。


折れ口を見て驚いた。幹の殆どが枯死していた。ほんの少し生き残った部分だけで、この老木は花を咲かし続けたのだ。


少なくとも70年以上を経た太い幹に比べ、ここ数年の花数の減少を随分不審に思っていたのだが、この木は死に体に近い身で、最後まで花と葉を、それこそ必死で生やして来た。そして力尽きた。


お疲れ様、そしてこれまで目を楽しましてくれて、心より感謝します。


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せめて、綺麗な木肌をのこしている所から、新しい芽が吹き出す事を祈るのみ…。

ガラスの仮面/青山劇場

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全く原作を知らない。

咲酒屋が出演した「花の紅天狗(1996年)」を、どうやらパロディ作品らしいと思いながら見た程度。木野花丈の「月影花之丞」が、演出家としての御本人が投影されていて、すこぶる愉快だった記憶がある。

「(死体役の俳優に向い)貴方、本当に死んでる?」

自分を含め、フラワー丈の演出を受けた経験がある役者が一様に「言う!言う!」彼女は、そんな事言った覚えない、と言い張るのだが…。

青山劇場の2階席って高いね~。その上、最前列の手摺りが低く、観劇中は集中するから良いけど、高所恐怖症の自分は、幕間などの移動が少し怖い。が、お陰で、舞台機構を全て使い倒した演出が良く見えた。関係者の皆様、楽日までお怪我のないように…。

登場人物が心情を吐露しながら会話をするんで、とても判り易いし、漫画がそのまま舞台で動き出したようで面白い。長尺なのだが、ともかくハイスピードで進行するので、1幕などアッと言う間!脚本・演出のG2さん、ご苦労様でした。

10役越えの那河岸屋、何は置いても、一路丈の恋人役(尾崎一蓮)を仰せつかり、大女優の御手をお取り申す件で、見てる方がドキドキした。

月影先生が演技の奥義を教える様子が、古典世界のそれのよう。思えば、文明開化以降の演劇で、「師弟」関係が確立していたのは新派新国劇辺りかな。現代演劇の世界でも、先輩からコツを教わる事はあったろうが、「弟子」というものは存在しない。自由平等という事か…。確か、前進座さんは「助手」という名称を使っている。

新劇団所属経験のある年下の俳優から漏れ聞いたところ、先輩から演技の細かい所への注意とか、今は殆ど無いらしい。名俳優でも、現代演劇の方々だと「芸」という単語を避けようとする。古典へのアンチなのか?コンプレックスなのか?

終演後、客席を共にした「おしべス(あうるすぽっとでマクベスを演じた押田健史君)」と、那河岸屋、共演者の中川智明君(久し振りに「中川節(彼の独特の間合いが好きで、僕はそう呼ぶ)」が聞けた)と、山出しを装った腹黒女優をお茶目に勤めた内田慈(チカ)ちゃん、その他と会食!

芝居の後の飲み会、やっぱりこれが生き甲斐だな!

脇目を振り無さ過ぎた…。

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溜まりに溜まった郵便物を整理中。

年末から頭も身体もパンパカリンで、多くのご案内やお知らせに不義理をし続けてしまった。たまに仕出かす事ではあったが、今回はその期間の長さに呆れ果てる。

今更、お詫びしても元の黙阿弥だが、皆様、今年既に7本の芝居に関わった状況を、何卒ご理解頂きたくお願いする次第である。

そして8本目の「ノータリンベイビーズ、ノーリターン」は、最早初日まで3週間!9月23日(火)の千穐楽tが来なければ、このマラソンは終わらないのである。

ノータリン/勢揃い

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DVC00326 (18).JPG男女打ち交じっての現場を、久し振りに演出。


横内君が仕掛けたものを、具体的に探りつつ、それに刺激された演出家が何を主張するか?それを考える第一歩!出演者皆さんの声を聞いて初めて判る、この本を、今、この顔触れの現場で上演する説得力がどこ辺りにあるか、ボンヤリですが、見えて来ました。

超短期集中稽古開始!水やんと共に、セーヌ・フルリでお待ちしております。


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今後の稽古の様子はここをクリックして「BroBon企画&花組芝居『ノータリンベイビーズ、ノーリターン』」へお入り下さい。

気が抜けた…。

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昨日までの出来事が嘘のよう。
愛すべき6人の野郎共と創り上げた舞台も終了。
今まで経験した事のないスケジュールと内容にビックリした作品も幕を下ろした。
そして25年間、度々お世話になった「青山円形劇場」ともこれでお別れ。


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既に随分昔の物事みたいに、思い出されるあれやこれや…。さて、髪でも切るか。

DVC00326 (16).JPG飾る場所がなく、狭い回廊式の楽屋通路に埋もれちゃってましたが、もう一つお花頂戴しておりました。


有難うございました。

青山円形劇場

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ここに立つのも最後になるんだろうな…。とっても強烈で個性的なイケメン連に囲まれています(笑)。先ずはお花有難うございます!


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マクベス/ゲネプロ

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DVC00326 (14).JPG本番通りの舞台稽古、無事終了しました。1時間45分、走り抜けるマクベスであります。


細かい手直しを加え、いよいよ初日!さあ、親子の皆さま方は、この芝居を受け入れてくれるや否や…。


東池袋界隈、雨上がりの夕陽が穏やかです。


お花、有難うございました。他の出演者へ頂戴したものも含め、さてこの花たちは…。

マクベス/二子玉庵

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ふふふ、ここを覗いてご覧なさいよ(激しいネタバレあり)。

マクベス/団子

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DVC00326 (13).JPG男ばかりのコンドルズさんから、スタッフが大半女性(何故か花組と同様)とは言え、出演者オールメールの現場に、みたらし、餡子、きな粉、三種の団子が差し入れられる。


甘味?驚くなかれ、物の小一時間でご覧の通り、箱の中身は半分。男は男を知る!


順調にテクニカルリハーサル(場当たり、もしくは小返し)を終え、いよいよ明日はゲネプロ(本番通りの舞台稽古)、そして初日!


嬉しいな~。自分が思い描き、役者とスタッフと共にコツコツ積み上げた作品の全貌が見られる、この刹那が演出家の最高の醍醐味、と同時に演出家の仕事は、一応ここで終わるんです…。


千穐楽まで付き合って、毎日、好きな芝居を見て、関係者やお客様とワイワイ盃を交わす、ってのはオマケなのかな?

マクベス/お祓い

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日本で言えば「四谷様」に匹敵する力を持つ「マクベス」。是非に!お願いして神官を招き、舞台を清めて貰った。

一同の気持ちは万全になったが、これから明日の初日まで、まだやる事があるぞ!あるぞ!

マクベス/劇場入り

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幾度も公演した空間だからこそか、思い切った使い方をするのだが、照明に浮き上がったそれが、想像以上に、陰影と奥深さのある空間になっていて、正直嬉しい。ここで6人の野郎どもが、喋り踊りまくると思うとワクワクする。

マクベス/押田健史

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ネットでついに暴露されたようだ。そう、何をか包まん、オッシーマクベスが16日、あうるすぽっとの舞台に登場します!

でね、夫人はね…。

マクベス/振り固め

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DVC00340 (4).JPGご贔屓様が、身体を酷使しているから、稽古中ガッツリは食えないだろう、と嬉しいご配慮を頂き、豪華な軽食を頂戴しました。有難うございました。


スズキ拓朗君のダンス稽古、本番へ向けての固め、総仕上げをして貰いました。花組3人衆を含めた、汗びっしょりの出演者達、夏の甲子園と言った様相であります。


照明の打合せも行い、いよいよ劇場入りが迫って来た感一杯ですが、もっと磨き上げたい!特に今回、公演を最後まで見届けられないので、安心してお客様へお渡し出来るよう、しつこく攻めて行きたいと思うのであります。


DVC00339 (5).JPG昨夜は、「Lenz」の現場で僕の稽古代役をして貰っている水郷屋が、稽古を覗きに来たのでしたが、目的は我々と飲みたいのだろうと判断し、それぞれの仕事振り話を肴に致しました。


何だろう、今日はやけに丁寧な言葉使いだな?ま、そんなムードなのでしょう…。


あ、前回の日誌、ワインの一升瓶に口づけしつつあるのは、誰あろう、横尾瑠尉(るい)君であります。瑠尉って本名なんですって!


実は、劇中のダンスで、短くてもいいから挿入したい箇所が幾つかあり、拓朗君の負担になるだろうと、代って瑠尉君に振付(出来ちゃうんですね~)をお願いしています。何を隠そう、わたくしも一か所担当しております、どうしても和テイストが欲しかったんで。

マクベス/衣裳付き通し

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DVC00326 (11).JPG「自分が見たい芝居」劇団では常にこの方針で作るので、幾分選ぶ題材が限定される傾向がある。


シェイクスピアはこれまで「ロミオとジュリエット」「テンペスト」を翻案上演しているが、どちらも外部からのオーダーだった。歌舞伎好きなんで、洋物にはなかなか手が出ず、ましてや沙翁劇は、客席に居て辛気臭い経験を多々している。こんな発言をすると、又、業界人から嫌われるだろうが、そのまま翻訳上演する気が知れないのである。


DVC00334 (7).JPG同じ長尺の台詞でも、万葉以来の日本語のイメージ連鎖に彩られた泉鏡花のような名文に比べると、英語ならではの韻律を生かせない日本語翻訳は、矢張り抵抗を覚えてしまう。


今回、シェイクスピア生誕450年の企画に加わった公演だが、カットのみでなく、英国では御法度と聞く内容の変更も行った。上演依頼「王」におべっか使った件は勿論、存在が余り効果的でない登場人物にも、さっさとお引き取りを願った。


そしてポイントはダンスである。最近「コンドルズ」さんとは、花組演出部の大野裕明を通じて親しくさせて頂いている。男ばかりのデコボコダンスパフォーマンスの面白さにハマっている事もあり、是非、男優のみの、ダンスをふんだんに取り込んだスタイリッシュな舞台にしようと、スズキ拓朗君に振付を願い、身体が動く個性的な男優達を、ギリギリな極少員数で、しかも「子供に見せたい舞台」という看板には、最も不向きな「マクベス」を採用し、自分にとり様々な挑戦を課して稽古を開始した。


DVC00327 (7).JPG今の所、狙い通りの仕上がりで、そして「自分が見たい舞台」になったという実感を、昨日の衣裳通しで確認出来た。


もう嬉しくって、喋りまくり動きまくった6人の野郎どもを、酒と肴で慰労した次第である。いや、ただ、自分が祝杯を上げたかっただけか(苦笑)。


画像は、昨夜の読売新聞夕刊の記事、花組以外で一番最初に出演を誘ったオッシー(右=押田健史くん)と、彼が推薦した蓉崇(左=ようたかし)くん、スタッフが差し入れてくれた一升瓶の赤ワインを囲む野郎ども、でした。

「The Musical」とある。四獣はバンド構成員だし、ミュージカルの本職がゲストだし、花組芝居で幾度も音作りをお願いしている作曲者だし、この様式に関して初めから終りまでツボを心得た舞台。

それに東京オリンピックへの揶揄も加わり、実は苦味のある仕上がりになっている。

「犬と串」の満間昴平(みつまこへい)君、初見。達者なもんだ。

思えばシアター711と歩みを同じにしているのだな。5年か…。終演後の飲み会参加演劇人の顔触れがお賑やか、これも彼らの魅力である。

いつかケレン味なしの舞台も見てみたい。

マクベス/男

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幕切れ近く男どもが躍動します。この芝居、オールメールだったんだ!と再確認。

男の意地が顔を出す。拓朗君の振付が原因なんだけど、クリアしたいという欲望度が上がる。そして武術のプロ(蓉崇くん)、ダンスのプロ(横尾瑠尉くん)が、長年培った経験からのコツを、即座に開示する気前の良さは、社会性の高い男同士ならではだね。

マクベス/寺山修司

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振付のスズキ拓朗君が、寺山初期一幕劇「星の王子さま」を演出するらしい。

最晩年の寺山さんの推薦で、今やアングラ史の記憶となった「渋谷ジァンジァン」で、その登場人物「恐怖の老処女、ウワバミ」を演じたのも懐かしい。そんな会話をしつつ、最後に残った立ち廻り部分の振付が行われた。

大概、前後の芝居を見たいと言う。豊かな感性に突き動かされて発想するアーティストは、基本イメージがありつつも、ここで何が生まれるべきか?に拘り、舞台表現として説得力を追求する。

一定の様式に固執する作品だと、振付師が描く、既成の価値観が優先するかも知れないが、流石コンテンポラリー(その昔、モダンダンスと呼ばれていたが、何故か古典化してしまい、新しく造語されたらしい)!その臨機応変さが素晴らしく、時に行き当たりばったり具合なのが、不肖ながら僕の作り方と似ている。

こんな言い方は誤解を生むかも知れないが、常に自分にビックリしたい!と日々取り組んでる感じ、判るなア…。

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