厳島神社へは28年振り。加納幸和事務所時代、興行の資金を作る為に、地方の学校回り公演のバイトで全国を回った時以来となりました。
たっぷり楽しもうと午前中からの移動で、西広島駅から宮島口駅へ。後はフェリーで対岸へ長閑に向かいますが、平安当時、清盛君などは楽でも奏しながら、人力で雅にお運び遊ばしたのでしょうな。
海沿いの道を社へ向かう途中、かつて観光客や土産物店に悪戯して困ると話題になった「神鹿」達は、人間との住み分けに双方馴れたようで、穏やかな景色を見せてくれます。
思いがけず、社殿での挙式に向かう新郎新婦を乗せた人力車に出会いました。驚いたのは車夫の方が、地毛で髷を結ってらっしゃった事!
写真撮影になると、ジッと目を伏せる様子が、ガラス乾板に残る江戸の風景のようで愉快。
1991年の台風被害に襲われる前は、「高舞台」に国宝と書かれた高札があったと思うが、記憶違い?平舞台に緋毛氈を敷き、八代目大鳥居を背に、初々しいお二人の写真撮影の間、一般客は背景を乱さないよう遠慮し、観光は小休止。
偶然居合わせた人々にも祝われて、いいっすな。
台風で倒壊の憂き目に会った能舞台。古い舞台は橋懸かりの角度が広く、現行曲の演出では視線が遮られる範囲が多く、不適格だと聞いた事がある。
実は宮島観光の目玉は「穴子めし」でした。
ネットで一押しされていた「ふじたや」、昼間っから賀茂鶴しちゃいました。
そして店の位置目印にした大聖院へ。
新緑の紅葉がスゲ~ッ!きっと紅葉の頃より人出が少ないだろうから、この時期お勧め。
古~い石像が沢山鎮座してる中に、境内のあちこち無数に、新作らしき可愛らしいお地蔵さんが、まさに「遊んで」らっしゃいます。笑ったり怒ったり、転んでたり、寝てたりetc.お一人の作者によるものかな?みんな同じ顔付きなの。
院の左側を流れる川がどうも新しい?と思ったら、2005年に発生した土石流が海近くの下流まで川を目茶目茶にしたそうだ。その白糸川沿いにあった滝宮神社は跡形もなく流され、その先「白糸の滝」はどうやら昔に近い形で残っているようだが、その下流は過去の画像と比べると、全く違った風景になっている。
ともあれ、28年振りの宮島、最高でした!