2013年アーカイブ

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大晦日の助六

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十二代目宗家最後の助六を見る(映像)。通人の中村屋ももう居ない…。

四代目歌舞伎座の消滅は、物だけでなく、昭和の残像を跡形もなく消し去った。五代目歌舞伎座の誕生とその現状が、歌舞伎史に将来どんな意味を持つだろう今年平成十三年が暮れる。

そして花組芝居と俺の一年、大震災以来演劇界を襲う苦境の中、どう生き残るか?に苦悶し、覚束ないながらも立ち上がりつつある景気の後押しで、光明が射しつつあるようでもあった。

色々な事が以前の通りに行かなくなった今、如何に己れを見直して、捨てたくない信念を、否応なしに形は変われど、これまで通りのクオリティを、どう保って貫くか?楽しくも大事な新年を迎えようとしている。

ナツメ/ナ・ポリプロピレン

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いつも直前に企画されるので、劇場探しが大変らしい。という事で今年は「中野スタジオあくとれ」!ここは昔、岸田(理生)事務所&楽天団が拠点にしていたと記憶している。つまり70年代アンダーグラウンドの残照輝く場所だった。

ここで年末恒例のユルユル芝居。忘年会乗りで、小劇場の腕自慢達が我がまま尽くす、「喫茶ブレーメン」巡る連続物の年忘れ公演。そんな作品を大汗かいて勤める所が、80~90年代小劇場の身上かな。

客席も同業者が多く、終演後「良いお年を」があちこちで、これを見ないと年を越せない、昔の紅白歌合戦だね。

死んだ「ナツメ」に関わった4人が真相を探る。もう30年近いお付き合い陰山泰氏、「鉄瓶」でお世話になりました山口森広ちゃん、有馬自由君とも古くなるな。もうあちこち出過ぎ(笑)な瓜生和成君。細見大輔さん、来春「悪名」で初共演よろしくお願いします。

噂に聞いた中目黒キンケロ・シアター!立派な劇場で、フカフカゆったりな座席なんで、あの広さで130席!


「刑事コロンボ」の原作者、リチャード・レビンソン&ウィリアム・リンクによる推理TVドラマの名作。脚色はD・D・ブルック。


主役の林与一丈がカーテンコールで、ここで発言する事ではないが、と前置きして「71で三百何十という台詞を覚えました。まだまだ頑張ります!」躊躇なしに脱帽です。


脚本上、冒頭の筋売りがしんどいけど、必要悪か…。フーダニット(Who done it?)ドラマの常套でしかも最強な大どんでん返しが心地好い。


「BASARA」でご一緒した、元四季の松島健市郎さんが長身とダイナミックなお顔を生かした、スター役。そして中国武術家でもある、蓉崇(ようたかし)君が、気弱な売れない若手俳優で、キャスト表には「観客席の男性」という、アレ?って役なんですが、実は犯人!「劇場」という密室で行われた「犯人探し」は、彼の自供を引き出す為に何もかも仕組まれた嘘だった!


こういう推理劇って痛快だね。いがみ合ってた奴ら全員が共謀してた、とか。


DVC00134 (3).JPG終演後、目黒銀座商店街「香食楽(かくら)」にて遅いランチ。この店、薬膳カレー&Cafeでして、昆布干し椎茸出汁の「ベジカレー(動物性、砂糖、化学調味料一切なしの野菜カレー)」を、少な目の八穀米にアボカドをトッピング!いやあ、美味かった!

サウンドシアター(新感覚・音楽朗読劇)第9回目に初参加させて頂きます。

常連の皆さんばかりで、ドキドキでしたが、紫吹さんの男役、沢城さんの自在な声、そして諏訪部さんの低温が堪らなく、聞き惚れちゃった。

藤沢文翁氏からの各役への提案があり、次の稽古は年明け。

オリジナルメンバー(瞳みのる氏、加藤かつみ氏、森本太郎氏、岸部一徳氏、沢田研二氏)に、岸部四郎氏がゲストに登場し、カーテンコールの6人揃い踏みは、感慨深かった。四郎氏はイエスタデイを歌った。


DVC00134 (4).JPGそんな事より、私、「東京ドーム」初体験っす。客席満杯なんで、あんなにトイレがあるのに、婦人方は25分待ちだったとか…。


小野田官房長がベースギター携え、軽快にステップ踏んでるのが愉快だった。ま、「サリー」はこっちがご本職だった訳で。「トッポ」のハイトーン、「ジュリー」のセクシーボイス、あの頃のままだね。「ピー」が走り回って若い!「タロー」が昔通りに穏やか。


彼らが活躍してた頃、私一桁のませたガキでした。ブルー・コメッツの武道館コンサート行ったんだよ。勿論親同伴でしたが…。


マキノノゾミ氏以下「悪名」組と共に、楽屋へ。来春お世話になります。画像はパンフレット。この厚さで2000円也!

忘年会

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諸事情により、花組連御用達居酒屋「丸金(玉川金五郎)」にて開催!

二次会のカラオケも含め、実は座員達(大野、磯村、小林、丸川)がご馳走してくれた。嬉しかったんで歌いまくってしまった。

長塚圭史君が果敢にシェイクスピア初挑戦!しかもマクベス。

「夏夢」を演出した経験から言うと、沙翁劇の中でも、これらの名作と呼ばれる作品には「こうあらねばならない」というハードルが明確に存在します。そっから外れようとするとエライ目に合う。本番のみならず、創作の現場でも…。

そんな目で見ると、圭史君がしたであろう死にもの狂いの戦い振りに、手放しで恐れ入った次第である。

円形舞台を利用して、人物の存在非存在、もしくはその間、それぞれの状態を、客席の椅子まで使い、巧みに表現!魔女が空席に座り込む事で示した「消滅」は、どんな仕掛けも叶わない。

森の移動、正義の乱痴気騒ぎetc.をテーマパークのアトラクションにしてしまう発想の根は、実はヨーロッパ的なんだけどな…。つまり正統なの。

日本人演出家が既成枠を壊そうとすると批判されるが、外国の演出家が「遊ぶ」と絶賛される。この偏見は何だろうね…。

学校が違う筈の俳優達が、個性的なその楽器を、何故かシェイクスピアというと、同じ奏法でこなそうとする、これまた不思議なもの。などの難しさが、逆にシェイクスピアを演劇人にとって魅力的にしているという事実の方が、もっと不思議。そして、かく言う僕も挑戦したくなるというおそまつ…。

圭史君、天邪鬼屋(山下禎啓)さんお疲れ様!また、この企画を決行したシアターコクーン万歳!

イヴ

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DVC00128 (8).JPG聖しこの夜にフリーな人が集まりました。


サンタを信じていた頃は、確かにあったなア…。


イグナチオ教会へ行った事もあったなア…。俄か信者多数で中へ入れず、お説教は野外スクリーンで承ったなア…。


DVC00140 (3).JPGここ数年は、静かな聖夜続きで、正直寂しいなア…と感じていたので、思い切って声を掛けたら、居た居た。


折角だからと、会場(事務所のロビー)をクリスマスカラーにセッティング(演出部コンビ)。


鍋をメインにして、投入する野菜の下処理その他は、花組の隠れ料理名人、乙貝屋(磯村智彦)に頼み、


プレゼントをくれないサンタ役は鳴流屋(丸川敬之)。


食べて飲む担当は田仁屋(谷山知宏)その他。


DVC00136.JPGケーキはホールだと切る手間が要るので、個別にしました。


やっぱりクリスマスはワイワイやった方がらしいね。そして新年は静かに迎える、これが日本人には合うように思うが如何?


DVC00134 (2).JPG花火ドンパンドンパンの午前零時は、どうもしっくり来ない。シンと凍るような夜に鐘が響く、これですよ、これ!


奮発し過ぎて具材が余ったので、別に忘年会をする事になりました。なので、クリスマス装飾は、そのまま残します。それでいいのか花組芝居(笑)!


ま、楽しい思い出を一つでも多く作って年を越しましょう。


さ、半七!半七!

昨年、唐十郎氏の「少女仮面(僕の演出)」で、白塗りの春日八千代役を演じ大評判だった吉野悠我氏のライブ。多芸な悠我さんの引き出しの一つ、シャンソン!


「悠我」という芸名を考えてくれた森繁氏の思い出を語りながら、氏の当り役だった、佐渡島他吉に因んだ車夫姿で、「屋根の上のヴァイオリン弾き」からテヴィエの歌数曲、風呂場で師匠森繁が歌った石川民謡「山中節」、人間国宝に使って貰ったという琵琶の弾き語りで「船弁慶(平家物語)」の一節、そして森繁が作詞したという「能登の夢」etc.


総スパンのタキシードに着替えた第二部は、シャンソン尽くし。吉野氏のファーストシングル(今年発売)から「感謝」、「徹子の部屋」のテーマ曲などを作曲している近藤浩章氏が、吉野氏の歌声と人柄に触発されて作ったそうです(作詞・作曲・編曲)。


歌は元より、喋りが面白いのが味噌。一杯の客席も交流の広さを物語っている。改めていい人と出会えたな、と嬉しかった宵でした。


同伴した大野と、恵比寿駅近くの鶏唐専門店「らんまん食堂」で乾杯!サイドメニューも美味でお勧め!

新ダイアリー

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DVC00134.JPG今年も!と訪れた本屋に並ぶ、2014年版ダイアリー。


なんと、お目当ての会社が名前もリニューアルし、出版していたダイアリー全て一新!つまり、27年間、毎年買い替え使用していたダイアリーがついに廃版…。


たまたま、新商品らを綺麗に整え、写真を撮る方が。書店の店員とは趣きが違うので、もしや?と声を掛けたら案の定。


DVC00128 (7).JPG「済みません、それ廃版になりました。今年3人目のクレームを頂戴しました。社へ報告致します。お持ちのものと近いデザインは、これですかね」とチョイスして貰い、泣く泣く購入。


が、しかし!使ってみると、以前のもので、少し書き難さを感じていた箇所が改善されていて、プロはプロなりに頑張っていると再確認。


新しくなったからって、決して改悪なんかしてません。常により良くしようとしているんですよ、みんな。

襲名延期

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戦前は知らないが、初めての事件ではないだろうか?病気の為と聞く度に、同い年の僕はドキドキするのである。どうぞお元気に復帰なさいますように!

ティンパニー!

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のような雷鳴が聞こえた。妙に澄んだ音色が摩訶不思議!そして強雨が始まった。

かすべ

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DVC00128 (6).JPG魚の名前らしい。スーパーの切り身って種類が限られてるでしょ。お初なんで購入。


いつも通りのレシピで食してビックリ。身がフワフワで、骨が軟骨状で食えちゃう。「エイ」なんですってね。


で、煮付けか唐揚げが定番だそうだが、少量の酒で蒸し焼きにしちゃうやり方だったんで、辛うじて「かすべ」君の美味しさを楽しめたようです。


皆さん、食材は調べてから食べましょう(苦笑)。

おお!

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そうなんだ、では…。

朝な夕な、加えて夜。

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DVC00128 (5).JPG結城座380周年記念第一作目の戯曲、諸事情で年内締切!ご依頼により「半七捕物帳」と戦う日々。


ガーッと書き進む日と、数行も書けない日…。何?こんな日誌につぶやく暇があったら、半七に没頭せい!?これも大切な息抜きなんですよ。


必要があって調べたら、明治期より九代目結城孫三郎(明治4年/1869~ 昭和22年/1947)が上演したレパートリーの多さ!古典歌舞伎だけでも100近くある。


辛うじて技術だけ残った糸操りの伝統を、消滅して行くギリギリに一手引き受けで習得したのが、九代目だったそうです。今、日本のあちこちに残る糸操りは、殆ど九代目から別れて広がったものなんですって。

雪晴れ/飛び猫舎第二回公演

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朗読劇。

首を落とされる直前の吉良上野介(清田正浩さん)が、あの炭小屋で思った事は?作・演出(仲村みなみさん、向坂陸さん)の言葉「これは自己欺瞞の物語です」通り、彼は言い訳をし、そして諦め、殺される自分を英雄視する。でも、死の刹那「何故!?」と叫ぶ。

豊かに響く琵琶と語り(熊田かほりさん)、中性的で怪しげな舞踏(相馬和志さん)、三つ巴のパフォーマンスが、討ち入り翌日、本所松坂町吉良邸近く(両国blackA)で、吉良の内面を暴露して見せました。

会場には、第一回公演出演の羽場さゆりさん(表方)と今泉薫くんが。薫くん、伴った射留屋(=美斉津恵友)と同い年てんで、仲村さんを含め改めてご挨拶。シャイ同志だから、そのギクシャク感が愉快。何かのキッカケになる事を望む。

シラノ!/おおのの♪

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落語家の挑戦が続く。


シラノ・ド・ベルジュラックから名付けられた「立川志ら乃」氏。なら、くっ付けちゃえ!思い付きそうで、誰も試みなかった事を、大野君やっちゃいました。


「目黒のさんま」の殿様を息女の姫様に変え、寄席で顔は良いが下手な噺家と、顔は酷いが上手な噺家を、クリスチャンとシラノに見立てた、志ら乃氏の新作落語を、「目黒のさんま」と抱き合わせて口演。


これが驚く程、大師匠の談志に似ている(志ら乃氏は志らく氏の弟子)。似過ぎと言っても良い。亡くなった談志氏が、俺のDNAが伝わってると発言したのも頷ける。腹を切る、いやもう腹を割ってます、という下げに、ご見物が「ほ~!」と感心していた。


仲入り後がいよいよ「シラノ!」


DVC00115 (6).JPG実在したシラノ・ド・ベルジュラックは、SF小説の先駆者だったという話と、エドモン・ロスタンの戯曲を掛け合わせ、幕切れに志ら乃氏自ら「俺はシラノだ!」と叫ぶ。波多屋(原川浩明)さんが、芝居の高度を上げてました。


本をもっとこうしたら?という意見を本人には伝えたが、兎にも角にも、シラノ=志ら乃!という笑っちゃうモチーフを、ここまで膨らました実現力には、単純に敬意を示します、アッパレ!美術(西川昌和氏)がおシャレ。トリコロールの定式幕、ビロードのカーテンを描き込んだ簾、金箔屏風にパリの街並み、和洋が見事に合体してました。


下北沢界隈も店舗の新旧入れ替えが激しさを増しているが、ドッコイ、何十年と健在な店も幾つか。その筆頭格「珉亭」の二階広間(演劇人御用達!)で乾杯!画像はクリスチャンを勤めた三村聡君。うちの者があちこちでお世話になってます。

満員!


「泉鏡花の天守物語(1997)」以来、幾度も花組芝居本公演ポスターのイラストをお願いしている岡田嘉夫氏が、円朝の名作「文七元結」を、新機軸な落語として再構築!


ポイントは、円朝が描かなかった、おそらく同時進行しているであろう物語(近江屋の人々)を、映画のインサート的な切り替え(口演した桂才紫さんの動きが一秒弱静止するという、画期的な演出)で、結末が知れている作品が、新鮮でワクワクするものになりました。


DVC00115 (5).JPG更に、不思議な縁を取り持ってくれた吾妻橋で、手を合わせる長兵衛夫婦の元へ、もう一人の長兵衛が身投げと勘違いして走って来るという新規な下げが、実におシャレでした。


「前座」の鼎談に、橋本治氏がいらしたので、終演後ご挨拶。初演の「かぶき座の怪人(1989)」で、六世歌右衛門をモデルにした、化け物(「関八州繋馬」の後シテ)を描いて頂いた以来の御目文字でした。


一緒に拝見した友人達と、内幸町の居酒屋で、サラリーマンの日常に触れながら、愉快に会食!画像は、来たかったのに「シラノ」出演中の波多屋さんからお花が。

巨大シャンパン!?

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DVC00115 (4).JPG二子玉川ライズ前に出現。明日12時からの営業で、この銘柄がグラスやボトルで飲めるらしい(有料)。


午前中、エフエム世田谷に生出演した後、初日前最後の休日、最近魚にハマってるんで、駅前のスーパーでのんびり買い物。購入した鯛(切り身)を夕食に、先日知った方法で焼いてみた。塩コショウして3分置き、両面を強火で各1分。後は日本酒を多めに垂らし、蓋をして弱火で3分、要は蒸し焼きにするのである。驚く程美味かったのでお試しあれ!

今!(22時過ぎ)

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二子玉は嵐ッ!

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