2012年10月アーカイブ

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人情噺シリーズ。扉座を拝見するの何年振りだろう。

タイトルで知れるように『敵討天下茶屋聚(かたきうちてんがぢゃやむら)』をモチーフに、安達元右衛門(白鳥忠=ちゅうさん)を、米沢守(相棒)で評判の六角精児君が勤めるのだが、横内君の筆で現代物に完全リニューアル。

「悪役俳優ほど、善人なんだ」作り物の悪役が、本物の悪役(ちゅうさん)に騙されるが、自業自得で殺された「ちゅうさん」を、自分の罪を後悔し自殺した、哀れな奴と思い込んだまま、ドラマが終る。

そのざらついた結末を、最終シークエンスで「忠さん」をコミカルな幽霊にして登場させ緩和させる。何事もま~るく納める舞台は『善人会議』以来の持ち味だな、と懐かしく思った次第である。

ベテラン勢の安定(麻里ちゃんは、やっぱり逸材だな…)と、若手の新鮮さ(高木君が絵に描いたようなアイドル)が、今の扉座なのだ。

秋~ッ!

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今夏は外部演出が続き、現場への道程、炎天を歩く日々で鍛えられたのか、フクラハギがお椀のようになっていてビックリ。

僕が女形をやる時、手の届かない後ろの襟首に白粉を塗った経験のある季蛙屋(松原綾央)は、以前から背中の肉付きを見て、貴方は筋肉質だと指摘している。これまでスポーツと縁の無い人生だったので、俄かには信じられなかったが、最近、そうなのかな?と。十代で気付いてたら、マッチョになれたのかなあ…。

突然、乾いた北風がびゅ~んと吹き、真夏の思い出を振り返る。何だか、随分昔のような…。

田舎の侍/鹿殺し

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3年振りの駅前劇場。骨太の時代物に、テンションと培った技で闘った印象。若手たちも選ばれた感じで、花組も頑張れねば!と奮起する、その舞台が「超」大入りで嬉しい。美津乃あわ丈、ちゃんと立ち回りしてはりますがな。大胆とチラッと見える繊細が、男女打ち交じっての現場の良さかな。とは言え、チョビちゃんの気質は、どうもサバサバ男前のようだ。「女優」という単語について花が咲いた酒宴でした(笑)。

「時の男」シリーズ三作目(最終章)。前シリーズは、「怪談牡丹燈籠」の本番と「サド侯爵夫人」の稽古が重なった上に、体調を崩して拝見出来なかった。改めて、「香り」と鎌倉時代との融合が、とてもオリジナル!拝見した初日は「超」大入りな上に、関係者という名の演劇人溢れ捲り。蜂屋はシンを張るし、田仁屋は器用だし、那河岸屋は男臭いし、座長は鼻高々でありました。

塩原多助一代記/国立劇場

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愛馬「青」との別れが有名、と言われた時代はもう過去。花組の座員の殆どが知りませんでした(波多屋のみ…)。三遊亭円朝の人情話を、原題通りに三世河竹新七が脚色し、52年上演(二世松緑主演)が絶えていました。円朝の口演を記録した速記本にありながら、新七本に無い「山口屋」を新しく加え、言わば、十世三津五郎版です。

「青」が主人多助に代り、仇を討つ件は省略した(馬の仇討ち、「馬盗人」復活を経験した現場だからこそ、実現したら面白かったろうに…)そうですが、上手くまとまった本で、尾上菊五郎劇団伝統(初演は五世菊五郎でした)、世話狂言で大活躍する下座が楽しい舞台となりました。世話狂言て、回りが良いと面白いです。

実在のモデルは「塩原太助」ですが、多くの人を助けたので「多助」にしたのか?いい話じゃないですか!

DVC00749.jpg二子玉の駅近くのインド料理のお店です。久し振りにインドを味わいたくなり、稽古後、残っていた武蔵屋、季蛙屋、那河岸屋、を引き連れ訪れました。


サラダ、タンドリィフィッシュ、三種のカレー、そして大きなナンを注文し、4人で赤ワインを2本、空にしても、お一人様三千円代です。ナンがサラッとフワフワで美味!


セーヌ・フルリへ向かう途中にありますから、お寄りになると良いでしょう。優しいインド人店員が応対してくれます。

正と邪

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先ず「正」。主食に黒米を加えました。ここ数年、白米、麦、発芽玄米、そして高野豆腐(乾燥した状態で削って混ぜます。肝臓の脂も排出してくれると聞きました)の混合だったのですが、DVC00745.jpgポリフェノールがポイントという「黒米」をプラスしてます。一合につき大匙一杯。で、朝は十割そば!


そして「邪」です。酒はね、当然「邪」ですけど、百薬の長とも申しますんで…。アンチョビ(ソースも可)、ニンニク(面倒臭いんでお徳用のチューブ)、味の素、バター、をチーン!グツグツするくらいを太めのスパゲッティに絡める。ね、ヨコシマでしょ。これをね、酔っ払って盛り上ると作って食べちゃうのですよ。

オールジャパン

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「(同じ分野を追求している、日本に数多いる研究者たち)ライバルですけど、信頼関係がありますから団結しています」ノーベル生理学賞の受賞が決まった山中伸弥氏の言葉。日本万ザ~イ!だね。「全ての研究者の代表として戴きました」驕りでない、矢面に立つ事を潔しとする戦士でもある訳だ。あらゆる物事は個人で成り立つものでない、勝者は常に複数なのである。

DVC00744.jpg『花組芝居に歴史あり』第四回目のゲストは、田仁屋さんの谷山知宏君であります。ご希望は2007年でした。つまり花組芝居20周年の年なんですね。でも、5年前の世相って忘れてますね。ああ、あんな事もあったっけ、の連続でありました。


久し振りに三軒茶屋のスタジオでの収録でした。キャロットタワー展望階(26F)にありまして、ムーディなラウンジが新設されていて、夜景も奇麗だし、デートコースに良いです。収録後は、三軒茶屋公演の折や、観劇帰りにちょくちょく寄る「魚待夢(うおタイム)」!店名の通り、魚が美味しゅうございます。

東急セミナーBE

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「あなたも歌舞伎が観に行きたくなる」二回目のシリーズは「菅原伝授手習鑑」を題材にしています。初回は、原作の作者や構造、作品背景などを解説致しました。前シリーズよりも受講生の数が多くて嬉しいです。

1991年に初演した花組版「泉鏡花の夜叉ケ池」に影響を受けたと明言なさる宮城聰氏の招きで、アフタートークに招かれ、東静岡駅の真ん前、静岡芸術劇場へ。


訪れるのは10数年振りだろう。あの頃は開館準備中で、真新しい建物が閑散としていたが、開演前の館内、老若男女が期待を胸に顔の明るいこと。


屋根を廃した古色な書割舞台が、タッパの高い空間に和風モダンな趣きを添える。鐘が無い!これは終演後のトークでも話題に上ったのだが、おそらく客席の上空にあるであろう、無対象の鐘を巡り、人と妖怪が右往左往する。所々カットされてはいるが、言い難い原文を鍛えられた発声法で的確に伝えている。全編、響き続ける棚川寛子さんの音楽が、山に囲まれたおどろな池の神秘と、人間の愚かで暴力的な自己本位を後押ししている。迫りが効果的に使われていて、少し羨ましい。


思い出すなア、白雪姫の台詞を何回言っただろうな…。青山円形劇場が数年すると閉館になる。もう一度、やりたいなア。


アフタートークの記録映像が早々とネット上に公開されている。随分、いい加減な発言をしていて赤面。「美しき人工美」これじゃ、頭痛が痛いと同じ。その場のテンションなんで、何卒ご寛容な閲覧を願います。


DVC00742.jpg終了後、宮城氏の仕切りで「玉寿司」さん。「おーにょ」も見に来ていたので、一緒にゴチになる。明大英米文学の教授、野田学氏、今宵、トークの司会を勤められた、演劇批評誌シアターアーツ編集長、柾木博行氏、そして芸術総監督、宮城聰氏、と揃うと流石、話題がグローバルで。


新幹線の最終まで残り30分を惜しみ、今宵静岡にお泊りな「おーにょ」と駅前の居酒屋で二軒目。菅原のことどもなど話す。

大雨警報

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今、東京に発令中。昨夜、先月22日の電話予約に出陣してくれた座員たちの慰労会を催した(来れた人のみ)。


ニコタマで入った事のない店にしよう!会社員満杯の「ます家」。「静岡」がテーマらしく黒おでんが売り。色は関東なのに、味は関西…。「ちくわぶ」は東西どの辺りまで定番なのか?話で盛り上る(静岡売りのメニューにあったので)。DVC00734.jpg関西にないのは勿論だが、福島にはあって岩手にはないらしい。黒はんぺん、美味しゅうございました。


俺の我がままで、二軒目はカラオケ。カラオケの個室でチョコパフェ食べるの好きでね。が、訪れた店がメニューになかった…。でも、歌曲のレパートリーがマニアックで名誉挽回!「不思議なメルモ」、ひばりさんの歌は、そんなマイナーなものまで!?(例えば、田仁屋と坊屋のデュエット)という具合。

馬渕晴子さん

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100820_204915.jpg2010年の「精霊流し」。夏の可児市に一ヶ月滞在し、各地方公演でも元気にお勤めになっていたのが夢のようです。お洒落で可愛らしくて、もうお会い出来ないと思うと、本当に切ないです。


僕が、岡部耕大氏の戯曲を演出するという、プロデューサー衛紀生氏の仰天企画。この挑戦に根気良くお付合い頂きました。有難うございました。合掌…。


画像は、可児市公演の千穐楽、終演後の楽屋でシャンパンで乾杯した時のものです。

さんま!

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DVC00739.jpg例年になく度々食う。近くのスーパーで毎日のように扱っているからで、しかも、外れなく油が乗っていてフワフワと美味いのである。引き揚げ量は少ないが質が良いとの報道は間違っていない。画像の品は、店頭ですでに半分にされている物。内臓も新鮮で堪らんのである。


連日、うんうん唸って、ようやく本日の衣裳プラン打合せに漕ぎ付けそうだ。『KANADEHON忠臣蔵』の時は、決まり物を注文したので細かいやり取りは不必要だった。「六段目の勘平は肩入れのままでお願いします」「はい、了解」これで済んじまう。


元のイメージを壊さずに、少し自由に!というのが、微妙で難しい。新しい内閣にも希望が持てそうになく、景気は停滞したままだろうから、切り詰めせねばならんし。ま、何にもないなりに工夫していた昔を思えばね…。

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