2012年3月アーカイブ

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春の風

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昼間から頭の上でゴウッと唸るスプリング、心地良く酒の回った顔をシュルシュル撫で回す。春の匂いを伴ったしっとりな肌触りに、春だ!春だ!と呟きつつ、年度末の乱痴気騒ぎで千鳥足の人々を縫い、終電を目指す。この嬉しさを味わい直したいと、帰宅して直ぐにチビリと飲み直す。いい時間だ。そして、いい春だ。あ、また屋根の方でゴウッ!

とんかつ「江戸家」@笹塚

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久し振りに友人とこぞって伺いました。


名物の一つ、巨大牡蠣フライはシーズンを終えていましたが、肉だらけシューマイ、こちらも巨大な海老フライ、ゲンコツ風の串かつ、自家製マヨネーズがたっぷり白アスパラ、当店でバイト経験のある鳴流屋が、とんかつ屋なのに一押しするチキンカツ、DVC00565.jpgそしてメインのロースカツ、今宵はヒレカツも!〆めは定番、ロースカツカレーライス。


たっぷり食べた後は、バイトを追えた波多屋さんと駅前「ゆうやけこやけ」へ。店内の別席では、コント赤信号の小宮孝泰氏が10人くらいで盛り上がっていたので、チトご挨拶。「夏に落語会やるよ」はい、了解しました。


まだ足りぬ私は、那河岸屋を誘い、乙貝屋行きつけの豚骨ラーメン屋へ。豚アレルギーが完治した那河岸屋は、硬めの替え玉を2回追加してたぞ!

と愚痴ってたら…。

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DVC00563.jpgいきなりな陽気で、窓越しに見える染井吉野の硬い緑の莟から、ピンクの花弁が一斉に顔を覗かせました。


画像は、遅れ馳せながら(3月下旬だぞ!)満開な白梅であります。春!春!春!

春来ないね…。

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桜の開花も随分遅くなるらしい。待てば待つ程、春の有り難さ、スプリング!飛べ跳ねる嬉しさが増すのかな。毎年巡る四季も、実はいつも通りでない、この天の意地悪が、「季(とき)」というものを迎える、日本人の有り様なのだろう。じれったさが、春の美しさをより劇的なものにしてくれると信じて、寒々と乾いた夜を過ごそう…。

十二年は四分の三昔

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花組HON-YOMI芝居『天守物語』12年振りに、私の富姫、桂憲一の図書之助、そして新鋭、二瓶拓也の亀姫、で相勤め申し候!「十六年は一昔」熊谷陣屋の幕切れ、名台詞です。16分の12=4分の3!

2000年、下北沢駅前劇場で初演された、今となっては異色の作品。彼らと同世代の演劇人は懐かしさを感じ、当時の20代はこんなハチャメチャやってたんだな、とは50代の感想。

思えば、パルコ劇場は西武劇場の昔から、随分アングラだったなア…。演劇公演をやっていた頃のパルコパート3、そして老舗「渋谷ジァンジァン」。公演通りはアバンギャルドな空間に溢れていた。そんな当時が懐かしく思われる舞台だった。

ナンセンスな笑いと不条理な設定、たまに漂う悲哀…。プロデュースなのに劇団感満載!なのは、出演者の大半が、当時の空気を共有した同世代連だからだろうね。

河原君と松澤一之氏がパルコの楽屋に居る光景は、正しく2000年「二万七千光年の旅」で共演させて貰った以来。「阿修羅城の瞳」で演舞場に立ったのも2000年だった。俺も40でバリバリだったし、「小劇場」という名前が力を持ち出した頃だった。

終演後の飲み会お顔触れ、河原雅彦氏、高橋和也丈、吉本菜穂子丈、本谷有希子氏、野波麻帆丈、でした。キラキラしたメンバーでした。

ここ最近、このブログを書き込む時刻が随分深夜だね。演劇人ぽい!

今年は「少女仮面」流行りらしく、少なくとも四つの上演企画あるそうです(俳小さんは、その中の一つ)。

「現代エポック」旗揚げだそうです。演出が、文学座の小林勝也氏という情報だけで拝見したのですが、ゲスト含め、おそらく30代の新劇系の方々らしく、だからこそ隅々まで説得力のある演技で安心して見られたのは確かです。

勝也氏はおそらくテント芝居のテンションに拘ったと思われ、役者が空間を生めるんだッ!しかも素人演劇風な、自分を見失ってしまう青臭さはなく、腰の据わった安定感を踏まえた、アングラ的な押せ押せ芝居なんで、舞台は汗臭い印象なのだが、見終わると爽やかなのが味噌。

ちょっとした独自の解釈はあるが、戯曲通りの演出で、ここまで見せられるんだね。ここが今様「少女仮面」の規範かも。ここからどうやって飛びましょうかね…。

「貝」役の荘田由紀さんの御母堂、鳳蘭丈が、今時珍しい超狭い小劇場にご臨席でした。知らなかったんで、幕が開き、瓜二つの顔が舞台と客席にあり、一瞬クラクラしました(笑)。

もう、具体的に白状します。8月の俳小公演、唐十郎氏の名作「少女仮面」を演出させて頂きます。主演は、唐十郎氏の愛娘、大鶴美仁音さんと、脇組「SHINGEN」で花組連がお世話になりました、吉野悠我さん。

という事で、改めて俳小さんの舞台を拝見。史実(会うはずのない、山頭火と放哉が会話してますが)と架空の現在を書き分けて、山頭火が残した物の意味を統括する、異色の形式を持った作品でした。

阿呆浪士

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一部で公表されていますが、20周年を迎えたドラマティックカンパニー公演「阿呆浪士」を、9月に演出させて頂きます。奇しくも、「八百屋のお告げ」作者の鈴木聡氏が、ラッパ屋で初演再演と重ねながらも、ラッパ屋で超珍しい「時代劇」!今や幻となっている戯曲を演出させて貰います。その座内オーディションに臨みました。

花組より年齢も含め層が厚いし、中尾隆聖氏の回りへの引き締めが心地いい。花組もちゃんと目を光らせないとね、ビックリするような動きをするかも知れないしね。改めて上に立つというテンションを学びました。

えらいタイトルだ。文章が不用意に分解され、ダンサーでないが故に、日常的な俳優の所作が、ランダムにコラージュされて行く。創作の際に、コンピューターをも駆使する、ニューヨーク辺りでの最先端手法だそうな。

物語を拒絶するやり方なのだが、311以来、全日本国民は何もかもに自分の思いを重ね、どんな表現にも「あの」テーマや物語を見てしまう。なら、それをも想定しよう。

日本的資本主義がその必要悪を、敵役然とその生身を晒してしまった今、言語コミュニケーションは懐疑され、四季の移ろいと共に、二千年変わらなかった日本人の日常が、「巡り来る春」が来ないかも知れない恐怖で、足が地に着かない有様。そして、不意に挿入される「物語」はどれも複数の手垢に塗れた、童話や神話の似非物振りを強調する。

しかし、文字上の起承転結は一切ないのだが、パフォーマンスとしては、実に明解な序破急で、気持ちのいい程の幕切れとカーテンコールに、もしかすると、首都壊滅まで臭わす絶望的な作品なのに、何でこんなに爽やかなの~?気持ち悪~い…。さても巧んだり、坂手氏よ。

ポーカー

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昼間っから野郎どもでやってました。

顔触れが濃い!「剃刀」ではライバルでした(笑)鈴木省吾さん、天下のコンボイっす!徳永邦治さん、武蔵屋が度々お世話になってますハイリンドの多根周作さん、石井光三オフィスのピン芸人おかゆ太郎さん、大河ドラマ「江」では家光をお勤めでした木咲直人さん。

しかもね、7枚配るという、主に西欧で行われる「セブンカード・スタッド」というもの(普通のポーカーと違って、手札の一部を公開する「スタッドカード」の7枚パターン)。6人という員数なので、カードを倍にしました(そんなルールがあるのか!?)。

何でこんな羽目になったかは、その内、明かされるでありましょう。

DVC00562.jpg余りの体験で、無性に腹が減ったのですが、「ラーメン男爵食べ歩き」はまだ続いているのか?何故か、空腹だという獣のような動機のまま、「桂花ラーメン」へ。


ここ何年も食べていないのに、「こたろうめん(太肉麺=たーろーめん、の少なめ。今は「細麺太肉麺」が正式名らしい)」の食券を、カロリーだ!塩分だ!なんて小指の先程も考えず購入、そして完食…!あ~あ、やっちまったよ。

春秋会男組/三越劇場

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BroBon企画等でお手伝い頂いている、元スタジオライフの寺岡哲君が師事する、日本舞踊家若柳禄寿師(商業演劇関係の振付では重鎮です)が主宰の日本舞踊プラスマイナス、ジャンルを特定出来ない、不思議な公演でした。

禄寿師の人脈で寄り集った顔触れがスゴイ!岡本健一君(グローブ座での夜叉ケ池ではお世話になりました)、ワハハ本舗座長、佐藤正宏兄さん、そして春風亭小朝さん、諸々幅広い皆様が、芝居をし踊る豪華な舞台でした。

お芝居は落語「応挙の幽霊」をモチーフにした、総出の、下座感覚のネオ世話物なのだが、岡健のリアルな演技が、立体感を加えている。

舞踊コーナーが多彩。大衆演劇の要素を加えた藤娘(宝海大空君)の後は、ご本職の三社祭。丸々なのだが、袴付きの素踊りなので、歌舞伎舞踊本来の感触とは違うが、経験豊かなお二方(藤間槙之輔さん、花柳歌七郎さん)で、清楚な踊りなのに、どっしり中心な感じ。お浚い会で言えば「賛助出演」なのかしら?

次の義太夫「五条橋」の振付が素晴らしかった。「舞」の要素タップリで、若柳?上方舞?という逸品でした。使われた音源も、おそらくちゃんと文楽系なのが嬉しい。その他、フィナーレ黒紋付で出演男性全員(芝居組も)が並ぶと、天晴れ壮観です。

「東京で演劇をやるということは、奪い合いなんだ」確かにね…。21年と4ケ月を経て、小池君が選んだ選択は、「劇団」というカタチを終らせること。

初期の舞台を見ていないのだが、今宵、客席に居合わせ、双数姉妹の初期から見ている友人が、当初は随分前衛でね、ちょっと閉口して見なくなってたんだけど、最近面白くなって来たのにね…。物語を重視し始めてからの小池君が、僕の導入部だったので、同じその「前衛」でも、俳優の肉体個々に潜む「物語」を、特殊な形式で引き出そうとしている、ここ数作品は実に興味深かった矢先なので、同じく劇団を抱える身として「終わり」は辛い…。

ここ数年、そんな事を臭わす小池君だったので、終わりへ向けての、「背水の陣」を作戦通り実現した感が強い。オルペウス神話をモチーフに、コミュニケーションの嘘から、人間の存在までも問いつつ、役者同士の「ごっこ」に客席は爆笑するという、ある種、都会との決別を宣言する作品が、実に都会的な舞台芸術に昇華している事実は皮肉だ。これも意図なのか…。

「もう最後」という意識が、見事な花を咲かせる様子を見て、自問自答した夜でありました。初日乾杯、40人近くの大宴会でした。小池竹見は楽日、泣くんだろうな…。

DVC00561.jpg第二弾にゲストを迎えました。初回は花組芝居旗揚げ年=1987年の時代背景と花組芝居の現場をモノローグでお話しました。お聞き頂いた皆様、有難うございます。


今回、ちょっと趣向を変えて、座員と歴史を共有しようと思い、ゲストが知りたいと思った、劇団が過ごしたその一年を会話しながら回顧しました。


ネタバレですが、ゲストは彼です。俺とは23年近くの年齢差です。でも以前から世代を越えて話が出来るんで、違和感なしに収録が出来ました。放送は何と明晩9時からのコーナーです。

日曜だからか、客席のお顔触れが随分オーディナリーな感じ。それ故、四獣の初日と違って、ドラマの中身でご見物が笑う。女と男の二役という趣向のバタバタにも素直に反応。思えば、四獣の初日は演じ手もご見物もマニアックだった。DVC00560.jpg


正直、今宵の方が本の面白さが判る。実は四獣と同じくらいネタが続々なのだが、大本のドラマからの発展で編み出されたものばかりなので、大笑いしてもちゃんとドラマに戻って来れる。ま、四獣連のボスなんで、彼らに対しては点が辛くなって当然でしょ?


花組で、顔触れ変えて俺演出したい、と正直思った。それはこだわりの「現代劇の女形」という事でね。二組見て、つくづく花組への問題提起と感じた。


画像は、男も女も、若いも老いも、同じテンションで表現出来る稀有な女優、小椋チャンです。四獣&四華の中で、ダントツっす。何かご自慢の画像を披露して貰っての絵なんだけど、こっちも酔っ払ってるんで、どんな絵だか忘れちゃった(爆)。

一年…。

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日本よ!日本よ!日本よ!

石川五右衛門/脇組

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光秀の家臣だった!?五右衛門のような記録不足な有名人て、自由な想像が出来る。光秀は主君信長を殺した。秀吉は利休を死に至らしめた。そして五右衛門は釜茹での刑に処せられた。事実らしい、これらの点さえ通れば、寛大な免罪符になる。


DVC00559.jpg後は、その点と点とを面白可笑しく飛ぶ様子を楽しむのが、古来、作り手とご見物とが楽しんだ「演劇」というものでした。


その王道を行く脇組に、今や常連な那河岸屋さんと、お初な田仁屋さん。どちらも評判で、単純に俺自慢顔して「ええ、色々取り揃えてます」と言っちゃいました。


嬉しいな、ってんで、ご贔屓様からのプレゼント手一杯の二人を、全体飲み会の後、二軒目へ連れ回しちゃいました。ふふ、お疲れさん!

高田馬場

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ニチゲイ(日本大学芸術学部)の演劇学科先輩OBが催した飲み会に誘われ、久し振りに高田馬場へ降り立ちました。

駅舎横のBIGBOX、建物は昔のままだが、内部の店舗はコンセプトも含め、一切合財様変わりしてました。

日芸出身なのに、劇団を立ち上げる以前は、随分早稲田界隈でウロウロしてたなア…。

10人前後の宴席には、日芸OBという事で、気象予報士木原実&「ひるおび」キャスター小森谷徹(両君とも元花組芝居)、も加わっていました。

開催場所は「ぷらっとふらっと」という店だったのですが、昨秋オープンしたそうで、ともかくFOODが美味しい!お酒も種類を揃えていて、今宵饗された赤ワインは平泉からのもので、軽さの中に複雑な風味があり、日本の風土ならでは!でした。

初演の際もそうだったが、現代演劇での「女形」表現の課題を突き付けられる。本当の答えは今も判らないのだが、改めて4人の「二役相勤め申し候」を見て、もう一回見た=再検討という経験からか、要は「背骨」かも知れん…と初めて思った。

これは、芝居のカナメは「息」だ「腰」だという、古典の世界での言い伝えに繋がるかも知れないが、女形だ、立役だ、の違い以前に、役者とは「ボディ(四肢以外の中心)」だな!と感じ、花組の現場で「ボディ」を動かせ!を合言葉にして来た。そして今宵、今や花組でベテラン4人衆の演技を見て、女形と立役を演じ分けるには、「背骨」だ!と思った次第。手先でクネクネする以前に、根幹の背骨を意識し分けるのが肝要なのだ!いい勉強になった。これって、男が「立役」をやる時も同じ課題って事よ。

同時に、こんな芝居だからこそ「リアリティ(感じてるか?)」って大切なんだな、形で表すな!心で感じろ!と、これも含めて豊かな示唆を頂く作品です。新たな企画「四華」も、是非拝見するつもりです。

DVC00557.jpg大千穐楽のお花は、オレンジ色(大好きな色です)と黄色のツートーンに揃えられた。17ヶ所全てに頂戴しました。心より御礼申し上げます。


演劇鑑賞会ではない「SACがくやの会」の皆様が、コラニー文化ホールに呼んで下さいました。


最終公演なので、劇中或る種の感慨に襲われるかと思いきや、劇場空間の変化(客席数が238から700へ)に合わせ、声や体を駆使して演技を積み重ねて行く、そんな、俳優として当り前な行為なのだが、それに終始した。ご見物の笑いや涙を冷静に感じつつ、言わば呆気ないという印象かな?ただ、矢張りコレきりという気持ちからか、上演時間がいつになく長くなった事が、演者達のやり納め感の表れだろう。


「坂手川正信」君、41ステージ相勤め果て申し候!


DVC00556.jpg甲州名物「餺飥(ほうとう)」!基本形のカボチャほうとうを食す。野菜の甘みと味噌の塩味のバランスが美味。うどんに似ているが、コシの良さは求められず、無塩なので生麺のまま煮込む事でツユにトロミが出る。


公式ではないが、キャスト&スタッフで打上がる。続いての部屋飲みは、何故か、津村君と私のサシ飲みになり、俳優の有り様に関し午前4時まで意見を交わす事となる。久し振りに熱かったな…。

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