2011年6月アーカイブ

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BFPに所属してらっしゃる方の舞台かと思ったら、あちこちからのプロデュースだったのですね。戦争物なんですが、ディテールにこりまくった演出でした。上演している「白萩ホール」というのが、韓流ブームの言わば聖地(新大久保ではないですよ。百人町職安通り沿い!)わたくし、東新宿駅から歩いたのですが、今あの辺りすごい事になってますね。新大久保はまだ、日本人の生活感が残ってますが、ほとんど異国の観光地!だって、テレビで紹介されてた韓国名物の店々がひしめき合っている・の・で・す・も・の!

DVC00431.jpgで、折角なので終演後、劇場と目の鼻の先の韓国料理屋へ。お勧めらしい豚のセット(二人前)を頼んだら、この品数でね。他に頼んだのは酒だけ。本当にセットメニュー一種類です。私と晴屋、如何に食いしん坊の二人でも、これにはビックリ。あたくしなんざ、食うばかりでちっとも酔えなくってさ。仕舞いにはメニューにあるからって、韓国料理屋で日本酒をガブガブしちまいましたよ。

いい気分で再び東新宿駅へ。副都心線いいね。乗る時も下りる時も、一番イライラする人込みってもんを通らない。割高なんだけど、酔いを妨げずに帰宅出来るんだから、高いとは思いません。

さすらいアジア/壱組印

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昨年に続きスズナリへ。十数年前、初演時の外題は「かやくご飯」だったそうな。この作品を引っ張り出し、正に今この時期にピッタリな出し物に出来たのは、大谷氏と共に演出に名を連ねた松村君の助言でした、とは当の大谷氏からお聞きしました。「彼は若いのに偉いね」手放しでした。

半縫い包みの猿達が関西弁を喋り出す冒頭(第一声が、猿姿の土居さんとはッ!)から、ナンセンス芝居の連続なのだが、「~人類の創世~」という副題に込めた思いが幕切れ近くに炸裂する。自然をおちょくって来た機械文明が、味わっている現実…。ともすれば時代遅れになりそうな笑劇が、見事に同時代なメッセージを持つ大人の芝居となっていた。

月曜日という事で、公演明けやら休演日やらで、同業者が大半な客席が演劇的な仕組みに反応する!反応する!その熱に呼応して、舞台もいいテンポとテンションになり、初日以来一番の出来だったとは、制作担当者の喜びの声でした。

飲み会では大谷氏と、主宰者の苦労話を分かち合いました。それにしても、壱組印お得意の土俗な音楽と踊りは好きだな~。

痛恨だが、当時、歌舞伎とアングラに明け暮れ、見れた筈の杉村春子氏のお園を見ていない。初演以来4演目まで、文学座公演に関わらず、俳優座の小沢栄太郎が岩亀楼主人を演じていたそうだ。この役のニュアンスが判る。伝説の事件(外人との交渉を拒み自害した岩亀楼の遊女喜遊)をモチーフに、有吉佐和子氏が調べに調べた上で、杉村氏に当てて存分に描いたフィクション劇!

今、三越劇場を根城に、キッカケを作った角藤定憲(すどうさだのり)率いる壮士芝居の旗揚げから120年を超える伝統の継承者として頑張っている劇団新派が、新劇に書き下ろされた作品を、新たな新派の十八番にしようと懸命に取り組んでいる様子は、「古典」が生み出される過程を、今、目にする興奮を感じました。しかも二代目八重子丈が、歴代お園が腰を抜かしたまま幕を切った型を変え、すっくり立ち上がり、後ろ姿の八文字を見せるラストシーン!常に冒険精神が無ければ、古典継承はあり得ないという強烈な姿勢を見せて貰いました。

前作『rit.』の続編風だが、印象は随分違う。二つのストーリーが整然と絡んで行き、中尾隆聖氏の演出もすっきりと過不足なく、大嫌いな母に会いに行く決心をした伊予屋と、妻役TARAKOさんとの、涙ながらのズッコケシーンで終わり、出演者勢揃いした主題歌の合唱まで、爽やかに拝見した。

おこ先輩(渡辺菜生子さん、日芸の一年先輩です)は、本当に若い。芝居の通り十年はサバ読めます。今回の発見は大谷典之氏の上手さ。くじらさん、思い切った扮装をなさいます。他の皆さんも、個性派揃いで心が優しい。そして、お久し振りです田中利花さん。お仕事はご一緒した事がないが、20年来の顔見知りです。伊予屋のママ役なんて驚きです。特別出演な小坂明子さん、伊予屋を楽日までよろしく!

GGR/天王洲銀河劇場

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『グレンギャリー・グレン・ロス』

「生き馬の目を抜く」筋書の解説で日比野教授が言うように、登場する7人の男共は、善悪構わず仕事に打ち込んでいる。これを映画監督の青山真治氏が演出(初舞台演出だそうだ)し、二枚目俳優石丸幹二氏と正統派歌舞伎役者坂東三津五郎氏ががっぷり四つ!何とスリリングな企画であろうか!

共演者も濃い芸達者が揃い、隙が全くない。平日マチネなのでアフタートーク付き。

石丸氏「口汚い言葉を連発する、初めての役で、本を頂いた時はどうしようかと思ったが、やってみると意外にはまってしまって、身に付き過ぎる前に公演が終わりそうなのが幸いです」

三津五郎氏「歌舞伎で培ったものが全く不必要な役。7枚の剃刀が飛び交うと言うか、7匹のゴギブリが右往左往する舞台で、(5ステージ目で)まだまだゴギブリになり切れてない」

お二人の心構えの違いがとても良く判る、すこぶるいい発言だった。

ギスギスした作品だが、終演後、何故か爽やかな気分で帰路に就けたのは、スタッフ&キャストの皆さんの仕事振りが鮮やかだったからかも知れない。

雨/新国立劇場

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DVC00416.jpg澤瀉屋だからだろうか、実に巧妙に仕組まれた世話狂言の印象。しかし彼はテクニシャンだな。小顔な永作さんのしたたかさも大したもの。井上戯曲ご常連が回りを固め、重鎮栗山氏が生み出す劇空間にどっぷりと浸りました。初日乾杯に参加した後、咲酒屋さん達と、近所の美味しいタイ料理店へ繰り出しました。

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