2011年アーカイブ

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御用納め

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9日に初日を控える演劇人はギリギリまでお勤めがありんす。年内最後の通し稽古。つくづくのこの戯曲は、年を重ねた人々に響く作品である。6年前は素通りした言葉が、50を超えた身に、次々引っ掛かって来る…。出番を待つ時にも、台詞の一々をちゃんと聞いてしまうと、鼻の奥がツンとしちゃう。逃げない演出家鈴木裕美の指示が、僕には小気味良い。

終了後、ま、そうなるだろうと思ったが、津村君がキラキラ目で皆を誘い、稽古場近く、演劇人御用達の小さな居酒屋へ、男優陣3人&演出部皆様とプチ忘年会とは相なりぬ。ノリツッコミな馬鹿話の中、井之上氏と演劇談義を思わずしてしまっちゃった事に、二人で苦笑い。いい現場です。

お疲れ様でした。

ウォーキングスタッフ忘年会

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2008年「剃刀」において、役者人生でとても貴重な体験をさせて貰った、演出家和田憲明氏主催の年末恒例行事。花組からは咲酒屋、8月に拝見した舞台に出てらした高川裕也氏(元無名塾)、高畑淳子丈のご長男(ご免なさい。ご長男ではないらしい…)裕太君(18歳!徹底して野球少年だった彼は、来春、大挑戦をするという…)、実はご近所住まいな鈴木省吾氏etc.制作の石井久美子さんが、甲斐々々しく立ち働く。いやあ、楽しかった。有難うございました!

絆(今年の漢字)

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漢字の由来を言えば「拘束する」意もあるという。拘束されるという表現に敏感になるのは、一部の偏った個人主義だろう。「7男2女11人の大家族」(家族構成を算用数字で表現するのには、個人的に抵抗がある…)という番組を見て、縛られてバンザイ!である人間の絆を実感して、もうウルウルです。

ウルウルと言えば、2回目、しかも衣裳付きの通し稽古。字面では随分昔から、読み聞いた、虚実の行き交いが、「芝居」の全てなんだ、と改めて。

DVC00098.jpgで、その稽古に臨むに際し、たまたま稽古前の時間を使い、稽古場で話題になっていた、錦糸町駅近くの定食屋「小町食堂」でお昼。「(お姉様情報)お惣菜を選べるのよ!」ま、そういう店って、結果割高だったりするのだが、秋刀魚塩焼き、冷奴、ワカメ酢、味噌汁、健康ご飯(白米+雑穀、「中」サイズ)で800円。アルコールメニューも一通りで、実は24時間営業!チェーン店で都内あちこちあるらしい。ちと味が濃い目だが、近所にあったらハマるね。

ちょっとしたカルチャーショックでした。この企画の成立ちを知らず、坊屋がお声を掛けて頂いたから拝見させて貰うという、社長業として久し振りに明治座を訪れたのだが、「入り口に長蛇の列が出来てますが、それをすり抜けて入って下さい」?な指示通り、それはグッズを購入なさるファンの方々なのでした。

場内一杯の婦女子方の一糸乱れぬ拍手と喚声に驚嘆しながら、新装杮落しに大歌舞伎を見たな、という記憶をわざと呼び起こさなければ、師走ギリギリに浜町に来たという実感が吹き飛んでしまいそうな不思議な感覚を終始抱きつつ観劇した。

赤穂事件を判り易く噛み砕き、しかも誰も死なない(吉良館の用心棒達は数多斬り殺されたらしいが)結末が微笑ましい。坊屋もあのチームでは兄貴分なのだそうだ。

千穐楽のお疲れにも関わらず、演出の板垣恭一君と、坊屋さん交えて芝居談義が出来たのが、一週間早い年玉のようで、ホクホクでした。

捨てる神あれば拾う神

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津村君よ、君は僕のブログを読んでいるのかな?初通し稽古の駄目出し終わり、「加納さん、ちょっとどうです?」

DVC00097.jpgそして、平成23年クリスマスイブを肴に、な面々になりました(画像右から、井之上氏、津村君、裕美女史。後に集合の皆様は、ご免なさい、割愛…)。これとて、たまたま本命のお相手との都合が合わずに、集ったんだって!何だ、付き合ったのはどっちだいッ!プリプリな状態だが、でも、でも、嬉しいッス…と情けないオジサンは、久し振りにテンション高く飲まして貰いました。

もうね、ソフトな馬鹿話から、ハードな裏話まで、同レベルで器用に行き来する酒宴の小気味良さよ。津村君、有難う!

ま、それよりも、今宵の通し稽古。登場前(私も含め、男優陣は後半から次々出ます)の緊張が半端なかった…。このドキドキは新鮮だったし、ちとボロボロだった自分を省みても、これが俳優の嗜虐的快感なのかも知れないとも、正直思った。

ゆっくり佳境…。

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DVC00096.jpg初演のようなテンヤワンヤはないが、年明け9日が初日(横浜)だと思うと、直前の年末年始が社会的機能上お手上げになるスケジュールを鑑みて驚くのは、実は「佳境」だと言う事実です。そして、明日、第一回目の通しを、脚本家鈴木聡氏ご臨席で決行する方針が出ました。(おっと、私の勘違いだったという事が後に知れました。作家お出ましは未定であります)

休日の今日、稽古場への行き帰りに遭遇する、お買物(クリスマスのねッ!)終えた庶民に対し、ハイ、私は皆々様を楽しませる側でございます、の主張は裏腹で、予想される毎年恒例の一人クリスマスに溜息ばかりなのであります。そんな僕の気持ちを逆なでするような、スカイツリーのイルミネーションを自虐的に添付致しますです、ハイ。

twitter

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やってないのだが、劇団がやっているので、部分的に発言が読める中、とっても嬉しいつぶやきがあった。

「花組芝居が歌舞伎のパロディになっているのは、歌舞伎を見ずに見ても面白いと思えるから(ひびのけい)」

ここなんです、25年近くこだわってる事は!小難しい解釈やら、マニアックな主張やらは当然ありますが、それよりも、ともかく単純に見て面白い!をずっと追い求めてました。これは僕が歌舞伎を見始めた時の印象に因ります。訳判んないけど面白い!芸術以前に娯楽なんです、歌舞伎は、しかも庶民の。ここが能狂言との大きな違いです。

創立以来、様々な時期に様々な事を言われて来ましたが、我々の姿勢をちゃんと把握して頂いている方が今もちゃんと居て下さる!?と思うと、どんな苦労も忘れます。有難うございました。

脇組忘年会

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DVC00019.jpgお呼ばれ致しました。かつてBASARAの稽古場で使用した「元気プラザ」。すごいネーミングだ、北区バンザ~イ!プール施設が充実していて、監視員常駐の中、この時期は温水なんだろうね、なんて言ったかしら?水と共にグルグル回る滑り台、立派なものが完備されている。

そんな建物のホールで宴会!ちゃんと時間内に片付ければ、飲食もOKらしい。若人一杯の中、大人同士でそれぞれの夢を提示し合いました。その夢が随分現実的なのが、大人だからって事ね。画像は、稔幸丈からの下され物(「甕覗(かめのぞき)」という日本酒)を飲み干す那河岸屋でございッ!

終幕…。

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いよいよ結末部へ突入!人物造形もそうだけど、様々な箇所でお告げ事件への関わりに新しいものが入ってます。これが、初演を否定せずに、しかもなぞらないって事ね。

同じ結末と言えど、え!?っという訃報が二軒も…。一つは森田芳光監督(伊予屋が度々お世話になりました)。もう一つは劇団包み、長年お付合いのあった方(年下です)。

人生は長短ではない。どう生きたか?だ!とは思うが、お二人とも病の果てらしく、ご本人の無念は計り知れない…。

師走下旬

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今年、例年になく芝居を沢山見た。見れば見る程、花組芝居は、特殊なもんばかり創作しているな、とつくづく思い当たった。

そして、脇目も振らずに、これまでやって来られたのも、偏に長年支えて頂いているご贔屓の皆様のお陰。こんな世相ですが、何卒、皆々様のお力添えを、今後もお願いしたいと思う。より多くのお客様のお出でが無けりゃ、我々はお手上げっす。

25年目の日の出を、10日後に控えつつ…。

日々「八百屋のお告げ」

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再演でしかも大半が初演メンバーだからこそ、更なる可能性を探る稽古が続く。初演では気付かなかったが、ああ、そうも出来るね!の連続。初演は初演なりの新鮮さで開けた。けれども「生みの苦しみ」が様々あった為に、その先の思いが及ばなかったかも知れない…。

振り返ると、ここ6年で得たものって大切だな、と思う事頻りなのだが、逆に更なる6年も、同様に意義深くしなくちゃいかんな~。

稽古後、衣裳のフィッティング。プランナーが、演出の意向を鑑み、こんな物を用意してみましたが?を確認する作業。その実感を元に、改めて物やサイズを揃えた衣裳合せ(衣裳パレードかしらん?)は、おそらく年明けなんだろう。他の皆様もそうですが、僕の衣裳も、初演とプランナーが違うという事で、ガラリとまでは行かないが、ふ~ん、こう来たか、という印象。

NEC_0053 (2).JPG案の定、アッと言う間でした。司会の三波豊和氏と、舞踊ライブ出演の大沢健君(お久し振り!)と相部屋。豊和氏はお父様(三波春夫氏)のお話や、藤間宗家でお稽古してらしたのだが、最近踊る機会も減っちゃった話etc.大沢君は実はバリバリの日本舞踊家で、毎年ちゃんと舞台で踊っていらっしゃる。今宵の2作品(春の海、深川マンボ)も2日しか稽古が出来なかったらしいのだが、もう軽々だもんね。

第一部の監修が花柳寿輔氏で、僕以外は皆さん寿輔氏にお稽古を受けて臨んでいる。僕はと言えば、1999年「奥女中たち」で踊った「岩藤娘」を、カーリーヘアのスズナリ版でなく、シアター1010仕様に、ちゃんと片外しの鬘(お局)に藤の飾りを差し、亡霊なんで左前に着付けて勤めました。勤めたって言っても、ほんの3分でやり逃げな感じ。

東日本復興応援チャリティの呼び掛けで集まったご出演者の豪華さ!第二部は、アンサンブル・マロングラッセによるクラシツク演奏。第三部はトーク&ライブ!

水谷八重子丈は、新派狂言「遊女夕霧」に因んだ歌「与之さん」を熱唱!内藤(脇組に出演した那河岸屋の役名)のご主人様、稔幸丈は日舞に歌と大活躍!前田美波里丈はコーラスラインから「愛した事に悔いはない」。その他、「レ・ミゼラブル」出演者の皆さんに加え、テナルディエを勤められた豊和氏も持ち歌を披露!

終演後は、見に来て頂いた脇組の御大将、脇太平氏と那河岸屋(後見ご苦労様でした)ら花組関係者と、千住の宵(酔い)を楽しみました。

先ずはご報告!

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NEC_0051 - コピー.JPG何もかも無事に勤め、無難に飲み、帰宅しました。終演後のお見送りでお会い出来た皆々様、有難うございました!

DVC00014.jpg東日本復興支援チャリティイベント(本番は12月16日/金、18:30開演、シアター1010)。「八百屋のお告げ」稽古の合間を利用して、振付、そして、どうしても後見が必要なので、その筋のアンちゃん(那河岸屋)にご登場願って、その確認を。そして、たまたま居合わせた武蔵屋さんら数人とカンパ~イ!あれ?先日飲んだ時も似たようなメンバーだったな。

滝口順平

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今年の真夏、80歳で亡くなった、55年のキャリアを持った声優さん。僕の幼稚園当時から「ぶらり途中下車の旅」まで、ずっと年齢を超えた豊かさを湛える、味のある変らぬ声を40年以上聞いていた。

「ぶらり~」昨年辺りからかな、声が通らない違和感があり、お風邪を召した?と思っていたが、なかなか改善せず、どうたしたんだろうと思った矢先の降板。間も無く逝去の報。

あんな滋味に溢れた声は、もう聞えないだろうと思っていたら、似たような声が「ぶらり~」から…。誰?と思っていたら、生前から声真似をしていた青木隆治氏らしい。美空ひばりの、男ながら瓜二つの歌声に驚いたが、あれ、腰を痛めた後の声なんだよね。腰に力が入らないから、売り物の裏声がか細くなった。その声音と彼の裏声が、ピッタリハマった…。

その彼が、滝口氏の後釜も正式に勤めるとは、栗貫ルパンに倣い、芸としての物真似がその域を超えた。ご本人の思いは知らないが、ある種、物真似冥利なのでは…。

或る人を演出した人が、その人に演出される。そう言えば、そんな経験してないな。

随分以前に舞台をご一緒した宮下今日子ちゃんが、よりキレイになっていて驚き、これも以前TVドラマでご一緒した津田寛治さんの、メリーゴーランドとジェットコースターを同時に乗りこなすような芝居に嬉しくなり、宮藤官九郎君の無頼にとても色気を感じ、岩松氏の手腕に感服した、下北沢の宵でした。

「味方」は欲しいが、それを得た瞬間に、最初は気付かない「敵」が誕生し、それと折り合いをつけようとすると、さっきまで「味方」だった奴が「敵」にすり替わる。

DVC00013.jpg平成の夫婦善哉を狙ったという岩松氏の発言があるが、もっと広~い所の「人」が見える。左右から支え合うから「人」なので、三本目が入る余地はないけど、そのバランスも脆弱なんだね…。


花組連、この他にも本多劇場の客席に連なったが、今宵の飲兵衛は、僕とこの三人でした。

追伸
直ぐ後ろのお客さんが、劇中ずっと自分の鞄をガサゴソ触って、チャックを開けたり閉めたり、ご自身は舞台に集中して笑ったりなさってるんだけど、階段状の客席、一列前の私の後頭部に丁度ガサゴソの現物があり、雑音の3D状態!茶の間で見てんじゃないのだから…。

勇姿

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画像だけご披露します。何だか、大きなプラモデルに見えるね。
DVC00521.jpg

スカイツリー

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随分遅れ馳せながら、思わず実物を拝ませて頂きました。

「八百屋のお告げ」の稽古場が、本格立ち稽古の為に場所を変え、何年振りかに向う町並みを懐かしく進み、ふと視線を上げた時、巨大な建造物が、薄曇りに少し白くいぶされたように「ここだよ~」と、無機質な顔を浮かべていました。

そうか、ここは、東京でこういう位置関係にあるのだな。実際の距離は知らないが、巨大さ故か、比率が回りの建物と著しく狂い、大首の化け物のように、しかも闇の世界からすれば、昼日中の極めて不健康な大空に、存在を主張していた。

そんなささやかな興奮を感じて臨んだ稽古。時間内も時間外の飲み会でも、少し確かな光明を得る事が出来た。が、その光線が、その実、他人には判らない内面を照らす代償を伴うらしい、と気付き、嬉しさと苦さがグルグル巡った結果が、飲酒しつつ丑満の書き込みとなったのでした。


携帯で撮ったんだけど、自分のイメージ通りな画像じゃなかったので、添付は諦めました…。

立て込んで来た!

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12月16日(木)午後6時30分開演「ワンダーランドへようこそ」!日替わりゲストなんだけど、それなりな思いで取り組みたいじゃないですか、今回の為に諸々無理をお願いした現場のお手伝いに赴きました。中身は小道具作りです。

一方ようやく年明け「三人会(1月15日/日)」の演目が決まり、少しずつ稽古を始めています。早めに取り組まないと、つまりは何十分にも及ぶ「一人語り」だからね。始めたら最後、誰も助けてくれない恐怖は想像以上です。

八百屋のお告げ/稽古2日目

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初演以来、鈴木裕美女史の戯曲分析が懐かしい。あの時、随分影響受けたな。自分が演出する場合、こうやって欲しいと具体的に指示して、座内なら、出来なきゃ「下手くそ!」と、体で覚えさす場合が多かったのが、「八百屋のお告げ」初演の2005年以降、座内の稽古場で、人物の有り様と、戯曲上の様々な件の演劇的な関係を分析して、だから、例えばこうして欲しいと、座員の腑に落ちさせる駄目出しをするようになった。

でもそれは、ある程度出来る役者の、可能性を拠り所としてるから、玉石混合の現場では、万事がそうではお手上げな事もあるけど、随分参考にさせて貰った。

「初演をなぞった再演にロクなものはない」という裕美ちゃんの経験から、と言ってアンチ初演でなく、もう一度、心新しく取り組んで、結果、初演のままになってもいいし、ならなくてもいいし。歳月は確実に、見る側演ずる側に、価値観の変化をもたらしているのであって、それに素直に身を任せようという事かしら。ましてや311を体験した日本国であるし、と、これは再演に臨んでの鈴木聡氏の姿勢でもあるが、出演者6人中1名(津村君)が「八百屋のお告げ」初体験だという事実もあり、どう見積もっても、初演通りは如何なものよ?なのである。

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