2010年アーカイブ

{{assign var="epp" value=20}}

稽古納め

| 修正

11人の俳優と限られた小道具を駆使して、ギルバートの複雑な内面と、それを取り巻く人物達の愛憎を描く。あ~でもないこ~でもない、日々知恵と工夫にキリキリ舞いな演出家のプランニングも、ようやく幕切れを迎えました。DVC00275.jpgホッとした我々は忘年会と称して肉をモウモウと焼きに参りました。イキウメ浜田君の目ってほんと大きい。ご注目あれ、画像後ろ、プリティボイスの吉本菜穂子さんは、決してふざけている訳ではありません。ちゃんとお店から提供された煙除けゴーグルです。隣は、お料理上手な入来茉里ちゃん。他に、中尾明慶くん、伊藤裕子さん、稽古場のムードメイカー三上市朗氏、寿ひずる姐さんもいらっしゃました。演出方針が、あたかも劇団の集団創作のような!が目標なので、こういう飲み会はいい効果になろうと思います。

「六人のへそ曲がり」が年内最終稽古と聞いていたので、もしやと事務所に顔を出すと案の定、射留屋を除く花組連が盃を傾けてました。僕が加わると自然な流れなのか、示談が成立した、かの御曹司の話題に…。ま、人生色々ですな。

どうやら年内に…。

| 修正

粗くとも通そうとしています。きっと演出家の頭の中はプランニングで大佳境だろうな。それに追い付け!な演出部もフル回転。役者たちも、次々決まる細かい段取りを必死でインプット。でも世の中はクリスマス!誰が言い出したか、ちょっと飲みませんか?まあ、こんな日なんで予定のある方が大半の中、手頃な員数で稽古場近くで乾杯。個人的な事から「演劇」な話まで、短いながら濃い話題ばかり。この調子でどんどんコミュニケートして、深みのある舞台がお見せ出来ればいいな。しかし、話し込むに連れ「先輩」と呼んで貰うと、悪い気はしないね。でも「なんだい、マルちゃん」という言い方はまだ出来ない。なんだ、胸襟を開いていないのは、つまり俺か…。

メリー…。

| 修正

DVC00274.jpg衣裳合せでした。確認が終った人から開放されるのだか、最後居残りになった。どうも番数が最も多いようだ。


ごくごくこじんまりな、近くのスーパーで購入した、でも丸太型の古風なケーキ。メリークリスマス…。鶏も食った。手持ちのスパークリングワインで済まそうとしたが、古かったのか炭酸も匂いも抜けていた…。いつもの赤ワインで我慢した。ま、こんなイブさ。

イメチェン/猫のホテル

| 修正

ようやく本隊に辿り着けました。が、脚色と演出を外部の方(福原充則氏)に依頼した異色バージョンとの事。ま、出演者はオール猫ホテだから、半分以上はその「らしさ」を見れたのかな?「人間て強かだね」なお芝居かしら?終演後、思わず千葉氏に「説得力のあるナンセンスですね」。しかし、スズナリに、本水の雨、スズナリ間口一杯、2列の雪布(歌舞伎では「雪カゴ」だが、狭い小劇場では黒布をすり合わせて降らします)、挙句に屋体崩し!個性的だが、地の芝居がしっかりしてる粒揃いが羨ましい。飲み会で、偶然客席に居合わせた小池竹見氏(双数姉妹)から、彼ら世代の小劇団の相関図を教わる。ふ~ん、みんな繋がってるんだ…。

行っちゃいました!クリスマス直前、最後の日曜日とあって、赤い観覧車が目印「HEP FIVE」の混雑と言ったら半端ねえ!あそこだけが唯一の「大阪で渋谷を味わえる場所」なんだそうです。確か「阪急ファイブ」だった当時「オレンジルーム」という、カルチャースクールの教室に毛の生えたような小劇場がありましたな。26年前、当時所属していた劇団の初大阪公演として、そこに立ってますねん。で、その楽日に劇団辞めました。劇団と喧嘩してましてね、はなから辞めるつもりで大阪へ来てました。ホロ苦い思い出ですわ。

「HEP FIVE」の8階「HEP HALL」での舞台。プロローグ、田仁屋の「二の線キス」から幕明く。4篇のオムニバス。

『嫁に来ない課(作・演出=横山拓也)』新喜劇風なウエルメード作品。『うちゅう(作=樋口ミユ、演出=朝深大介)』ちょっと社会派の星新一という印象。大阪のおかんと惑星弁当売り二役の田仁屋。『結婚のススメ(作・演出=岡部尚子)』ランドセルが可愛い!そして『kisses~ありがと(作・演出=わかぎゑふ)』「(わかぎ氏)谷やんに二枚目やってもらうねん」という予告通り、4人の女と絡む!絡む!親父が、息子のデートを目撃したような気分だった(笑)。

ごく小さい空間(SPACE雑遊)でやりたかったという事で、わざと大きな宣伝をしなかったらしい。出演していた阿佐スパの伊達っちが「この公演、どうやって知りました?」あれ?そう言えば手元のチラシを何処で入手したのか、覚えていない…。

不用意に止まったり、割り込んだり、走ったり、効果音の使い方など、昔のATG映画を見ているような舞台だった。吉田修一氏が、秋田の女児突き落とし事件やラグビー部集団強姦事件をモチーフに「不幸になる為に愛し合う」という究極の男女を描いた小説を、鐘下氏が場所も出演者(5人だけ)も削りに削った舞台に仕上げた。狭い客席に飛び散る本水が、実は、物語を客観視させる冷水になっているように感じた。

つくづく「伊達暁」という俳優は年齢不詳だ。

ゴッドスペル/Team YAMAMOTO

| 修正

予備知識なしで拝見。歌曲センスや構成やら、70年代作か、もしくは回顧調で作られた新作か?案の定、「ジーザス・クライスト・スーパー・スター」よりも5ヵ月早く誕生したそうだ。山本耕史くん初演出!芝居心が判ってるから空間の緩急が上手いし、寄せ集めなのにこの出演者達の連帯感は、演出の彼が人にとても優しい故だろう。更に音の片腕、前嶋康明氏(音楽監督&キーボード兼指揮者、「ドリアン・グレイの肖像」での生ピアノが懐かしい)の存在がおそらく現場を空気を左右していると思う。「ドリアン~」での真摯な取り組みに皆が如何に刺激されたか…。

「ジャンヌ~」といい、キリスト教絡みの作品が続き、一神教の性質というものを考えさせられた。

開演直後、近くの席にタイミング良く着席する気配。チラと見たが大きな身体とファッションが明らかに業界っぽい。幕間も姿を隠していたので、どんだけ?と想像していたら、終演後の楽屋でご本人を目撃!明かせませんが、耕史君とは同世代のスターさんでした。共鳴し合うっていい事だね。

「乙女」に関する芝居は、花組芝居での「聖(セント)ひばり御殿」と静岡舞台芸術センタープロデュースの野外劇「ジャンヌ・ダルク」を経験(演出)しているので、脚本=中島かずき、演出=白井晃、と聞きともかく見たかった。

先ず圧倒されるのは約150人のアンサンブル!奥行きと重厚さを強調した、装置(松井るみ)照明(小川郁雄)を加えると、絵面は全く欧米のグランドオペラ。壮大な空間を大胆そして繊細に埋め尽くす、効果音も兼ねた音楽(三宅純)。員数に伴う甲冑や衣裳(統一感抜群!デザイン=太田雅公)だけでも底知れない(衣裳製作部門に約30人の名が連なる)。噂として伝わる「乙女ご落胤説」を思い切ってモチーフに使った原案(兼ねる監修=佐藤賢一)。国々の歴史という大きなうねりの前に、「人」はかくも「人」で無くなるかを描いた、この不況に考えられない大作です。

開演前の劇場入り口で中島かずき氏にご挨拶。終演後、映画「ゴジラ対メカゴジラ」でご一緒した、というより小劇場の先輩六平直政氏、パナソニックグローブ座の頃はお世話になりました上杉祥三氏、お仕事はした事がないのですが、色んな場所でニアミスする同じく小劇場先輩田山涼成氏、それぞれにご挨拶(お三人楽屋同室でした)。

以前訪れた赤坂ACTシアターは仮設だったのかしら(もっと以前は劇団四季の小屋でしたね)。地下鉄赤坂駅の地下街から地上への賑わいに驚き!昔、赤坂見附に比べあの辺り何にもなかった…。

ここ数日の事

| 修正

「噺とはなし」13日の初日に伺い、ゲスト出演までしてしまいました。初の一門会としてどうか?という意見は師匠米゜朝氏に申し上げました。「人気と質」という表現現場に有り勝ちな命題が、こんな所にも!?という感じ。DVC00273.jpg

「ギルバート・グレイプ」勤める役が増えました。数日前の飲み会で、ふと漏らした演出家の提案。後日の稽古場で再確認したら「100%以上、(そのアイデア)生かそうと思ってます」ハイ!真摯に拝領致しました。画像は次々差し入れられる品々でございます。

朗読新派『大つごもり』

| 修正

8年続く恒例公演。樋口一葉の原文と現代語訳(島田雅彦)の交互読みがドラマへの道先案内人。確か人間国宝花柳章太郎は、この「大つごもり」おみねを勤めた公演中に倒れ、DVC00270.jpgそれが最後の役になったんじゃないかな。体調不良なのに「若い頃のように身体が動いてしまうので疲れる」と漏らしていた…。新派版「花たち女たち」でお世話になった皆様、伊庭さん繭古さんが「おみね」ダブルキャスト。「恋愛は自由でしょ」芸者(小吉)の初代、矢野淳子さん、初代瀬川看護婦村岡ミヨさん。そして初代安川誠の藤本隆弘さんは、おみねを救う放蕩長男石之助を爽やかに。カーテンコールのご挨拶で八重子さんが「新派の大本は自由民権運動でした。本日は…」と客席にいらした自民党谷垣総裁を紹介されていた。ビックリ!楽屋で皆さんにご挨拶。藤本君「花組に出して下さいよ」

BABBI

| 修正

DVC00269.jpg稽古場には差し入れの山!その中にこのメタリックな包み紙は何?状態で皆が手を付けなかったのだが、三上氏が「バビ!バビ!これ高いんだよ」何ですか?え?チョコ?50年以上の歴史があるイタリアの有名なスィーツだそうです。ウエハースの間に甘いクリームを挟み、全体をビターチョコでコーティング。美味い!調べたら玉川高島屋に出店していました。


さて稽古ですが、ま、順調です。小説の良さを生かした脚本なので、通常の演劇的な概念では難しく、勢い演出家のシンキングタイムが多くなる。年末年始を挟むスケジュールなので、諸々の発注の為に、細かい所はさて置きの稽古が続く。が、若手たちには演技のポイントを、あの手この手の具体さで指示して行くG2。その都度、「あ、そうか!」と顔付きが変るマルちゃんが微笑ましい。若い内に芝居する面白さを実感して欲しいね。

DVC00268.jpg大幹部たちが様々な映像と共に思い出を語るドキュメンタリー作品です。公開前なので詳細は避けますが、歌舞伎座の重み、そして歌舞伎の深さを思い知った。幾度も涙が流れた…。来年1月15日からロードショーされます。是非ご覧下さい。たまたま咲酒屋さんも来てました。会場近くのパスタ屋で、今見た興奮を静めました。

立体化作業がいよいよ始まる。演出から意図を聞きつつ、何度も試し試し…。G2氏は大胆でしかも繊細。何せマルちゃんが立ち稽古初日から本を離してるんで、共演者は「以下同文」でなきゃ…。自分は頂いた「役」に集中するつもりですし、同時に立場的「役目」も、出来る限りですが、勤めようと思う。DVC00266.jpgマルちゃん(と呼んで?書いて?いいのだろうか。でも彼は、色んな意味で「マルちゃん」然としてます)は、繰り返す度にこちらのコンディション(含むトチリ…)を拾うね。言葉でない演技的会話を引き出せれば、私の「役目」の一つはクリアするかも。

昨夜はお呼ばれ、自由が丘で天ぷら!「沙魚」何て読みます?ハゼですって!?この当て字、干潟という少ない水(沙)に生息するからかな?その沙魚のお作りから、次々。画像は「黄身揚げの雲丹乗せ」。揚げてあるけど黄身はトロリ、で雲丹は新鮮!

椿山荘

| 修正

一月に催した私の生前葬を含めると4回目のファン感謝祭。師走のお忙しい中、ご来場頂きました皆様有難うございました。

『花たち女たち』公演直後にも関わらず、久し振りに楽器と格闘し、宴を盛り上げてくれた《丸川敬之とお兄ちゃんんズ》お疲れ様でした。懐かしいな「ラブラブショー」!昔、私も歌いました、BAKA君バンドの飛び入りと、帝劇で「西鶴一代女」を演出した際、幕内のイベントで浅丘ルリ子さんの前でも。あの頃「イエモン」を「伊右衛門」と思ってた。2曲目は新曲「地獄で仏よ」。『花たち女たち』で芸者鶴弥が正子に泣き付いて来た折に漏らす台詞「梅弥(正子)さんの事思い付いた時は、地獄で仏よ」にインスパイアーされたそうです。「ふわふわ時間(タイム)」、元は4コマ漫画「けいおん!」なんですってね。アニメ化された劇中歌だそうです。知らなんだ、知らなんだ。

私も含め座員達が各テーブルを巡り、親しく歓談させて頂きました。いや~、皆さんクリスマス月という事で、和服あり、カクテルドレスあり、華やかでした。
P1010425.JPGその中で嬉しいご挨拶を頂戴しました。画像の、淡い雪輪柄の着物は、一昨年亡くなられた小説家氷室冴子さんのお形見だそうです。氷室さんは花組を大変贔屓にして頂きました。酒を交わしながら単刀直入なご感想を聞くのが毎公演の楽しみでした。晩年の闘病時、「私に何かあったら、これを貰って頂戴」と親しくなさっていた花組ご贔屓様に形見分けされたものです。そう、私の役者紋「雪輪(幸和)に眼鏡」に因むものです。『花たち女たち』の千穐楽、何故かそのご贔屓様の隣席が空いていて「きっと氷室さんが見にいらしている」と感じたそうです。泣きそうになりました。有難うございました。DVC00265.jpg

宴もう一つのご趣向。クリスマスプレゼント交換!我々含め参加者全員が、500円以内という条件でプレゼントを持参し、場内ぐるり一つの大きな輪を作り、「赤鼻のトナカイ」の曲に合せ、プレゼントを時計回りで隣の人に手渡して行き、曲が終った時点で手にした品物が自分の物になります。私は岩手産のリンゴビールを頂戴しました。お名前がありませんでしたが、ご用意して下さったご贔屓様有難うございました。DVC00263.jpg

今年一年実に中身の濃い一年でした。阿佐ヶ谷スパイダース、東京プラス6都市の地方公演。花組ヌーベル、ダブルキャストによる「ハイ・ライフ」。結城座、ザクレブ(クロアチア)とスポレート(イタリア)公演。「精霊流し」真夏の岐阜県可児市に滞在しての稽古&本番。相互出演のダブルキャストで「花たち女たち」。そして今は「ギルバート・グレイプ」の稽古。随分立て込んだスケジュールでしたが、幸い体調不良にならず過ごせたのが何より嬉しい。那河岸屋のお隣は、渋いお顔の團十郎?

圧倒的に「平幹二朗」さんの舞台!喜寿ですゾッ!しかもこの地方公演を終えると直ぐ、「ミシマダブル」という企画で、『サド侯爵夫人』(モントルイユ夫人)と『わが友ヒットラー』の稽古だとか…。終演後の楽屋で「アナタのやった役やりますよ」万難を排して拝見させて頂きます!長編五幕をキューッと二幕仕立に「潤色」。劇団作る随分以前に鶴屋南北「桜姫東文章」のパロディ作品を企画した時、脚本書いたのだが、チラシに「潤色」と載せようとしたら、親程世代の違う女優さんに「偉そうな。『潤色』なんて原作者より大きい人が使う言葉だよ」と言われた記憶がある。その論で行くと「補綴」という単語も上目線らしい。でも、要素を落とさずコンパクトに絞り込んだ構成には大賛成!

『稚加榮(ちかえ)』

| 修正

DVC00261.jpg今年初めに出演した阿佐ヶ谷スパイダースの福岡公演で、昼定食を頂いた「稚加榮」のもう一つの定番、明太子。20年程前かしら、初めて九州を訪れる際、高泉淳子さんに「是非、チカエの明太子を食べて下さい。明太子人生が変りますよ」はい、他の明太子が食べられなくなりました。料亭が作る味と言えば、梅干にも同様の経験がある。これは更に子供の頃、京都の料亭が出す梅干を食って面食らった。今でこそ、塩分の低いものや蜂蜜で漬けた梅干が当り前に手に入るようになっているが、当時は死ぬ程酸いか塩吹いた梅干が主流。ご飯も何も必要なし、梅干それだけで味わいがあり、口中でとろけるような食感。ただ、あれから今のように、薄味の梅干が巷に出回るまで随分時を要しました。しかも最近は妙に甘ったるい梅干も登場して、これには少し閉口。ただこの「稚加榮」の明太子、値が張るんです。福岡のデパートの明太子売り場で、「稚加榮」のコーナーだけ客が居ないという様子を見た事があります。ま、庶民派ではないですが、美味いのは確かです。是非お試しを!右端の欠けた奴は僕のせいです。

『ギルバート・グレイプ』記者発表

| 修正

DVC00259.jpg行われました。明日のワイドショーなど宜しく!こんな大掛かりな記者会見初めてです。昨日今日と、いろんな役目が課せられているような気配が濃厚です。真摯で居ようと心に決めました。画像は、購入した来年のダイアリー。1984年から変らぬお付き合いです。途中カバーの色が変ったり、どうしてもこの大きさが手に入らず、大判の時も2回ありましたが、ともかく一週間毎サイズがお気に入りです。そして書き込む際の、紺色インクの水性ボールペンも、ずっと同じ製品を使ってます。スケジュールの書き込みだけなんですが、これが再演などの時、役立ちます。初演でどれだけ日数が掛かったか。地方へ出向いた時、どんな行動を取ったか、参考資料になります。今年もちゃんと手に入って、ホッとしました。26年以上、同じ製品を発売していて下さる「能率ダイアリー」さんに感謝!

『ギルバート・グレイプ』顔合せ

| 修正

DVC00257.jpg始まりました!凄い顔触れです。これを仕切るG2氏の真摯な言動が又良いんです。気負わず、そして絶対外さず…。女紛いが褒められる今時の「女形」と違う、どちらかと言うと旧時代な「女方」を是とする僕は、実は入り口がリアリズム演劇だったので、昨今はド等身大の男役を追及してます。その仕事を見て頂き、加納に「地味な芝居」をさせたいとのオファーに応えようと、稽古初日、大概、手の内は後日…的な読合せにも関わらず、随分本息で取り組みました。「(G2氏)配役の狙い通り、基本OKです」初動は正しかったようです、ホッ。が、G2氏の企てを思うとこれから先がもっと大変です。しかし、丸ちゃん(花組にも居るけど、これは勿論「丸山隆平」君です)は、決して押し付けない真面目さが涼しい。台詞の大半を覚えて初日に臨んでました。こちらもそれなりに準備したんで、台詞で「ギルバート」と声を掛けると、読合せ初日に関わらず、ちゃんと目を見てくれます。これは相手役のし甲斐があります。テリトリーが随分違うんで、二度があるかどうかは判りませんが、ちょっと(はい、随分でした…)年上の俳優として、今回の現場だけでもキチッと向き合おうと思いました。画像は僕の台本。

演劇「津軽」/スペース・ゼロ

| 修正

昨年青森県の主催で、太宰治生誕百年を記念し初演された野外劇。間も無く(12月4日)全線開通する東北新幹線で、青森へ観光客を誘致する東京でのイベントとして再演。主演が我らが村田雄浩氏、演出が弘前劇場の長谷川孝治氏という事で、先々週まで「花たち女たち」を上演していた劇場で、今度は客席に坐った。偶然ご一緒になった佐藤B作氏が「ここに坐ると花組の芝居を思い出すねえ」。他にも風間(羽釜でない)杜夫氏、加藤健一氏はご子息を連れて。舞台は「津軽」の風土風習を随所に盛り込みながら、太宰が故郷探しをする物語。DVC00256.jpg一幕幕切れで、殆どフランス語かと思う、ベタベタな方言(字幕付き)で繰り広げられる地元独特のてんこ盛り接待に大拍手!これ一つの芸だね。この接待を実際に体験して欲しいと、商業演劇並みの30分という休憩に、観客全員に郷土の味満載なお弁当が配られる。広いロビー一杯に椅子を並べ、大入りのご見物が舌鼓。二幕、太宰が、必死で探し当てた乳母「たけ」と再会する場面が白眉。全編で「豊田児童センター一輪車クラブ」の高校生達が疾風のように駆け抜け、輪を作り、幡を振り、一輪車による組体操というか、空間を豊かなものにしている。その実力は世界一らしい。シルクドソレイユに出演をオファーされたと聞く。「ふるさと」という根がある事が羨ましい。画像はロビーで販売されていた青森名産品の内から、「林檎どらドラ焼き」と「りんご酢キャラメル」。

ふ~~…(心地良い溜息)。

| 修正

DVC00251.jpgタップリ過ぎる二ヶ月強でした。笑い、怒り、頭を抱え、ガッツポーズをし、そして飲み過ぎる…。やり遂げ感と同時に、これからすべき事も掴めたように思います。座員一人一人の課題も見えました。DVC00248.jpg打開の出来ないこの不況に、演劇界も大変な時期が続いています。今まで通りに行かないもどかしさも、毎公演痛感していますが、長年の積み重ねに間違いはないとも実感しています。向上心を忘れずに進み続けますので、どうぞ皆様、共に歩んで参りましょう!


さて、後片付けもサクサク終了したガランとした稽古場で、12月5日(日)に催す、恒例『椿山荘』パーティーに向け、新バンドの練習がもう始まりました。おや、ドテッと寝てる是屋は、お疲れさん乾杯のビールでぐっすりさんです。おまけ画像は、ダイナミックなお顔の「椎名」看護婦です。胸のバッチに名が書かれています。確か下の名が「びんこ」だったと記憶しています。

{{capture assign="count"}}172{{/capture}} {{if $count > $epp}} {{if $smarty.request.offset > 0}} « < 前の{{$epp}}件 {{else}} « < 前の{{$epp}}件 {{/if}} | {{math equation="(x-1)/y+1" x=$count y=$epp assign="numloop"}}{{section name=npage loop=$numloop}} {{if $smarty.request.offset+1 < ($smarty.section.npage.index+1)*$epp && $smarty.request.offset+1 > $smarty.section.npage.index*$epp }} {{$smarty.section.npage.index+1}}{{/if}}{{/section}}/{{math equation="floor((x-1)/y+1)" x=$count y=$epp}}page | {{if $smarty.request.offset < $count-$epp}} 次の{{$epp}}件 > » {{else}} 次の{{$epp}}件 > » {{/if}} {{/if}}