「忠臣蔵」といえば、年末の大型スペシャルドラマのイメージがあります通り、なんと言っても壮大にして長大なお話です。実際の史実を紐解くと、「殿中でござる!」の、あの有名な刃傷事件から討入に至るまでには、実に一年十ヶ月もの月日が流れているのです。
歌舞伎で上演するにしても、半日かけても「全段通し」は不可能という代物。
花組芝居では、なんとそれを二時間半でやってのけようという無謀にして贅沢な企画!!
もちろん、ただ無謀な事を、悪戯にやってみようというのではありません。
脚本は、市川猿之助丈のスーパー歌舞伎でもその力を発揮してきた石川耕士氏に、テンポを重視した現代演劇の手法を使い、なおかつ古典にこだわりぬいた形で書き下ろしていただきました。
単なるダイジェスト版に留まらない作品が、石川耕士×加納幸和の強力タッグがあってこそ、今ここに誕生するのです!!
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