こうのすがこ。新派版では大した役ではありません。カットされた役と一まとめにされたり、ともかく、主役「お蔦」が活躍しない「後編」は、戯曲上付け足しレベルな目に会ってますんで、登場人物（後編の、所謂「静岡」チーム）も追って知るべしな扱いです。
しかし、原作では、主人公早瀬主税の恋人お蔦以上に存在感がある、行動的で奔放な女性として描かれています。１２年前の初演では僕が演じたのですが、彼女の発言一つ一つ、乗り易いというか、気持ちのアヤが手に取るように判り、少し怖いぐらいでした。
婦系図
湯島のそれではありませんが、三分咲きでしょうか？
本チラシの表に、座員の顔写真が載っているのですが、実は、この配置に配役のヒントが隠されています。
是非、座員達が出演している各公演に足をお運び頂き、チラシをゲットして下さい。
ネットで、古本屋から全巻購入したものです。箱が少し陽に焼けてますが、パラヒィン紙のシワが一切ない状態で全て残ってて、所有者は本棚に並べたきり、開きもしなかったんじゃないかしら？って代物。相場は知りませんが、自分の感覚では随分安価だった記憶があります。
総ルビで、エッそう読むの？ってのが鏡花らしい。例えば、同じ熟語が出て来ても読みが違う、又は漢字が違うのに読みが同じ、とか。喋る人物個々、その場の有り様ｅｔｃ．で書き分けてるんです。
今回の書き直しに際して、私の初演本と見比べましたが、脚色する為に引用を前後させたり、また継ぎ目を補修したり、我ながら凝って書いた事が知れ、少なからずご満悦でした（笑）。申し訳ないけど、１２年前となると、結果に至る、執筆の細かいディテールは忘れてますね。
泉鏡花が見た白日夢──
花組HON-YOMI芝居 『婦系図』
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◆原作／泉鏡花 ◆脚本・演出・出演／加納幸和
◆出演
水下きよし 原川浩明 北沢洋 桂憲一 大井靖彦 八代進一 松原綾央
小林大介 美斉津恵友 堀越涼 谷山知宏 丸川敬之 二瓶拓也
◆日程／2013年5月12日(日)～18日(土)
| 5月 | 12 (日) | 13 (月) | 14 (火) | 15 (水) | 16 (木) | 17 (金) | 18 (土) |
| 14:00 | ● | ● | ● | ||||
| 15:00 | ★ | ||||||
| 19:00 | ★ | ★ | ★ | ★ | ★ | ★ |
◆会場／セーヌ・フルリ
◆アクセス
東急田園都市線・大井町線『二子玉川駅』東口（改札を出て右）から徒歩6分
◆チケット
料金／全席自由 2,800円（当日 3,000円）
発売／3月23日(土)～
取り扱い／花組芝居 03-3709-9430
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